- ベストアンサー
パソコンの「ごみ箱」
パソコンの中で不要な物があれば、通常デスクトップの「ごみ箱」に入れます。 「ごみ箱」の不要な物を完全に削除したい場合は、「ごみ箱」を空にします。 しかし以前何かのテレビ番組で聞いた事があるのですが、「ごみ箱」を空にしてもパソコン内には「不要な物」は、まだ残っていると聞いたことがあります。 「ごみ箱」を空にすると本当に完全に削除されるのでしょか?、それとも、まだ残っているのでしょうか?残っているとしたら、完全に削除するには、どうすれば良いのでしょうか?
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
Q/「ごみ箱」を空にすると本当に完全に削除されるのでしょか? A/完全にという意味なら既に回答があるように削除されません。実を言えば、コンピュータにおける削除という概念は見えなくなると同意語であり、データを完全に消すと同じ意味ではありません。 それは、どういう意味かというと、昔からコンピュータはデータを記録して残すことに重点を置いてきました。その反面、削除はもし、データの保存先まで綺麗に消していると、最低でも記録するときと同じだけの時間を費やす必要があるため、WindowsなどのOS上から見え無くすれば良いという考え方を適用してきたのです。それが、質問にある完全に削除されない理由なのです。 例えば、記録に1時間掛かるデータを、消去するのに1時間かかるとしましょう。その間は、作業が出来ないとしたらどうでしょうか?それは待てないはずです。現在は、プリエンティブマルチタスクと呼ばれる、同時に複数の処理を行う技術が発達したため、出来そうに見えますが、昔のシステムでは、シングルタスクと呼ばれる一つの作業をしている間は、他の作業ができないOS構造でしたから、削除に時間を取られるのがタブーだったのです。 そこで、生まれたのがファイルアロケーションテーブル(マスターファイルテーブル)に記録されているデータパス(インデックス/目次)の書き換え(消去)です。基本的に、コンピュータの基本ソフトは、どこにデータがあるかを示す目次領域と、実際のデータ領域の2つの領域が存在します。 そして、基本的なルールとして、WindowsなどのOSが管理テーブルを作り、最初にそこからデータの場所を把握する仕組みとなっています。もし、そこにデータパスがなければ、データは消えているという扱いになるのです。 消去とは、その目次のデータを消すことであり、データ本体を消す作業ではないのですよ。 もし、データ本体を消す設定にすると、今でも実を言えばコンピュータの動作は劇的に遅くなります。 その理由は、消去で例えば先に述べたように大きなデータを実時間で消去すると、いくらマルチタスク(同時並行処理)が出来るとはいえども、その処理に大きなデータ帯域を消費するためです。 そのため、原則として消去は簡便に、記録は正確にというのが今でもコンピュータのルールとなっているのです。 Q/残っているとしたら、完全に削除するには、どうすれば良いのでしょうか? A/SSDであれば、Trimコマンド(Data Set Management)が有効なら、空いた時間に自動的に未使用領域として指定されている領域のデータ域は消去されます。これは、SSDの特性改善を行うための機能で、SSDの場合はData Set Management さえ使えるハードなら、時間が経過すれば必ずデータは消去されます。 何故、SSDはそういう機能があるかというと、データの消去と記録の方法が異なるためです。 データを記録する場合は、ビットデータとなる電気信号(電荷)をセルと呼ばれる絶縁体で囲まれた半導体の囲いの中に注入します。 それに対して、消去はその中のビットデータを除く作業が必要となります。 それを行わないと、再びの記録が出来ません。だから、もしビットデータが残っている領域に書き込みが発生すると、消去のコマンドを発行して暫く完了が通知されるまで待ってから、再び記録の命令を出さなければならなくなるのです。そういう状況が増えると、SSDでは応答が止まっているかのように見えるプチフリーズと呼ばれる現象が起きやすくなります。 そこで、消去された領域はデータ領域であっても、空き時間に定期的にメンテナンスできるような仕組みを取り入れたのが、Data Set Managementです。これが有効な場合は、これに対応したメンテナンスソフトを使ったり、ドライバツールを使ったり、対応したOS(Windows8などは対応)を使うことで、定期的に消去されます。このコマンドで消去されたデータは絶対に復元できません。 尚、このTrimは磁気ディスクでは使えません。理由は、単純でSSDなどのシリコンメディアでは、ヘッドなどの概念がなく、電気信号を直接記録域に書き込みます。条件にさえ従えば、そのデータレートの範囲内で、どのブロックに書き込もうが読み込もうが、消去しようが、速度は一定になるのです。しかし、磁気ディスクでは、書き込みには記録ヘッドを移動させる必要があります。同時に、Trimと書き込みをすると場所によって、ヘッドの移動が増えてしまい凄まじく速度が低下して運用性が悪化するのです。そのため、磁気ディスクで使うことはないのです。 では、古典的な磁気ディスク(ハードディスクドライブ/HDD/フロッピーディスク)ではどうなるかというと、これは少し複雑です。実は空き領域のデータを消すだけなら、なにかデータを記録すれば良いので、ゼロライト(全ての領域にゼロを書き込む)処理などをすれば、磁性としてのデータは消えるようになります。これが、いわゆる質問にある完全削除の手段です。まあ、下のソフトなどでも出来ますが、ここで方式がいくつも書かれていると思います。グートマンなど・・・。 http://www.diskdeleter.jp/%E6%B6%88%E5%8E%BB%E6%96%B9%E5%BC%8F%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/ 実は磁気ディスクは、データをそういうツールで消しても微弱な磁気特性は残るケースがあります。まあ、投資の規模にもよりますが、分解してどうこうすれば、読み取れるなどというケースもあるわけです。磁気ディスクでは、紙に鉛筆書きをしているようにデータを記録していると思ってください。 消すときには、消磁と書き込みを同時に行える仕組みも備えています。そのため、消去と書き込みが一体的に行える都合上、Trimのような概念は生まれませんでした。むしろ、それが先に述べたように運用性を低下させるため、今でも利用されていません。 話は戻りますが、鉛筆で書いた文字を消しゴムで消した場合、下の消した文字が筆圧でへこんだ紙に残っていると言うことは経験がありませんか? それが、磁気ディスクの磁気特性にもあるのです。要は、微弱な磁気情報が今の磁気情報の狭間に残骸として残るのです。それを読み取る装置に掛けると、前のデータの一部(全部ではない)が見えることがあります。 そのため、それらの読み取りがほぼ不能になるレベルによってNATO方式であったり、グートマン方式であったりという方式があるのです。 完全に痕跡すらというのであれば、一般にはグートマンを使うのが妥当です。 ただ、何度かデータを上書きするため、通常のデータ記録の最低でも30倍以上の時間が掛かります。 いかがでしょうか? もし、ハードディスクの処分などで困っているなら、基本的にはハンマーで叩いて壊すのが妥当でしょう。また、メーカーPCであれば、直接メーカー直営の引き取りサービスを受けるのが良いでしょう。 それ以外の手段を自分でというなら、グートマンやNATOなどの方式で消去するのが妥当です。 ただ、一般に見えなければ良いなら、何でもよいのでデータを上書きすれば消えますし、フォーマットでも見かけ上は、見えなくなります。後は、どこまで大事なデータを使ったかということです。見られても構わないデータなら、そこまでする必要もありません。
その他の回答 (6)
- bardfish
- ベストアンサー率28% (5029/17766)
>長期間(例えば10年位)パソコンを使い続けると >ローカルディスク(C:)(OSが入っているディスク) >の領域の空き領域が少なくなったりするのでしょか? パソコンは使用しているといろんなファイルを作ったりしますよね。 WindowsUpdateでダウンロードしたファイルとか、システムの復元用のバックアップとか使用しているソフトが勝手に作る作業ファイルとか、ブラウザのキャッシュや履歴とか色々・・・ だから使っていればCドライブの空きは減る一方です。 で、ファイルの削除に関してですが、私はごみ箱を使用していません。 ファイルを選択した状態でキーボードのDeleteキーを押すと選択されているファイルはゴミ箱に入ります。 Shiftキーを押しながらDeleteキーを押すとごみ箱には入らずに削除されます。 それ以前にWindowsエクスプローラでファイル操作をしていないのでWindowsが管理している履歴にも残りません。 だからファイル削除程度では何も情報は残らないからCドライブの容量が減ることもありません。 ついでにWindowsに入っているツール「ディスクのクリーンアップ」では削除されない不要ファイルを削除するソフトも使用しています。
お礼
Cドライブの容量が減らない方法や「ディスクのクリーンアップ」の意味など、 勉強になりました。 回答ありがとうございました。
- dragon-man
- ベストアンサー率19% (2712/13696)
二つの意味があります。 一つはゴミ箱のことです。ゴミ箱の中身を削除したらパソコンにとってのゴミはなくなり、ゴミのあったスペースは空きます。しかしディスクには磁気記録は残ったままです。テレビで言っていたことはそのことでしょう。でもパソコンには見えない(存在しない)のだから、使っている間は気にする必要はありません。しかしその見えない磁気記録を読み出す技術はあるので、パソコンが壊れて捨てる際には消す必要はあります。一番簡単なのはHDDを取り出して金槌で叩いて壊してしまうことです。もう誰も読めません。 もう一つはゴミ箱とが別のゴミです。システムの中にいろいろなゴミ箱があって、不要になったデーターがどんどん溜まります。このゴミを消すにはゴミ箱の削除では駄目です。いろいろな方法がありますが、このスペースでは説明し切れません。最も分かりやすいのはシステムフォルダーの中にあるTEMPと言うフォルダーを見つけてその中身を削除する方法です。TEMPフォルダーはシステムの一種のゴミ箱です。
お礼
とても分かりやすい説明でした。回答ありがとうございました。
補足
少し補足します。「ごみ箱」の中身がパソコンから削除出来ないとすると、空にした場合 何処かに移動し、そのままパソコン内に残っていることになります。 長期間(例えば10年位)パソコンを使い続けるとローカルディスク(C:)(OSが入っているディスク)の領域の空き領域が少なくなったりするのでしょか?
- te2kun
- ベストアンサー率37% (4556/12165)
ごみ箱から削除しても、復元は可能です 完全に削除したいなら、完全に削除するソフトを用いて削除するしかありません ただし、SSDの場合は、完全に削除は難しかったりしますので、物理的に破壊するしか方法はなかったりします
お礼
破棄するしか方法ないのですね、 回答ありがとうございました。
- ImprezaSTi
- ベストアンサー率26% (534/1995)
間違って認識されています。「不要な物」ではありません。消去したファイルの情報です。削除した部分は、後で上書きされるので、使用には問題ありません。この情報は、復旧用ソフトを使えば、復活の可能性があるだけです。(完全に復旧できない場合もある) 完全に消去して、どうするのでしょうか?
お礼
回答ありがとうございました。
- jusimatsu
- ベストアンサー率11% (171/1438)
HDD内のデータは、データ本体と、そのデータがHDDのどの物理的場所にあるかの目次とで構成されます。 エクスプローラー等で見ているのは、この「目次」部分です。 通常、データの移動や削除をすると、HDD上のデータ本体は弄られずに、目次の情報のみ更新されます。 なので、削除してシステム上から見えなくなっても、それはあくまで「目次の情報」だけです。 完全に削除するためには、目次上「空いている」とされている領域に無意味なデータを書き込むなどの操作が必要です。
お礼
よく分かりました、回答ありがとうございました。
- mirukili
- ベストアンサー率0% (0/1)
空にはできません 警察とかだったら復元できるんでねぇ、、、
お礼
早い回答ありがとうございました。
お礼
回答読んでちょっと難しいですが、丁寧な説明ありがとうございます。