国家VS人権…優先的に尊重すべきものは?

このQ&Aのポイント
  • 有権者の新憲法に対する理解度は?国家VS人権の優先順位について考える
  • 政権与党が作成した新憲法草案における国家の権限強化をめぐる議論
  • 人権を無視して国家を優先する必要性についての疑問と社会の不安
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国家VS人権… 優先的に尊重すべきものは?

先日,「有権者の過半数が,現在の政権与党に投票するだろう」という,マスコミの報道がありました。 有権者の人々は,この政権与党の新憲法の内容を十分に理解したうえで,これらの政党に票を投じるのでしょうか? 参考までに: 政権与党のうちの一党が作成した新憲法草案の内容が,大きな議論をよんでいます。これにかんしては,いくつかの議論がありますが,たとえば,現行の憲法にある第97条が,新憲法草案において,それにかんする記載がまったくありません。この政党の作成した新憲法草案においては,国家の権限を最大限にすることを可能にすることを前提とした憲法草案であることは,明らかなことです。 そこで問題となるのは,人権をないがしろにしてまでも,国家を優先する必要があるか,ということです。まず,国家は国民がいないと成立しません。そして,第一に,国家は国民を尊重しなければなりません。国民は,国家にたいする敬意をあらわす必要はありますが,そのためには,国家が,国民に敬意をあらわす必要があります。「国家ありき」のあり方では,国家は国民の支持を得ないでしょう。 政権与党しては,「日本は周辺に“脅威的存在”がいるので,国家の権限を強化できる憲法をつくらないと,国家が成り立たない」とでも考えているのでしょう。しかしながら,いわゆる「強い国家」においては,その国家の構成員である国民の人権を,十分に確保することが,そのための「絶対条件」となります。国民をないがしろにするような国家は,国家そのものが不幸な国家であると同時に,国民を不幸にしてしまう国家でもあります。 また,日本社会においても,国家にたいする敬意をあらわしている人々は,少なくありません。そのあり方,やり方には,多種多様なものがありますが,多くの人々が,日本という国家にたいして,敬意をあらわしています。憲法において,国旗や国家を規定することにたいしては,国家への敬意のあらわしかたを,一方的に決めつけることに,なりかねません。 “Foot-in-the-door technique”という言葉が英語にはあります。大まかな意味は,単純な要求を繰りかえしのませることによって,大きな要求をのませる,ということです。誰かに大きな要求をのませたいときには,小さな要求を,繰りかえしのませると,確実に,大きな要求をのむことになる,という意味にもなります。 http://en.wikipedia.org/wiki/Foot-in-the-door_technique 政権与党としては,いくつかの「小さな要求」を国民にのませ,最終的には,「国家がどんなことをやっても,国家が罪に問われることがない」という,真の意味において,国民をないがしろにする国家を建設したいのでしょう。あるいは,昨今の,テロリズム,日本の周辺諸国との関係ばかりが気になってしまい,「国民不在の国家」をつくろうとしていることに,気がついていないのかもしれません。 数年前に,ある国において大規模なテロ事件が発生しました。その直後から,この国ではイスラム系の人々にたいするヘイトクライムが多発するなど,社会の不安が国民のあいだに広まりました。 テロリストを逮捕するためには,どんなことをやってもかまわない。 そのような国家のあり方に,疑問を呈した,時の閣僚がいました。彼は日系人。かつて,この国において,強制収容という,辛酸をなめた人々の,ひとりでした。彼は,ヘイトクライムと戦い,国民の人権を守りつつ,テロリズムに立ちむかいました。

noname#181693
noname#181693

質問者が選んだベストアンサー

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noname#194996
noname#194996
回答No.3

質問者様が抱いておられる危機意識を共有している者です。 今の憲法を生んだ状況は、ちょうど現在の原発に対する激しい恐怖の意識が巷間にうずまいている”フクシマ以後”の”昭和戦後版”と考えてもいいのかもしれません。あの戦争に明け暮れた時代の反動として反戦思想が一般となり、この戦後の70年近い平和の時代を得ましたが、つまりはその時代の申し子、平和ボケ連中の最大の代表人間があべなのだと考えれば納得がいきます。改憲改憲と叫んでいるやからはそのコピー、取り巻きでしょうね。 私は、この状況ではやはり憲法は変えられてしまうかもしれないと思います。最悪は、反語的になりますが、彼らが自信を持ちすぎて96条をそのままにし、9条以下の憲法を変えてしまったときでしょう。議員の半数で憲法が変えられるようになるということは、変えられた憲法が(実際に効力を発揮して国民を苦しめ始めた時には、)再び変えられる、もとに戻すことも出来るということですが、2/3 のまま改悪してしまったら、元に戻すことは、以後出来なくなる、少なくとも非常に困難になるということですから。 まあ、やってみればいいとおもいます。日本がこれみよがしに軍備を拡充して、果たして中国や韓国が”恐れ入りました”というでしょうか?むしろ「敵」が更に確信的に脅威を高めてくることは当然であり常識的だと思いますが、改憲派の彼らは戦争好きですからそれが嬉しいのかもしれません。まさに狂気だとおもいます。

noname#181693
質問者

お礼

コメントありがとうございます。 良いコメントだとおもいます。

その他の回答 (2)

  • toufukuji
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回答No.2

憲法を変える事は賛成です。平和憲法をありがたかっているのは、日本人だけです。周辺国の情勢が変化しているならば情勢に合わせた内容にするのが大切です。不備な所があれば、又変えれば良いのです。一度決めれば永遠に従わねばならないと言う物ではないのですから。ならず者国家から、国民の生命、財産を守る武器となるのですから。

noname#181693
質問者

補足

「ならず者国家」とは,どこの国なのでしょうかね? 単に,あなたのような考え方をもっている人々が,「スケープゴートほしさ」に,憲法を変えたいだの,排外主義に手を染めていると,わたしは考えます。

  • dragon-man
  • ベストアンサー率19% (2700/13647)
回答No.1

>国家の権限を最大限にすることを可能にすることを前提とした憲法草案であることは,明らかなことです。 どういう風に明らかなのか、後学のためにご教授下さい。どう読んでも私にはそう読めませんでしたので。 >人権をないがしろにしてまでも,国家を優先する必要がある、 これについても同じく、 >憲法において,国旗や国家を規定することにたいしては,国家への敬意のあらわしかたを,一方的に決めつけることに,なりかねません。 私はそうは思いません。敬意の表し方は人それぞれで、憲法で規定する必要はありませんが、国旗、国家に敬意を払うのは最低限の義務でしょう。どこの国でもそうしていますよ。 >,「国家がどんなことをやっても,国家が罪に問われることがない」という,真の意味において,国民をないがしろにする国家を建設したいのでしょう。 勝手な憶測でものを言ってはいけません。それでは程度の低いアジテーションに過ぎません。繰り返しますが、草案のどの条文がそうなっているのですか? 草案はあくまで草案です。内容を吟味して改憲法案を作るための土台です。それを全否定し、議論にも加わらないのは敵前逃亡と同じです。

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