刑務官の職場は「司法の現場」ですか?

このQ&Aのポイント
  • 元刑務官の河村龍一氏は、刑務所での経験を「司法の現場」として記述しています。
  • 刑務所は刑が確定した者を収容しており、刑を執行する「行政の現場」と表現すべきです。
  • 河村氏は法律的な知識はないと述べつつも、豊富な経験から得た知見があると主張しています。この主張には矛盾があるかもしれません。皆さんのご意見をお聞かせください。
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刑務官の職場は「司法の現場」ですか?

元刑務官の河村龍一氏は、その著書「闇サイト殺人事件の遺言」で、刑務所での経験を「司法の現場」での経験として記述しています。果たして刑務所は「司法の現場」なのでしょうか。 著者は次のように記述しています。7ページ「はじめに」より抜粋。 >刑法学者や有識者と何の繋がりも持たず、法律的知識もない私にとって、本作の執筆は至難なことである。しかし、私には長きにわたり、司法の現場に携わってきた豊富な経験から得た知見があり、犯罪被害者や遺族を始めとした一般社会から負託された、社会正義遂行という情熱がある。司法の現場で構築された哲学で述べてみたい。 拘置所は裁判中の被告を収容していますが、刑務所は刑が確定した者を収容しています。裁判が終わった者を収容している刑務所がどうして「司法の現場」なのでしょうか。それは、刑を執行する「行政の現場」、もしくは「行刑の現場」と言うべきではないでしょうか。 120ページで著者は次のようにも記述しています。 >私が勤務していた施設の受刑者は、制圧する刑務官の人数が少ないほど刑務官の指示に従うようになり、逆に多いほど、卑怯だ、一人では何もできないくせに偉そうなこというな、というような理由から担当刑務官をなめてしまい、以後、その職員の指示に従わなくなる者が多かった。 ( 中 略 ) >受け持ち区域の秩序を維持するために、私はほとんど単独で体を張って勤務していた。 (以後省略) ちなみに、「死刑 究極の罰の真実」(読売新聞社会部・編集)では次のように記述しています(278ページ)。 >これまで裁判に携わる法律専門家は、刑罰の実情を知らないことに何の疑問も感じてこなかった。それは、判決までは司法の問題だが、刑罰の執行は行政の問題だからである。 河村龍一氏は、34年刑務官を務めました。そういう人が自分の職場を「司法の現場」というのは極めて不適切ではないでしょうか。それとも、法律的な知識の乏しいことの表れとして大目に見るべきでしょうか。 河村氏は、法律的な知識はないと言いながらも「豊富な経験から得た知見」があると言っています。その主張には矛盾するところがあるようにも思えるのですが、皆さんはどう思われますか。 皆さんのご意見をお聞かせください。

質問者が選んだベストアンサー

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  • bengofuji
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回答No.2

○確かに表現として正確でないとは思いますが、刑務官の活動なしに刑事司法が正常が機能することはないですから、こういう表現でも言わんとすることは十分汲み取れるし、全然違和感は感じないです。「具体的な争訟について、法を適用し、宣言することによ り、これを 裁定する国家作用」の部分を直接担うのは法曹ですが、現実の刑事司法を機能させているのは法曹だけではないのです。多くの刑務官や警察官がこの国の刑事司法を支えるのだという気概をもって職務を遂行して下さっていることは本当に貴いことだと思います。 私が弁護士をしている地域では、法曹三者に刑務所なども加わった形で、「法曹協議会」という会合を定期的に開催し、この地域の司法を改善するための協議をしています。 ○まあ、こういう部分で司法と行政の線引きを強調してみても、司法が先細るだけのように思えます。弁護士なんかは、「官」でもないし、国家刑罰権を背負ってがんばっている検察官の捜査の粗(アラ)を見つけては有らん限りの知恵を振り絞ってこれを妨害するのが国家から与えられた使命というわけでしてね。市民の目からみて、もともと理解しにくい、かなり怪しい存在なわけです(そこが弁護士という仕事のすごいところでもあり、誇りをもっているわけですが・・・。)。そういうことで、どうもこういう司法の純潔論のような議論には、私は抵抗感があります。 ○そんな難しいこと言わんでいいんじゃないの。この国の司法を支えていこうという意味では、それぞれの立ち位置でがんばってるんだから。

derwqq1122
質問者

お礼

ベストアンサーに選ばせて貰いました。 回答ありがとうございました。

derwqq1122
質問者

補足

>刑務官の活動なしに刑事司法が正常が機能することはない 確かにそうだと思います。 そういう視点から言えば、ここは「司法の現場」ではなく「刑事司法の現場」と表現すればよかったのではないかという気がします。どうでしょうかね。

その他の回答 (2)

  • bengofuji
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回答No.3

○そういう視点から言えば、ここは「司法の現場」ではなく「刑事司法の現場」と表現すればよかったのではないかという気がします。どうでしょうかね。 ↓ その点は同意です。

derwqq1122
質問者

お礼

重ねての回答ありがとうございました。

  • hekiyu
  • ベストアンサー率32% (7194/21844)
回答No.1

確かに、刑務所は行政の場であって司法の場では ありませんよね。 その点で不正確のそしりを免れないと思います。 小説にしろ、ドキュメントにしろ、こういう 間違いって結構多いですよ。 夏樹静子という有名なミステリー作家の小説など、 法的間違いが多々見受けられます。 あれ程の作家なのだから、専門家に目を通してもらって から出版すれば、と思うのですが。 ま、それでも面白いですけど。 ただ、刑務所は司法を実現する場として、司法と 関係します。 その意味で、司法の現場、という言い方は 許されるかな、と思わないでもありません。 『判決までは司法の問題だが、刑罰の執行は行政の問題だからである』     ↑ この部分などは、もしかしたらそういう意味かな とも理解できます。

derwqq1122
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 確かに正確な表現ではありませんね。 どうしても「司法」にこだわるというのなら「刑事司法の現場」とすればよかったのにと思います。

derwqq1122
質問者

補足

>夏樹静子という有名なミステリー作家の小説など、法的間違いが多々見受けられます。 なるほどと思います。しかし、出版社の編集担当者もプロのはずです。どうして専門家に確認するとか自分で調べるとかしないのかと思います。娯楽作品なのでそこまでこだわる必要がないということなのかとも思いますが、どうなのでしょうか。 「闇サイト殺人事件の遺言」は実際の事件を素材にしたノンフィクションです。小説(フィクション)の場合は現実との相違があっていいかもしれません。しかし、ノンフィクションの場合はそれではいけないのではないでしょうか。

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