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この文章は文法的に正しいですか
1.気づきませんでした。 2.気づかなかったです。 ネットでざっと調べたところ、 「です」という助動詞は、名詞か一部の助詞にしか接続しないとありました。 しかし、 1.では、否定の助動詞「ん」に接続していますよね? 2.では、過去の助動詞「た」に接続していますよね? ということはどちらも間違っているということでしょうか。 今気づきましたが、本文の題もおかしいのかもしれません。 「正しいですか」では、形容詞「正しい」に接続していますよね? この3例の成否と、 「です」をどのように使えばいいのかを易しく教える文法参考書があれば教えて下さい。
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「です」という言葉自体が比較的新しく、丁寧な言い方を示す語として多用されているため、様々なバリエーションが存在しています。 そういう意味では、いずれも、間違いとは言いがたいと思います。 手元の辞書(3冊)によれば、まず、質問にある「正しいですか?」については、 【正しいですか?】 形容詞の終止形にもつく(学研国語大辞典) 形容詞の終止形にもつく。ただし、多少ぎこちなく感じる(大辞林) 形容詞の終止形につく。(明鏡国語辞典) ということなので、OKということでしょう。 【気づきませんでした】 「ます」の打ち消しの過去は、「ませんでした」となる。(明鏡国語辞典) 丁寧の助動詞「ます」の打ち消しの過去の形は「ません」に「でした」をつける。(学研国語大辞典) と、二つの辞書が使用を認めています。 【気づかなかったです】 《形容詞終止形、または形容詞連用形+過去の助動詞「た」の形を受けて》丁寧な気持ちを添える。(明鏡国語辞典) は、使用を認めています。 あげられた中では、最も違和感がありますが、さりとて、既に「間違い」とは言い切れないというところでしょうか。
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- 1311tobi
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No.2で回答した者です。 個人のブログはウノミにできないものが多いのは事実です。No.2の最後に張ったリンク先も、個人ブログです(泣)。 ただ、この問題に関してはさほどヘンではない気がします。 【助動詞 です 接続】でgoogle検索した上位5件を斜め読みしてみました。 3)以外は、〈形容詞+「です」〉を許容しています。許容はしていますが、決して積極的には認めていないようです。当方も同感です。 辞書の場合は、あまり余計なことを書かずにOKにするしかないのかもしれません。×とする理由はないのですから。 No.1のかたのコメントにあった『大辞林』の記述を知ったのは大きな収穫でした。ありがとうございます。 本来はこう書くべきでしょう。 http://dictionary.nifty.com/word/%E3%81%A7%E3%81%99?dic=daijirin ================引用開始 【一】の「です」は,明治以降,次第に一般に広く用いられるようになった。 (3) 形容詞の終止形に付く「楽しいです」「おもしろいです」は現在かなり広がっているが,多少ぎこちなさも感じられる。一方,それに終助詞を伴う「楽しいですね」「おもしろいですよ」などは普通に用いられる〕 ================引用終了 【助動詞 です 接続】でgoogle検索した上位5件の記述。 1)【助動詞「です」の光と影】 http://dora0.blog115.fc2.com/blog-entry-68.html このサイトは時折確認しています。かなり信頼できると思います。 〈形容詞+「です」〉の話も、文法的な用語を使わずに書いているようです。許容してるようです。 ================引用開始 でも、これらは本来の「です」の使い方と違うため、依然、これに違和感、あるいは嫌悪感を覚える人もいるようです。 でも、これを回避するのは、かなり難しいんですよね。 (中略) まあ、世の中には形容詞+「です」を嫌う人もいる、ということを頭の片隅に置きつつ、「です」を使うのが良いと、私は思います。 ================引用終了 2)【国文法初歩】 http://kokubunpo.jimdo.com/%E5%8A%A9%E5%8B%95%E8%A9%9E/%E3%81%A7%E3%81%99/ ================引用開始 断定の助動詞「です」を形容詞や形容詞型活用の助動詞(ない・たい・らしい)の終止形につけることがある。このような接続のしかたは、間違いとはされていないが、好まない向きもある。 ================引用終了 ちなみに「ませんでした」に関しては、下記のように説明しています。 ================引用開始 次の例文のような形で、打ち消しの助動詞「ん」に助動詞「です」の連用形「でし」が接続することがある。 (例)今日は、誰も来ませ ん でし た。 →「ませんでした」の形で、丁寧な打ち消しの過去を表す。 ================引用終了 3)■ Hello School 国語 文法 助動詞 ■ http://www.hello-school.net/harojapa009.htm この記述は不十分でしょう。 ================引用開始 です…ていねいな断定の意味をもち、特殊型の活用で、体言や一部の助詞につく。 君は中学生です。(体言につく) この選択が一番正しいのです。(助詞につく) ================引用終了 4)Wikipedia 助動詞 (国文法) 3)に似ていますが、こちらのほうが正確でしょう。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A9%E5%8B%95%E8%A9%9E_(%E5%9B%BD%E6%96%87%E6%B3%95) ================引用開始 「だ」「です」 体言と一部の助詞に接続する。 仮定形「なら」・未然形「だろ」「でしょ」については、動詞・形容詞・一部の助動詞の終止・連体形にも接続する。 [注 7] 7.^ 形容詞(および形容詞型助動詞)の終止・連体形 に 「です」(終止・連体形) が接続する形も見られる。 ================引用終了 5)77 うれしかったです(2004年10月8日) 「おもしろかったです」の類いの話も出ています。 http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/~mizutani/essay/ureshikatta.shtml ================引用開始 小学生の作文では「うれしかったです」「たのしかったです」「かなしかったです」という幼稚な表現をよく見る。最近では大学でもこのような文を書く学生が多い。しかしこの表現は、わたしなどには決して使えないものだ。辞書で確認してみた。 【です】(助動詞)〈体言およびそれに準ずるものに付く〉話し手(書き手)の断定を表わす。(『岩波国語辞典第四版』) 【です】(助動詞)・・・[接続]体言、副詞の一部、助詞「の」「から」「まで」「だけ」「ぐらい」「ばかり」などに付く。(『角川必携国語辞典』) これらから明らかなように、「です」の前には「体言およびそれに準ずるもの」が来ることになっているのである。形容詞やその過去形は接続できないということだ。「うれしい」あるいはその過去形の「うれしかった」は“体言およびそれに準ずるもの”ではないだろう。「うれしかったです」とは言えないということである。 ところが、これはいまや“正しい”用法として認められているらしい。文化庁から出ている『言葉に関する問答集 総集編』(1996年、pp. 556-7)を見てみると、国語審議会の「これからの敬語」(1952年4月建議)の中に「形容詞と〈です〉」という一項があって、次のように書かれているという。 これまで久しく問題となっていた形容詞の結び方――たとえば、「大きいです」「小さいです」などは、平明簡素な形として認めてよい。 形容詞を丁寧形にするには、「大きゅうございます」「美しゅうございます」というふうに「ございます」を下につける言い方しか認められていなかったのだが、「だんだん一般の人の意識にそぐわなく」なったので、「大きいです」「美しいです」というような言い方が「実際の社会では次第に勢いを得てきた」のだそうである。そういう世間の流れを国語審議会は追認したというわけだ。問答集には、具体的な使用例として次の3つの文が紹介されている。 寒いですよ。二階へお出でなさい。(尾崎紅葉「多情多恨」) 後に是非お出下さいよ。宜しいですか。(尾崎紅葉「金色夜叉」) あすは波が高いですから、漁船は注意を要します。(ラジオの気象予報) また、形容詞を過去形で使う場合は、「おもしろいでした」「大きいでした」と言うより、「おもしろかったです」「大きかったです」と言う方が「抵抗が少ないと思われる」と書かれている。冒頭に紹介した「うれしかったです」という国語の先生の例は、まさにこの説明箇所に該当するものだ。 ================引用終了 ちなみに、当方がこの問題を考えはじめたのは下記あたりです。このあたりのリンクはご覧になりましたか? この頃は(ありませんデシタ)も×にしてますね(笑)。 伝言板【板外編7】デス・マス体が書きにくいワケ1 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-277.html
お礼
詳しいご回答をありがとうございました。 一度しっかりと辞書や文法書で文法をおさらいしたいと思うようになりました。 また、日常会話と書き言葉との違いに触れた読み物なんかもあれば読んでみたいです。 あ、みたいですって書いてしまいました(笑)。許容されているとのことですが、気にしてしまいますね。 良い文法書や読み物があればぜひ教えてくださいませ。
補足
ざっとですが全部に目を通しました。
- miwa-sadao
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全くの素人ですが、素人なりの考え述べます。 ~ダ の丁寧語だとしたら、置き換えると 1.気づきませんダ。 2.気づかなかったダ。 と、どっちもおかしいです。 それがよりどころとなって小さいときは例に挙げられたどちらの文も違和感がありました。 でも、今はそこまでは違和感を覚えません。 言葉って、時代とともに変わるんでしょうから、多くの人が使うようになればそれが正しくなるんでしょう。ましてや、ここで問題になっている「文法」なんて、後からくっつけた理屈でしょう。 ~デスなんて、そもそもいつ頃から使われるようになったんでしょうか? 一部で使われていた言い回しが近代になって一般化した程度の話じゃないのかな。文法ありきだと、ずうっと違和感がつきまとったと思うのですが、違和感感じなかった多くの人たちも ~デス って使いながら普及したんでしょうね。 昔の地方の小学校で生徒が「おらぁ気づかなかったダ」などと方言でしゃべったら、先生が「ダじゃなくてデスと言いなさい」って指導したんじゃないかな。そうしたら生徒は「おらぁ気づかなかったデス」なんて言い直してたんじゃないの。 そういえば、軍隊口調ってのがありますね。いろんな地方の方言が入り乱れて居る中で、上下関係をはっきりさせる必要もあって、言葉を統一した結果が、あの不思議な言葉遣いになったんだと想像します。 とにかく終止形に「~デアリマス」とつけろ!って指導されて「気づかなかったデアリマス!」なんて叫んでたんでしょう。 いまや、軍隊口調は死語になってますが、「~デス」のなかに用法として息づいてるのかもしれません。 余談ですが、私が小学生の時は、副詞の呼応などを覚えましたが、いまや副詞の呼応もあやふやになってきてます。ところが、これも、古い文献なども読んで居ると、逆に副詞の呼応はある短い時代だけの使われ方だったことが分かります。 ってことで、「文法的に」と考えるよりも、多くの人に尋ねて、違和感がないことが体勢であればそれは正しい、と考えるのが正解ではないかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。
補足
確かに、言葉は時代で変わっていくものですね。 現在の文法と、形容詞+ですに違和感を覚える世代が覚えた時代の文法は少しずつ内容が異なるのでしょう。 私としては両方の文法をおさえつつ、個人の好みで後者を使っていければ良いなと考えています。
- 1311tobi
- ベストアンサー率49% (84/169)
>「です」という助動詞は、名詞か一部の助詞にしか接続しないとありました。 どこに書いてありましたか? かなり珍しい例なので、是非教えてください。 たとえば下記をご参照ください。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A7%E3%81%99&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=12697100 ================引用開始 です [助動][でしょ|でし|です|です|○|○]体言、副詞、形容詞、一部の助動詞の連体形、助詞「の」に付く。「である」「だ」の丁寧表現で、相手に対して改まった気持ちを表す。 (以下略) ================引用終了 本来は、「名詞か一部の助詞にしか接続」しなかったのだと思います。しかし、ずいぶん昔から「形容詞+です」は使われています。 「形容詞の過去形+です」(なかったです)も同様でしょう。「ませんでした」はちょっと違う形ですが、ほぼ同じと考えてよいでしょう。 国語審議会がこの形を許容したのは昭和27年(1952年)です。現在では文法書も辞書も許容しているはすです。 下記が参考になるでしょう。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1410992274 個人的には、よほどのことがない限り使いません。 ただ、「ですか」のように、「か」「ね」「よ」と併用するとほとんど異和感がありません。 詳しくは下記をご参照ください。 【「形容詞終止形」+「です」 うれしいです うれしかったです】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2417.html
お礼
どのリンク先もとても参考になりました。 ありがとうございました。
補足
wikiの助動詞のページや、「助動詞 です 接続」でgoogle検索して上位に出てきた個人ブログなどです。問われてみて初めて、確実性に欠ける情報源ばかり参照していたことに気づきました。
お礼
しっかりした辞書で調べるのが確実だということですね。 そのことに気づかせていただき、ありがとうございました。 また、言葉に敏感な人にも違和感を覚えられない自然な用い方を模索していきたいと思います。