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なぜワインはブドウの味がしたらそれはワインじゃない
なぜワインはブドウの味がしたらそれはワインじゃないと言われるのでしょう? ワインを飲んで濃厚な生葡萄のヌメっとした果実、果汁の濃厚な味がした方がワインとして美味しいと思うのですがなんで葡萄の味がしたら、安物のワイン扱いされるのでしょうか? 製造上の工程でブドウの風味が飛ぶのが普通なんでしょうか?
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味と風味は違います 葡萄の葡萄らしさを作る要素は、糖分です 葡萄の中の糖分を、細菌の力で分解して アルコールとガス(二酸化炭素かな?)にしているのです 発泡性のお酒は、ガスを閉じ込めたまま発酵させてるです 葡萄らしい味のするワインは、まだ発酵が十分にされてないと思われるのではないか? と 私は考えます
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- ddeana
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ワインビジネスに従事しています。一応栽培醸造も手がけます。 >製造上の工程でブドウの風味が飛ぶのが普通なんでしょうか? 醸造の過程で風味が吹っ飛んだワインを造ったら、それは商品としてお金を頂戴できません(笑)。ワイン醸造において大切なのは原料の葡萄から来る風味、発酵途中で生まれた独自の風味、その両方を上手にワインの中に閉じ込めることです。 >葡萄の味がしたら、安物のワイン扱いされるのでしょうか? 少々専門的な物言いになってしまいますが、ご容赦くださいね。 「味」と「風味」とは違うものです。「味」というのは舌先で感じる所謂「味覚」のことです。味覚には、「甘い」「しょっぱい」「酸っぱい」「苦い」「うまい」の5つしかありません。対して「風味」とは、味覚と嗅覚の二つから得た情報を元に人間が決める味なのです。なので匂い(嗅覚)がなければ風味はわかりません。あなたがおっしゃる「濃厚な生葡萄のヌメっとした果実、果汁の濃厚な味」というのは、あなたが舌先で感じた味覚と自分の脳にある生葡萄に関する情報(含:匂い)とをあわせた結果生まれた「風味」の表現です。 生葡萄は甘いですし、食べる時皮の中にある果汁も果肉もまとまって口の中に入ってきますので「濃厚」という表現になります。対して液体の場合は濃縮還元のぶどうジュースのように、濃くて甘さもしっかりとしたものなら感じやすいと考えます。 ワインには甘口と辛口がありますが、一般的に辛口の方が時間も手間もかかりますので価格もそれだけ高くなります。でも甘口でも例えばドイツワインや、北海道のケルナーなどは甘さと濃厚な味わいを残すように作っていますが価格も結構高めです。なので濃厚であれば価格が安いという人がいたらそれは間違いです。ただし、ヌメッとした果肉の部分が残っていることは通常ありえません。果肉には繊維質も沢山含まれていて、この繊維質はアルコール発酵になんらプラスになりませんし、もし残っていたらワインの濁りや、舌ざわりのざらつきの原因となりますので、造り手として絶対残したくない代物です。 説明が長くなってしまいましたが、ぶどうジュースとして「美味しい」と思うものとワインとして「美味しい」と思うものは必ずしも一致しないとご理解いただければ幸いです。
お礼
回答ありがとうございます。 勉強になります。 No.2に詳細な解説もあります。