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セミについて
蝉は何年も地中で生活して地上に出てくるのは1週間だけで死んでしまうと聞いたことがありますが、何故そんなに長く地中にいる必要があるのでしょうか?
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ひとつだけ誤解があります。 いわゆる地上に出てきた蝉の姿が成虫であって、地中にいる期間は幼虫という【用語】です。彼らにとっての大人・・は実は土中にいる期間なのです。地上に出てくるのは、死ぬ前に自分の遺伝子を次代に引き継ぐための手続きです。人は死ぬ前に繁殖なんて出来ません。育児期間や文化を引き継ぐ時間が必要だからです。昆虫のように遺伝子にすべてを託す方法は急激な環境変化には追随できませんが、親がいなくても育つという面では、何億年もの歴史からして、より優れた方法かもしれません。大きな天変地異があっても暗い土中なら耐えられる。 人のような生物が進化しているのではなく、昆虫のほうがはるかに進化している生命形態かもしれませんね。 >何故そんなに長く地中にいる必要があるのでしょうか? 地中では交配が出来ないため、命の終わる最後に地上に出て行く必要がある。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ と考えましょう。彼らにとって地中こそ天国なのですよ。
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- fujic-1990
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セミは木の根などから吸える樹液を食料にするように進化してしまったからですねぇ。 なぜそんなものを食料にするように進化したのかと言えば、それを食料にすれば食料はたくさんあり、自分たちを襲う天敵がいないからでしょうね。 土中にいても植物から攻撃される場合もあります(冬虫夏草)が、地上に出れば鳥や小動物など捕食者が圧倒的に増えますから、極力地上には出たくないのです。 しかし、土中で配偶者を見つけるのは難しいので、寿命が尽きる間近になり、子孫を残す必要を感じると、力を尽くして地上へ出てきます。 そして変身。鳥や人間につかまるリスクを犯して、配偶者を探して大声を上げるのです。「オレはここにいるぞぉー!」 したがってたぶん、セミの気持ちとしては、「地中にいるほうが餌も多く、安全だ」「土中で食っちゃ寝の生活なのに、なぜ危険な地上に出て行かざるをえないのか、と尋ねてほしい」なんじゃないでしょうか。 「かわいそうだと思って、セミ取りはやめてほしい」と言いたいんじゃないかな。 セミが、いかに地上の捕食者を恐れて進化したかという実例を紹介しますと、セミの仲間には「13年ゼミ」「17年ゼミ」というのがいます(種類としての名称は17年ゼミ?)。 彼らは13年や17年ごとに一斉に(途方もナイ数が)地上に出て繁殖するのです。その年以外は全然出ない。 一気にすさまじい数が出てきますので、鳥たちも最初は必死で食べるのですが、セミの数が圧倒的なのですぐ満腹してしまって食べなくなるため、それを狙って、一斉に、年数を合わせて地上に出てくるように進化しました。 しかし、過ぎたるはおよばざるがごとしとか。 そのセミたちも、一斉に出現することでもう捕食されることがなくなったので、その後は危険を感じないように進化してしまいました。今は一切逃げません。 人間もアホらしくてセミ獲りなんてしません。地上から木の葉から、幹から、赤ちゃんでもとれるほどゴロゴロいるからです。 逆に言うと、(こっちの言い方が大切なんですが)1~12年、14~16年のセミ(但し13年ゼミ、17年ゼミの仲間)は全部食われて絶滅したってことになります。 ちなみに、なんで13年、17年なのかというと、日本人の学者が「素数だから」という理由を提示し、それが通説になりつつあるそうです。
お礼
納得できました。ありがとうございます。
お礼
「地上に出てきた蝉の姿が成虫」の考え方に目からうろこです。ほかの回答もとてもわかりやすかったのですが、こちらをベストアンサーにさせてもらいます。ありがとうございました。