• 締切済み

酢酸とエタノールからのエステル合成 

高校生向けの、ご教示をお願いします。 酢酸とエタノールから、濃硫酸を触媒にして、エステルを合成する場合、平衡状態後、酢酸を取り除くために炭酸水素ナトリウムを、エタノールを取り除くために塩化カルシウムを、水を取り除くために無水塩化カルシウムを加えますよね。ここで、疑問が生じました。 1 酢酸もエタノールも、水に溶けやすいのだから水を加えれば足りるのではないかと疑問に思いました。   そこで、考えました。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えると塩ができ、塩化カルシウム水溶液を加えると分子化合物ができることで、水だけを加えるときよりも、純度の高いエタノールが得られるから、炭酸水素ナトリウム及び塩化カルシウムを加えるのかなと。   この考え方はあっていますか? 2 無水塩化カルシウムを加えなくても下層を捨てれば足りるのではないかと疑問に思いました。   そこで、考えました。合成したエタノールを無駄にしないために、水和水として塩化カルシウムに取り込ませるのかなと。   この考え方はあっていますか? 3 濃硫酸はどのようにして除去するのですか? 

  • pros
  • お礼率100% (61/61)
  • 化学
  • 回答数3
  • ありがとう数3

みんなの回答

  • takkochan
  • ベストアンサー率28% (205/732)
回答No.3

No.1です。 No.2の方は、このサイトでよく回答いただく大先輩だと思いますので、確かに、まだ眼が充分覚めておらず、この簡単な平衡系でさえ充分把握出来ていない状態で書かれたのだと拝察いたしますので、少し補足させていただきたいと思います。 おそらく、質問文の説明が少し不十分などだと推察いたします。 >酢酸とエタノールから、濃硫酸を触媒にして、エステルを合成する場合、平衡状態後、 (反応終了後、分液ロートに移し)、 >酢酸 と硫酸を >取り除くために炭酸水素ナトリウム 水溶液 >を加え 十分かき混ぜたあと、2層分離を行います。さらに、有機層に >エタノールを取り除くために塩化カルシウム 水溶液を >加え 十分かき混ぜたあと、2層分離を行います。 有機層を三角フラスコに移し、 >水を取り除くために無水塩化カルシウムを加えます 。 実は、この実験、ほぼ同じことを工学部の1年生向け全学科化学実験で指導しております。

pros
質問者

お礼

正に、仰る通りの手順を考えていました。 補足していただきありがとうございます。 そして、説明が不十分であったことをお詫びいたします。 大学でやる実験だったのですね。

回答No.2

#1の方のご回答は適切なので、まだ眼が充分覚めておらず、この簡単な平衡系でさえ充分把握出来ていない私は失礼ながら「重要な蛇足」(笑)を付け加えます。 a. >酢酸もエタノールも、水に溶けやすいのだから水を加えれば足りるのではないかと この水を加えるという発想がどこから来たのか、どうしても理解出来ません。 エステル化は脱水反応なのですから、水は極力排除しなくてはならないはずですが。 b. >炭酸水素ナトリウム水溶液を加えると塩ができ… 意味が、よく分かりません。書いてあることに間違いはありませんが、ここで言及されている「塩」とはどの塩でしょう。 c. >水を取り除くために無水塩化カルシウムを加えますよね 間違っては居ませんが、エステルの合成時の脱水に塩化カルシウムは使わない方が良いです。いやこの「単純平衡でエステルを合成する」場合、塩化カルシウムを使うのは「間違っています」。 塩化カルシウムは酢酸、酢酸エタノール中で「膨潤」して、これらの液体を吸い込んでしまいます。乾燥はできません。 d. >塩化カルシウム水溶液を加えると分子化合物ができる 塩化カルシウムは酢酸エチルを吸収しますが、分子化合物というはっきりした構造はとりません。 もし、最近その構造が確定したのでしたら、その文献名(年、月、ページ)をお教え下さい。 ですから。 >この考え方はあっていますか? 間違っています。 e. >無水塩化カルシウムを加えなくても下層を捨てれば足りるのではないかと 反応を見ていて「下層」がはっきり、それも多量に観察されましたか? 私がこの反応を追実験するとすると、塩化カルシウムの「下層」は上記したように固体塩化カルシウムの膨潤体になります。 ご質問者が行われた演習実験でさえ「下層」を除くのは、もし分液ロートを使ったら難渋したでしょう。 塩化カルシウムを使わないと、反応後の混合物は「均一」のはずですからどの成分も機械的に取り除くのは困難だとお思います。 f. >濃硫酸はどのようにして除去するのですか? #1のお答え通り、炭酸水素ナトリウムが加えられた時点で全て硫酸イオンに変わってしまいます。 g. この演習反応全体を見て、この実験を企画した方は化学者では無い、大学で一般科学・無機化学・有機化学をまともに習わず、各演習実験を経験しなかったことが分かります。 かなり拙劣な計画です。

pros
質問者

お礼

ご教授ありがとうございます。 aたしかに、水を加えたらダメですよね。なるべく安く作るために、材料を使わないために、水に溶かそうと発想しました。 b酢酸ナトリウムです。 c膨潤というものを初めて知りました。しかし、化学I・IIの新研究を今調べたら載っていました。勉強不足でした。 d化学I・IIの新標準演習184問の解説に「エステル中に混入しているエタノールは、CaCl2と反応して、CaCl2・4C2H5OHという分子化合物をつくる」との記述があったので、できるのかなと信じました。論文、専門書で確認したわけではありません。 e実験はしていません。 f理解出来ました。 g仰るとおりです。演習実験したことありません。

  • takkochan
  • ベストアンサー率28% (205/732)
回答No.1

1.酢酸は水よりも有機層に溶けやすく、硫酸があり酸性ですとさらにその傾向が強いため、炭酸水素ナトリウムでアルカリ性にすることにより、酢酸ナトリウムにして水層に移行させます。 エタノールは極性の大きな有機物ですが、水にも有機物にも溶けるので、塩化カルシウムを加えることにより極性を大きくして水層に移行させします。 2.水は有機物中にもある程度溶けるため、無水塩化カルシウムを加えることにより、有機物中に含まれている微量の水が、塩化カルシウムを溶かしつつ、有機物と分離することを利用して分離させます。エタノールは塩化カルシウム水溶液で事前に除去するので関係ありません。 3.濃硫酸は炭酸水素ナトリウム水溶液を入れた際、一緒に無機層に入り、除去されます。

pros
質問者

お礼

1酢酸は有機溶媒よりも水に溶けると誤解していました。 2、3理解出来ました。 分かりやすいご教授をありがとうございました。

関連するQ&A

  • 酢酸エチルの合成 ぜひ教えてください

    硫酸を触媒として酢酸とエタノールから酢酸エチルを合成する実験で、濃硫酸、炭酸ナトリウム水溶液、塩化カルシウム水溶液、粒状塩化カルシウムを入れるのですが、この4つの役割はなんでしょうか?なぜいれるのでしょうか? 勉強してるのですが資料が少なく検討もつきません。 ぜひ教えてください。

  • 酢酸エチルの合成に関する質問

    酢酸エチルの合成実験に関しての質問です。 酢酸とエタノールを硫酸触媒中で反応させ、蒸留して生成物として酢酸エチルと水が得られる実験を行いました。 以下に抽出の手順を示します。 留出物の中には酢酸、酢酸エチル、水、エタノールが含まれているため、酢酸エチルを抽出するため初めに炭酸ナトリウムを用いて酢酸と炭酸ナトリウムを反応させて分液ろうとで酢酸、水を取り除きました。次に塩化カルシウムを用いてエタノールと塩化カルシウムの錯体を作ることでエタノールを取り除きました。 ここで質問です。 先の抽出の手順において、炭酸ナトリウムを先に使うのではなく塩化カルシウムを先に使ってしまうといけない理由が知りたいです。 私が考えた仮説としては塩化カルシウムを先に使用してしまうと、塩化カルシウムとエタノールの錯体が有機層中に少量残ってしまい、のちに入れる炭酸ナトリウムと塩化カルシウムが反応してしまい、炭酸カルシウムが沈殿して実験に影響を与えてしまうのだと考えました。 しかし、塩化カルシウムとエタノールの錯体は水溶性があるため、有機層に錯体が残留すると断言できないため、この仮説はあまり有意でないと考えています。 もしこの仮説があっているのだとしたらより詳細な原因を教えていただきたいです。 また、この仮説が間違いであるならば他の原因を教えていただけると幸いです。 よろしくお願いします。

  • 酢酸エチル合成 アルカリ洗浄等について

    こんにちは。 先日酢酸エチルの合成実験を行いました。 問題の実験操作は以下のとおりです。 「濃硫酸とエタノールの混液に氷酢酸とエタノールを滴下して得られた流出液に20%の炭酸ナトリウムを加えてよく振り混ぜアルカリ洗浄をおこなったあと、分液ロートにうつし水層を捨てる。引き続き50%塩化カルシウム水溶液10mlを加えてよく振り混ぜ下層を捨てる。」 この操作から、 1、アルカリ洗浄や塩化カルシウム水溶液による洗浄の目的を化学反応   式を用いてどう解説すればよいか。 2、塩化カルシウム水溶液による洗浄を行わないと蒸留の際に   どのような現象が起こるか? ということを考えているのですがわかりません。 よければお力貸してください。 よろしくお願いいたします。

  • 酢酸エチルの合成

    無水酢酸とエタノールによる酢酸エチルの合成の実験で、無水炭酸カリウム、無水塩かカルシウムを加えるのは脱水反応の触媒にするためですか?

  • 酢酸エチルの精製で。。。

    酢酸エチルの合成と精製の実験をやりました。酢酸エチルを合成した後、蒸留によって酢酸エチルと未反応のエチルアルコールを未反応の酢酸、硫酸、水から留出しました。留出液には、酢酸エチルと未反応のエチルアルコールのほかに少量の酢酸が含まれているので、留出液に炭酸ナトリウム飽和水溶液を加えてから分液ロートに入れました。 (1)授業で使った実験のプリントに「留出液には硫酸は含まれない」と書いてあったのですが、本当ですか? (2)分液ロートの水層の水は、どこから来た水ですか?炭酸ナトリウム飽和水溶液の水と酢酸との中和によってできた水ですか? (3)授業で使った実験プリントには、「エチルアルコールは水溶性なので、ほとんどのエチルアルコールは水に溶解し、分液ロート中で水層 (下層)に移動して、酢酸エチル(上層)と分離する」と書いてあるのですが、得られた上層液には、「水と少量のエチルアルコールも含まれる」とも書いてあります。水は水層を分液ロートから出した時にわずかに残ってしまったかもしれない水ですか?エチルアルコールは水に溶けきらなかったエチルアルコールですか? (4)この後、得られた上層液中の水分を取り除くために、無水塩化カルシウムを加えてよく振り、沸騰石を入れて、再び蒸留します。実験のプリントには「これにより得られた最終留出物にはエチルアルコールと水は含まれていないはずである。」と書いてあります。エチルアルコールはどこへ行ったのですか?エチルアルコールと先に加えた炭酸ナトリウム飽和水溶液は何か関係はありますか?

  • 生成されたエステルの名前を教えてください

    A.氷酢酸、濃硫酸、エタノール、水を合成した場合 B,氷酢酸、濃硫酸、イソアミルアルコール、水を合成した場合 Cサリチル酸、濃硫酸、メタノール、炭酸水素ナトリウムを合成した際 それぞれで生成されたエステルは何なのでしょうか? ABは酢酸を用いているので酢酸エステル Cはサリチル酸を用いているのでサリチル酸エステルで正しいでしょうか?

  • 反応について質問です。

    サリチル酸とメタノールからエステルを作る実験です。 フラスコにサリチル酸とメタノールを入れ、濃硫酸(触媒)を入れた。還流冷却器を取り付け、水浴で十分加熱した。 反応後、溶液を冷却してから分液ろうとに移し、炭酸水素ナトリウム水溶液を十分に加えた。 ジエチルエーテルを加えてさらに振った。 静置すると2層に分離するので下層を捨て、上層に濃い塩化カルシウム水溶液を加えて振り混ぜた。 静置すると2層に分離するので、水層を捨てエーテル層に、無水硫酸ナトリウムを加えてろ過し、ろ液を分留した。 ここで質問なのですが、なぜ濃硫酸(試薬)、濃い塩化カルシウム、無水硫酸ナトリウムを加える必要があるのでしょうか? 解説を見ると、無水硫酸ナトリウムは、エーテル層には少量の水やエタノールが混じっていて、それを除くためと書いてありましたが、2層に分離している時点で、水はエーテル層に入ってないと思うのですがどうなのでしょうか?他の二つには解説は触れていなかったので全く分からなかったです。 どなたか教えていただけないでしょうか?

  • 塩基性について

    塩基性を示す水溶液について質問です。酢酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、硫酸水素ナトリウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸銀、塩化第二鉄の中で塩基性を示す化合物の水溶液はどれか教えて下さい。よろしくお願いします。

  • サリチル酸メチルの合成についてです。

    サリチル酸メチルの合成についてです。 高校の化学の実験でサリチル酸メチルの合成を行いました。 実験操作は以下の通りです。 サリチル酸にメタノールを加えて濃硫酸を加える。 サリチル酸メチルが生じ溶液が白濁したら、炭酸水素ナトリウム水溶液を加える。 最後に塩化鉄(III)水溶液を加える。 この実験の際に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えるのは、サリチル酸メチルと中和させるためだそうですが、なぜ中和させる必要があるのでしょうか? また、塩化鉄(III)水溶液を加えるのは何のためでしょうか? まだ、この分野を勉強したてで、詳しくわからないので、 できれば詳しくお答えしていただけると嬉しいです。 よろしくお願いします。

  • 以下のことについて伺います

    以下の試薬でできる実験は無いでしょうか? 一応、理工学系を卒業していまして化学に関しては完全なる無知ではなく、危険物乙1、2、3、5種と毒劇物取扱者試験にも合格しています。 例え、大学出て資格持っていても無意味かもしれないですが、自己の趣味として化学実験を行う前提でお願いします。 回答は純粋に、質問の意図に沿った形でお願いします。 只今手元には以下の試薬があります。(趣味で薬局等で購入しました。) ・硝酸ナトリウム ・塩化アンモニウム ・ヨウ化カリウム ・水酸化カルシウム ・水酸化ナトリウム(水溶液、固体) ・クエン酸(Conc.水溶液) ・メチレンブルー ・D-グルコース ・氷酢酸 ・BTB溶液 ・フェノールフタレイン溶液 ・無水エタノール ・50%イソプロピルアルコール ・鉄粉 ・濃塩化ナトリウム水溶液 ・硫酸カルシウム ・ホウ酸 ・四ホウ酸ナトリウム ・炭酸水素ナトリウム ・過酸化水素水(オキシドール級濃度) ・炭酸カルシウム ・石灰水 ・塩化カリウム ・硫酸アルミニウムカリウム ・硝酸アンモニウム くらいです。 前置きにも書きましたが、危険性、毒性などは馬鹿じゃないので理解できています。 私が求めているのは、限られた危険性の少ない試薬でどれだけ楽しめるか、知りたいです。 これらの試薬を利用してできる、実験はないでしょうかね? あまりにも自分で考えたバリエーションだけでは飽きてしまったんです。 ・ミョウバン結晶 ・石灰水によるCO2の検出 ・塩化アンモニウムと水酸化カルシウムによるアンモニアの合成 ・濃食塩水にエタノールを加えて溶解度の違いによる析出 ・クエン酸+炭酸水素ナトリウム→二酸化炭素 くらいはやりました。 他にもありましたらお教え願います。