水の結晶構造と過冷却状態についての疑問

このQ&Aのポイント
  • 水を凍らせると規則的な結晶構造になり、体積が大きくなります。しかし、例外的な不規則構造が存在する可能性はないのでしょうか。
  • 過冷却状態では液体の水が固体化するための核が必要です。この核はどのように発生するのでしょうか。
  • 水に関する疑問を持っていますが、物理化学が苦手で質問をしました。ご教授いただけると幸いです。
回答を見る
  • ベストアンサー

水、過冷却、核生成

ご覧いただきありがとうございます。水に関するについて質問です。 水を液体から固体にすると、液体として自由に動き回るように存在している水分子が規則的に整列した状態になる。凍らせることにより水分子からエネルギーを奪い、分子運動(回転、振動等)が静まる。そして酸素原子と水素原子の水素結合によって規則的に整列した構造をとる。結果、結晶構造に隙間ができ、体積が大きくなる。しっかりと規則的に配列するものなのでしょうか。例外的に不規則な構造ができる可能性はないのでしょうか。 また、過冷却について。液体の水をゆっくり冷やすと過冷却状態をとり、軽い力を加えると相転移して固体化する。この時、物質内に「核」なる物が存在することで連鎖的に固体化がおこると記憶しています。この「核」はどのように発生するのでしょうか。これがなければ終始過冷却の状態であり、液体のままということですよね。「衝撃」を与えることで不規則に結晶化しかけていた水分子が規則的に整列するということでしょうか。 大学で化学を勉強していたのですが、とくに物理化学は苦手でした。今朝の水に関するニュースを見てかつての疑問を再び抱き、質問しました。 どなたかご教授願います。

  • 化学
  • 回答数1
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ORUKA1951
  • ベストアンサー率45% (5062/11036)
回答No.1

イメージ的に説明します。 >【液体の】水(を液体から固体にすると、)⇒【奪うと】液体として自由に動き回るように存在している水分子が規則的に整列した状態になる。 >(凍らせることにより)【液体の】水(分子)から【熱】エネルギーを奪(い)⇒【奪うと】、【水分子の】分子運動(回転、振動等)が静まる。そして酸素原子と水素原子の水素結合によって規則的に整列した構造をとる。 ※水分子どおしの水素結合は液体の状態のときも働いています。(水の強い表面張力、高い沸点、疎水結合はすべてそれによるもの)  相互の相対的な位置関係は保たれています。それが他の水分子と位置を変えたり移動は可能な状態が液体です。 >結果、結晶構造に隙間ができ、体積が大きくなる。  逆に考えたほうが正確でしょう。  個体の水は水素結合によって配位する向きが制約されているため、隙間の大きい構造をしているが、分子間の位置を変えられるだけのエネルギーを持つと、その隙間に落ち込んでしまう水分子が現れるため体積が減ります。(そう考えないと水だけが融点付近の液体の体積が小さくなることが説明できない) >しっかりと規則的に配列するものなのでしょうか。例外的に不規則な構造ができる可能性はないのでしょうか。  そうすると、これが起きない理由が分かるでしょう。  液体のときは分子は移動や回転が出来るが、水素結合が働いていて相対的な位置関係は決まっている。それが出来なくなったのが固定の水 >軽い力を加えると相転移して固体化する。  これは突沸や過冷却も共通で、界面(個体と液体/液体と個体の境界)では、分子は頻繁に出入りしています。個体から液体の状態になるものも液体から個体になるものもつりあっている。しかし、その個体なり液体の微小粒子の体積が小さいと、その表面にある分子を引きつけている隣接分子の数が体積によって異なります。界面の曲率が違う。 [界面が平面の場合] /も\も→です。 ←◎→ /↓\ [界面が曲面の場合]  ◎   こちらのほうが補足されにくい /↓\  これが過冷却の要因です。ところが衝撃が加わるなどすると、ミクロ的な粒子がくっついたり、エネルギーの偏在が増幅されて粒子が大きくなります。一旦限界を超えた粒子が誕生すると、雪崩的に進行してしまう。  そのとき、分子ひとつひとつの持っていたエネルギーは系の外に解放されますから、一瞬にして温度も上昇します。 >これがなければ終始過冷却の状態であり、液体のままということですよね。  水は理論的には-数十度まで過冷却になるはずです。意味的な凝固点はそんなに低いはずです。0℃と言う数字は、個体と液体の水が共存しているときの温度。  

buramoa
質問者

お礼

ORUKA1951様、ご回答ありがとうございます。 液体状態において流動できるのは、各々の分子運動や外部からの力の合力が水素結合を上回るからであると考えて良いでしょうか。 >個体の水は水素結合によって配位する向きが制約されているため、隙間の大きい構造をしているが、分子間の位置を変えられるだけのエネルギーを持つと、その隙間に落ち込んでしまう水分子が現れるため体積が減ります。(そう考えないと水だけが融点付近の液体の体積が小さくなることが説明できない) 小さくなるのですね。固体から液体への変化では外部エネルギーなどによる分子運動の活発化により、分子間の隙間が大きくなり結晶体積が大きくなるが、すでに液化した水分子がその隙間に入り込むため結果的に体積が小さくなるということでしょうか。 過冷却の「核」ですが、相平衡状態にある水の微粒子が外部の小激等により周りの液体状態の水分子を引き連れて結晶化する。これが連鎖的に起きると考えてよろしいでしょうか。

関連するQ&A

  • 冷却曲線

    冷却曲線の過冷却なのですが、一体何なのか、意味がよくわかりません。 過冷却はなぜおこるのでしょう? ・凝固の開始には温度条件のみならず、結晶の「核」になる部分が必要だから (「核」を中心に凝固していく?雪玉を作るときに石を包むように作るイメージ?) ・液体が固体になる反応は発熱反応であり、これが急激に 起こるので (ということは、発熱の準備のため?) 色々調べてみたものの、しっくりくるものがなく、どういった現象なのか よくわかりませんでした。(もちろん高校化学の範囲です。)

  • 分子と化合物や結晶の境目

    例えば、雪の結晶を一つの分子と見たりしませんよね. 原子と分子の違いは核が分かれいなければ原子、分かれていれば分子となるんですか?分子の集団はもはや分子とは呼ばないのでしょうか? 分子団とか呼ぶのでしょうか? 原子 ↓ 分子 ↓ 固体 ↓ 液体 ↓ 気体

  • 水が氷になるということ

    液体が凍るということの説明なんですが、 過冷却状態の液体の中で、大きさの結晶のかけらが作られることがあり、大きなかけらがたまたま作られた場合に、結晶が作られる速さが融ける速さを上回り、結晶はどんどん大きくなっていってついにすべてが結晶になってしまう。 水が氷になる説明(氷になることが核生成であることを踏まえて)はこれでOKなんでしょうか?

  • 水(H2O)について

    現在中3です。化学の問題について教えてください。 気体状態の水(水蒸気)がある。 1.この水1mol中に水素分子は何molあるか。 2.この水1mol中に酸素原子は何個あるか。 3.水素原子を6.0*10Π23個含む水がある。この水の分子数はいくらか。 4.水素原子を2mol含む水がある。この水の質量はいくらか。 ただしアボガドロ定数は6.0*10Π23とし、原子量をH=1.0、O=16とする。 よろしくお願いします。

  • 酢酸と水の混合物を冷却したら…

    先日行った化学実験のとある過程の中で、酢酸と水(体積比で1:8くらい)の混合物を周囲を氷浴し冷却しました。 おそらく3~5℃程度になったのだと思うのですが、この溶液内部はどのような状態になっているのか? ふと疑問に思いました。 というのも、水の融点(凝固点)は0℃ですが、酢酸の融点(凝固点)は約17 ℃、 純粋な酢酸ならば3℃程度まで下げれば結晶化し固体になると考えられます。 室温(25℃)であれば水中でわずかに酢酸が電離し(酸として働き)、[水ー電離しない酢酸―電離した酢酸]の混合一相状態であることはわかるのですが、 これを酢酸の融点下に下げるとどうなるか、考えだしたらわけが分からなくなってしまいました。 酢酸固体が溶解するということは、電離状態はどうなるのか。 過冷却のように内部は同じ状態で温度が下がっているのか。 水―酢酸の相図でもあるとまたわかりやすいかもしれないのですが… なにか良い考え方、解釈の提示をよろしくお願い致します。 ちなみに化学専攻の大学3年です。物理化学的な説明等でもできるだけ頑張って理解したいと思います。

  • 高校化学について

    問題 氷の結晶中では一個の水分子は他の(A)個の水分子と方向性のある水素結合することによって正四面体形構造をとっている。このとき、一個の酸素原子は(B)個の水素原子と共有結合し、(C)個の水素原子と水素結合している。 答え (A)4 (B)2 (C)2 この問題の(A)、(B)、(C)はどうやって求めるのでしょうか? 化学初心者なので、図などと一緒に詳しく教えてもらえると助かります。

  • これは間違い?

    化学結合について教えてください! ある問題集の化学結合に関する問題で 水(液体)→共有結合、水素結合、ファンデルワールス力 水(固体)→共有結合、水素結合 アルゴン(固体)→ファンデルワールス力 アンモニア(固体)→共有結合、水素結合、ファンデルワールス力 のような解答があったのですが、なぜ水(液体)にはファンデルワールス力が存在し、水(固体)には存在しないのでしょうか?僕としては、固体だしたとえ水素結合がものすごく強くてもファンデルワールス力は微小に存在し得ると思ったのですが・・・。同じ水素結合を含むアンモニア(固体)にはそれが存在しているのがさらに不思議です。どなたか教えてください!!

  • 原子核に例外がある?

    原子核は陽子と中性子から構成されていますが、 唯一例外があるとききました。 それはなんですか? ちなみに、水素、水素分子、水素原子核、などではないそうです。 どうしてですか?

  • 水の液体のときと氷の時の構造モデルの画像

    水が 液体の時と個体の時構造モデルを探しています。 液体の場合 水素結合を行ってひしめき合っていることがわかる画像をお願いします! 個体の場合 水素結合を行い、結晶を作って、分子同士の間隔が広いことがわかる画像を探しています! 両方の写真を見比べたとき はっきりわかるものがいいです! 写真が貼ってあるURLを書いてもらってもかまいません! どうかよろしくお願いいたします!

  • 結合距離について

    水分子の結晶構造・・氷Ih(Ice ih) これで検索すると科学者のURLから簡単にその構造を知ることができるが、この結晶構造には『結合距離』という意味不明な空間が存在する。結合する方向に空間を保つのであるから物理的に存在していることが不可解なのである。 もう1つはこの結合距離は液体でも存在しているらしく、液体中の水分子は空間に浮いている状態を想像してしまう。この結合距離は物質ではないので圧力をかければ圧縮できそうに思えるのだが現実の水は圧縮できません。液体の水は非常に粘度が高いと書かれているのとはかけ離れたものになっていると考えます。 これはどのように解釈すればいいのでしょうか?