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なぜWi-Fiルータを介する必要があるのでしょうか
- ポケットWi-Fiを使用する際、なぜWi-Fiルータを介する必要があるのか疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。電波の受信と飛ばしを行うWi-Fiルータがなぜ必要なのか、その理由について考えてみましょう。
- ホットスポットとWi-Fiルータとの違いも気になるところですね。そこで、ホットスポットとWi-Fiルータの役割や特徴についても説明します。
- なぜWi-Fiの電波を最初から飛ばさないのか、その理由にはいくつかの要素があります。Wi-Fiの電波の特性や長距離通信の難しさなどが関係しています。
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>Wi-Fiの電波は長距離が苦手とかですか? そのとおりです。 無線LANの電波は、定格出力が決められていて、その規制以上に強い電波を出すことはできません。 1つのアクセスポイントから、壁も何にもなければ最大100m届くと言いますが、実際には建物の壁などがありますから、せいぜい半径10~20mと言うところです。 内蔵アンテナのモバイルWi-Fiルータであると、10mも離れると結構きつかったりします。 一方、携帯基地局のアンテナは、1本で半径3~5km程度のエリアをカバーします。 ただし電波は鉄筋コンクリートや水分の多い土などは透過しづらく、その半径の中でもいろいろなところに穴ができます。 そういったところをカバーするため、半径数百mをカバーするミニ基地局的なアンテナが、街中に設置されてもいます。 また、無線LANの電波は、「公衆で一般に使用して良い」という電波帯を使用しているため、場所によっては非常に混雑しています。 自分が通信したいと思ったときに、同じチャンネルで通信している他の機器があれば、しばらく待って、また通信を再開したりするため、状況によっては思うように通信ができない(極端に速度が低下する)こともあります。 そして一方、携帯基地局の使用する電波帯は、それぞれのキャリアごとにどこの範囲を使用して良い、という免許を受け、その電波を使って基地局アンテナから広範囲をカバーし、効率的に多数の人にサービスできるよう、発信されています。 ---- 以上により、もし、無線LANでキャリアがサービスしようと思ったら、町の建物の1件おきぐらいに、無線LAN基地局の設置をして回らなければいけなくなりますし、もしビルが一つあったら、そのフロアごとに1つとか2つ、アクセスポイントを置いていかないと、とても『面』でサービスできるようにはなりません。 設置した場所の人が引っ越すかもしれないし、多数設置した機器はどれが故障するとも限らない、これをメンテナンスしていくのは非常に大変なこととなります。 ですので、キャリアは、基地局アンテナから3G/4G電波を発信し、広いサービスエリアを提供しています。 で、スマホなら、自分自身の3G通信機能でキャリアの電波を受ければ良いですが。 Wi-Fiオンリーのタブレット機や、ゲーム機などは、3G/4G通信機能を後から追加するという訳に行きません。 そこで、モバイルWi-Fiルータがあれば、3G/4G電波とWi-Fiとを中継してくれるので、屋外でも利用可能になるというわけです。 ホットスポットもキャリアが設置しているとは言え、やはりその店周辺でしか使えませんよね。 3G/4Gで基本的な広範囲サービスを敷いている上で、オプション的に「ここでなら高速で使用できます」というホットスポットならば、存在意義があります。 また、人の集まるところで同時に携帯が使われると、3G/4G電波と言えど輻湊する可能性がありますので、そのトラフィックをWi-Fi(+有線回線)の方に逃がせる、という意味合いもあります。 でも3G/4Gをやめて、ホットスポットだけにするというのは、ちょっと無理なんです。