遺伝子組み換わるタイミングと手法について

このQ&Aのポイント
  • 遺伝子組み換えの手法にはアグロバクテリウム法、バーティクルガン法などがあります。
  • アグロバクテリウム法では育っている状態の植物が遺伝子を組み換えることができます。
  • バーティクルガン法では切り取った枝などにより遺伝子の組み換えが行われます。
回答を見る
  • ベストアンサー

遺伝子が組み換わるタイミングについて教えてください

遺伝子組み換えには、大きく3つの手法があると聞きました。 その一つ、アグロバクテリウム法は、 根粒菌を用いるということですが、小さく分割した細胞とかではなく、 育っている状態の植物が、ある日その菌によって遺伝子を組み換わってしまい、 翌日からは違う遺伝子の植物になる、ということでしょうか? それと、バーティクルガン法は、切り取った枝などに行った場合、 その枝の細胞全部が、組み換わる、ということでしょうか? どちらも、装置や大きさを目にしたことがないので、 本を読んでもイメージがつかめずにおります。 最後に、放射線等による変異についても知りたいのですが、 これも、育った状態の樹木が、次の日から変わるのでしょうか? それとも、その樹木や草木が、次のタイミングでつけた種子から変わるのでしょうか? どうぞご教授願いたく、よろしくお願い申し上げます。

  • she66
  • お礼率75% (9/12)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • jkpawapuro
  • ベストアンサー率26% (810/3028)
回答No.3

パーティクルがんを木の枝にあてるというのは聞いたことありません。 葉であるとか苔であるとか比較的やわらかい植物・部分に当て、金粒子(ガンの弾)が入った細胞にだけ変異が起こります。 よって(金粒子一つあたり)一細胞一代限りの変異です。 アグロバクテリウムは生殖細胞ができる時期に感染させて、生殖細胞に変異が起きるのを期待します。 よってこれは種を回収し次代(以降)の変異を期待する方法です。これは種(受精卵)の遺伝子を変異させてしまいますので、以降の世代の植物全細胞が変異を受け継ぎます。 放射線やEMS等は、おそらく全て種にあてるものだと思います。 これも種そのものの遺伝子を変異させるので、次代以降の植物の全細胞に変異が及びます。

その他の回答 (4)

  • jkpawapuro
  • ベストアンサー率26% (810/3028)
回答No.5

放射線による変異の大半は、チミンダイマー等の二量体をつくることです。 その結果複製過程でエラーが起こりその遺伝子が働くなるものがあります。 要は機能(不特定の遺伝子)を潰すだけで、新たな機能を入れることはできないんですよ。

she66
質問者

お礼

なるほど……。とてもよくわかりました。 また新たな疑問が出てきましたが、このレスからずれてしまうので、今度にいたします! お忙しい中、本当にありがとうございました!

  • jkpawapuro
  • ベストアンサー率26% (810/3028)
回答No.4

蛇足ですが一応。 ガンは直接RNA等を細胞内に打ちこみ発現させる方法で、既存の細胞内に無い遺伝情報を発現させることができますが、組み換えではありません。(細胞の核内のDNAには変化おきません、もっと下流だけです。) 放射線等を使う手法は、遺伝子をランダムに潰すことはできますが、新たな遺伝子を導入することはできません。 よってこれも組み換えとは言えません。 新たな遺伝子を入れる(組み換え)できるのは、この三つの手法の中ではアグロだけです。

she66
質問者

お礼

ご回答、ありがとうございます。 教えていただいた内容で、自分の中で理解不十分だった部分に気が付きました。 遺伝子組み換えと、遺伝子の変異は別物なんですね。 なんとなく混同していたようです。 また、放射線では、照射によりDNAがどうにか変化するのではなく、 ダメージを受けた部分の影響で、変化が起こるイメージなのですね(?) よく、宇宙からも放射線は降り注いでいて(自然にもともとあって)、それにより植物や動物は突然変異を起こす、と書いてあるのを目にしますが、それも同じ原理なのでしょうか…。 どちらにしても、今までにない特性の植物に、急になったりすることはないのですね。 とてもよくわかりました。 本当にありがとうございます。

  • indoken2
  • ベストアンサー率47% (178/372)
回答No.2

育っている植物が、ある日を境に、翌日から別の植物になることはありません。 放射線でもパーティクルガンでもアグロバクテリウムでも、 どれでもそうですが、植物や枝全体が変わることはあり得ません。 変化は細胞単位(細胞の中の遺伝子単位)で起こるものです。

she66
質問者

お礼

ありがとうございます。 なるほど、少し誤解していましたが、 DNAはそれぞれ独立しているのですね…、 つまり、例えば、ある日育てていたポトスに、 なんらかの遺伝子変異が起こって、 急にピンクの葉っぱが出てくるポトスになることには ならないんですね。 ありがとうございます!

  • 35fa8e3c
  • ベストアンサー率39% (9/23)
回答No.1

あの原発事故から内部被爆を調べていた頃の知識でお話しするので、後半の質問に関わると思います。 生物の知識もないので、簡潔に述べます。間違いを含む可能性があるので他の回答者様、訂正お願いします。 --- 変異するのは、放射線がDNAに当たった細胞だけです。 よって生物(⊃植物)の全てのDNAが同時に同じように変更されれば、その瞬間から別のDNAを持った木になります。 ほんの一部のDNAが変更されただけの場合、その変更内容が、「異常に増殖しちゃうDNA」だと、ガンのように悪性腫瘍となって現れます。さもなくば、修復能力によって壊れたDNAは消え去ります。 次は生殖の場合です。 発生の最初は1つのDNAから始まります。このDNAが損傷している場合、しかもそのDNAの「細胞分裂機能」が失われない形で損傷している場合、損傷したDNAのまま、分裂を繰り返し、親ではまずありえなかった「体全体の全ての細胞が同じDNA変異を起こした状態」の子ができます。 これは妊婦内胎児や育ち盛りの幼児が、「放射線感受性が高いから食事に気をつけなさい」と言われることからも納得できます。 参考になったでしょうか。

she66
質問者

お礼

ご回答、ありがとうございます。 とても参考になりました。 まず本来のDNAと、変化したDNAが、 個体に同時に存在できるんだ、ということが、 専門家でない私にとっては目からうろこでした。 数冊、一般人向けの、やや詳しい植物関係の本を読んではみたのですが、 遺伝子のお話のところが、その細胞の話からはじまっていて、全体から見たお話は、たまたまどれにも載っていなかったのです。 次に、変化したDNA(=細胞?)も分裂して増えるんですね。 あ……成長と分裂は、きっと同じですよね。 生殖の場合、元の一つが変化したDNAだと、 そのまま分裂して親にないDNAを持つ子供ができてしまう、ということですよね。 (私は回答を正しく理解できていますでしょうか) 植物の疑問ではあったのですが、仮に人の場合、 老人でもDNAは分裂して増えるのかな…。 もっと勉強してみたくなりました。 ありがとうございました。

関連するQ&A

  • アグロバクテリウムを用いた遺伝子組み換え植物の例

    アグロバクテリウムを用いた遺伝子組み換え植物の例とその文献を教えて欲しいです。お願い致します。

  • 植物の癌について

    植物の細胞が癌化して腫瘍ができるということを聞いたことがありません。アグロバクテリウムによるクラウンゴールは癌とも言われていますが、人の癌化のしくみとはまったく別物だと思います。 人と同じように例えば変異原性物質に暴露された細胞が遺伝子上の増殖制御因子やらの変異で癌化するということは植物にはないのでしょうか?

  • 遺伝子組み換え食品のほうが安全だと思うのですが

    遺伝子組み換えの食品のほうが安全だと思うのですが詳しい方教えて下さい 自然交配によって作られた植物のほうが突然変異によって、未知の毒素を持っている可能性がありませんか? 対して遺伝子組み換えの植物は均質の遺伝子で予めどういったDNAを持っているかがわかっており安全な気がします 遺伝子組み換え大豆など食べてもDNAなんか胃酸で溶けるしなぜみんな遺伝子組み換えを避けるのかがわかりません 遺伝子組み換えと聞くと嫌悪感を出す方たちは、なんか嫌だとかなんか危険だと、全然理論的な否定をしていない気がします 詳しい方遺伝子組み換え食品のほうが安全かそうでないか理論的に教えて下さい

  • 遺伝子組み換え、ベクター、

    遺伝子発現の宿主として用いられるのは大腸菌のような細菌だけではなく、目的遺伝子を動物細胞や植物細胞に導入して発現させる場合もある。動物細胞および植物細胞に目的遺伝子を導入して発現させる手法としてはどのようなものがあるか、調べて述べよ

  • 根瘤菌の種特異性

     庭に播いたアカツメクサは良く育っているのですが、先に播いたシロツメクサの育ちが悪いので、ふと考えました。  マメ科植物と共生する根瘤菌は種特異性があるようですが、マメ科植物の種を播いた際には、根瘤菌はもともと土壌にほとんどの種が存在しているのでしょうか。種子にすでに混ざっているのでしょうか。

  • ヒト細胞の遺伝子組み換え具体例

    質問いたします。 遺伝子組み換え生物に関する議定書である、カルタヘナ法について勉強しています。 (1)遺伝子組み換えを行ったヒト細胞って、例えば何が挙がるでしょうか。 生殖細胞では遺伝子組み換えを行ってはいけないのでしたっけ・・・ なんだか考えれば考えるほど、混乱しています・・・。 勉強不足で申し訳ないのですが、「遺伝子組み換えを行っているウィルスはベクターとして用いているウィルスベクター」といったかたちで、ヒト細胞に関して教えていただければとても助かります。 また、 (2)「分化する能力を有する、または分化した細胞等で会って自然条件において個体に生育しないもの」とは具体的にどういったものがあるでしょうか。 (カルタヘナ法における生物以外のものの分類です) カルタヘナ法のURLです http://www.bch.biodic.go.jp/bch_2.html よろしくご教授下さい。

  • 苺の遺伝子組み換えについて

    苺の遺伝子組み換えをおこなって、水耕栽培によってその苺を育てたいとおもっています。 遺伝子組み換えを行うには、パーティクルガン法などの方法か、バクテリア(大腸菌)を使用するなどの方法がありますが、どの方法が苺には適しているのか教えてください。

  • 遺伝子組み換え生物の作成について

    日本の法律で、遺伝子組み換え生物を作成することを違法とするものはありますでしょうか? 遺伝子組み換え生物と言っても、単細胞や植物、ヒト細胞などよく耳にするものでなく、 政府や大学の許可なく、全く新しい生物を作成することは法に反しますか? 私の考える全く新しい生物とは、(ありえないとは思いますが) 例えば伝説に出てくる「ヌエ」などです。 ※ヌエ=サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、しっぽがヘビな伝説上の生物。 少し馬鹿らしい質問かもわかりませんが、 もしご存じの方は回答よろしくお願いいたします。

  • アグロバクテリウムについて

    植物への遺伝子導入法としてアグロバクテリウム法がありますが、なぜアグロバクテリウムは単子葉植物には感染しないのですか?不思議に思ったのでどなたか回答をお願いします。

  • 遺伝子導入で導入先の遺伝子はどうなるのでしょうか?

    こんにちは,遺伝子組み換え学を勉強しています.宜しくお願いします. ふと疑問がおきました.どの本にも,遺伝子組み換えは,ファージなどを用いて云々と書いてあります. 例えば,遺伝子A,を大腸菌Bに導入する場合,Bの遺伝子はどうなってしまうのでしょうか? そのまま導入した場合,Bの遺伝子は長くなってしまいますよね.それとも,独立で存在するのでしょうか?いずれにしても,導入後の大腸菌Bの活動は,AもBも反映されたものになってしまいそうです.このような状況で,遺伝子Aに期待した効果を上げることは可能でしょうか? もしくは,Bの遺伝子を導入前(導入後は難しそうですが)に除去してしまい,AとBの完全取替えのようかのことができるのでしょうか?そうすると,例えば,大腸菌を完全に他の生物の細胞に変えることになってしまいそうですが・・・.または,地球上のどの生物ももたない全くオリジナルのDNAを導入すれば,未知の生物ができてしまいそうですが.どうでしょうか. もし「Bの遺伝子除去 ⇒ Aを導入」という方式が可能だとすると,どうやって除去するのでしょうか? もし今不可能だとすると,DNAをある細胞から完全に除去するというような方法は研究されているものでしょうか,またそれがあると遺伝子工学において有用な手法となりえますでしょうか? ふとした疑問と言いながら,随分質問を書いてしまいました.的外れなことを申し上げているかもしれないと危惧していますが,もしそうでありましたら,ご指摘くださればと思います. とても面白く勉強しているのですが,このあたりが疑問で詰まってしまい気になっております.宜しくお願いします.