超遠心機で高分子を回転させた場合の力のつり合いと最終的な粒子速度の求め方
- 超遠心機を使用して高分子を回転させた場合、高分子には遠心力、浮力、粘性抵抗が働く。
- 力のつり合いの式から最終的な粒子の速度を求めるためには、mrω^2=fv+mVρrω^2という式を使用する。
- 高分子が液体中の体積増加を引き起こすため、高分子の体積を加えた溶液の体積を考慮する必要がある。
- ベストアンサー
超遠心機の高分子に働く力のつり合い
高分子を含む液体を入れ、高速回転させる。 高分子には遠心力に加え、浮力、そして高分子と液体との相対速度に比例する粘性抵抗が働く。 回転の角速度をω、容器の回転軸からの距離(回転半径)をr、溶液の密度をρ、高分子の質量をmとする。 高分子の体積はmVで表し、このVは偏比容といい、高分子を加えたときの溶液の体積増加を加えた高分子の質量で割ったもので、溶液中での高分子の密度の逆数と考えればよい。 粘性抵抗はfvであらわせる。このfは比例定数である。 回転開始後十分に時間がたつとvは一定になる。この最終的な粒子の速度を求めよ。 という問題がありました。 答えが mrω^2=fv+mVρrω^2 より v= mrω^2/f・(1-Vρ) となっていたのですがここで疑問です。 文章の意味が把握し切れてないのですが通常、力のつり合いの際、抵抗力は足し算ではなく引き算であるので mrω^2=mVρrω^2 - fv ではないのでしょうか。 そしてVの説明は上記のとおり問題文に解説されていましたが正直もっと簡単に説明してほしいという気持ちです。 mVで体積ということなのでそれに密度をかけて溶液の質量としていることは把握できたのですが なぜmVρrω^2という形にしなくてはいけないのでしょうか。 これで高分子が入った溶液の系における遠心力という考え方でいいのでしょうか。 質問が幼くて恥ずかしい限りですがご教授の程よろしくお願い申し上げます。
- ligase
- お礼率92% (997/1082)
- 物理学
- 回答数1
- ありがとう数1
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
超高速回転で重力に対して十分大きな遠心力を受けるため,重力(および鉛直上向きの浮力)を無視しているのですね。 ともに回転する立場での慣性力(遠心力)を含めて,高分子が受ける力は3つ。 遠心力:mrω^2 (外向き) 浮 力:mVρrω^2 (内向き) 抵抗力:fv (内向き) 外向き正にとって mrω^2 - mVρrω^2 - fv = 0 となります。 ともに回転する「世界」は外向き重力加速度 g' = rω^2 の世界だと考えればよいのです。 「重力」=遠心力=mg' = mrω^2 「浮力」=溶液密度×物体の体積×重力加速度=ρ(mV)g' = mVρrω^2 抵抗力は分子が遠心方向に動いているので,中心に向かう方向(内向き)というわけです。
関連するQ&A
- 遠心力の計算のしかた
遠心力の計算の仕方がわからなくて困っています。 F=mrω^2やF=mv^2/rというのは調べてわかったのですが、単位変換がわからず、計算できません。 ちなみに重さ50グラムの物が半径340mmのところを速度4km/hで回転しています。 どなたか計算のしかた(単位のあわせかた)を教えてください。
- ベストアンサー
- 物理学
- 力学の問題。
慣性モーメントIをI=2/5・mR^2に訂正しました。 質量をm、最上点の速度をvとおく。(最下点は大文字のV) 慣性モーメントIはI=2/5・mR^2、また、v=Rωよりω=v/Rから、 回転体の持つエネルギーTは、 T=Iω^2/2=1/2x2/5・mR^2x(v/R)^2=mv^2/5 位置エネルギーはmgx(2R-2r), エネルギー保存則より, 2mg(R-r)+mv^2/5+mv^2/2 = mV^2/5+mV^2/2 V^2 = 20/7・g(R-r)+v^2 遠心力Fは、F=mv^2/R 遠心力から重力を引いた力が垂直抗力Nとなるので、 N = mv^2/R - mg N=0とすると、0 = mv^2/R - mg mg = mv^2/R v^2 = Rg v = √Rg これを式に代入すると、V^2 = 20/7・g(R-r)+Rg よって、V = √20/7・g(R-r)+Rg まだ間違っている部分があったら教えてください。 お願い致します。
- ベストアンサー
- 物理学
- 回転円筒の中の粒子が受ける重力と遠心力の大きさにつ
回転円筒の中の粒子が受ける重力と遠心力の大きさについて質問です (半径r[mm] 中の質量m[kg] ) 遠心力が重力より大きくなるのは、角速度がいくら以上の時ですか? これを一分当たりの回転数に換算するといくら以上になりますか? (mrω^2)*10^-3≧mg となるところまではわかるのですが....
- 締切済み
- 物理学
- 鉛直面内での遠心力について
私は今高校三年です。最近遠心力について習いました。 そこで質問です。 等速円運動での遠心力がmrω2乗というのは等速円運動での物体の加速度がrω2乗なのでわかるのですが、鉛直面内での遠心力がmrω2乗なのはなぜなのでしょうか? 鉛直面内では物体は等速円運動をしないから変わってくるのではないでしょうか? まだまだ習いたてで全然理解してないだけかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 物理学
- 遠心力と自由落下の速度の方法2
以前にあった質問の質問になります。 よろしくお願いします。 ***************************** 今旋盤のカバーの強度試験をしているのですが、 ある回転数で加工しているときに加工物がカバーに当たったという実験をするのに遠心力とほぼ同様の力になるように同じ物を高いところから落とすと言う方法で計算しようとしています。 遠心力をmv^2/rで計算して求めたのですが、 これを同じ重さの物を自由落下させたときと比較するときに どの式を使えばいいのかわかりません。 ****************************** 初歩的な質問で申し訳ないんですが 以前の質問からわかっているのは回転数、回転物の質量、回転物の半径だと思いますが、 加工物がカバーに当たった時の力?はどうやって計算すればいいのでしょうか? 遠心力=力でしょうか? 又、遠心力の計算式 mv^2/r のv:回転物の速度はどうやって求めたらいいのでしょうか? 以前の回答にあった公式(v=Nπr/30 N:回転数)から求めればいいのでしょうか? よろしくお願いします。 (以前の質問と似てると思い質問しました) 旋盤のカバーを製作するにあたり、カバーの強度を決めるために 加工物がカバーに当たった時にどれくらいの力がかかるのか知りたいです。 素人なので質問自体が意味不明かもしれませんが よろしくお願いします。
- 締切済み
- その他(開発・設計)
- 単位体積中の気体分子数が同じになるのは何故?
よくある質問だと思いますが、過去の質問中に見つからなかったので、 質問させて頂きます。 何故、分子の質量が違っても同一体積中の分子数は、同じになる のですか? (例えば、1気圧22.4Lの気体なら、どんな元素でも6.02x10^23個) 僕は、運動エネルギー=1/2 mv^2 ですから、 mが大きいほど、他の分子を跳ね飛ばすエネルギーが大きいので、 個数が少なくても1気圧22.4Lとなりえる つまり、mが大きいほど、個数密度は薄くなるように、思うのです。
- ベストアンサー
- 化学
- 遠心力?から自由落下の速度換算の方法
半径R、速度vで回しているものに質量Mのものが付いているときの遠心力というか、そこから外れてしまったときの飛んでいく速度を、何Mの高さから落とした時と同等の速度かいう事を計算しようとしています。 遠心力をmv^2/rで計算して求めたのですが、これを同じ重さの物を自由落下させたときと比較するときにどの式を使えばいいのかわかりません。 何か良い方法を教えて下さい。
- ベストアンサー
- 物理学
お礼
完全な解答解説誠にありがとうございます。 力のつり合いで遠心力に対して浮力と抵抗力は内向きなのですね。この三つを=0として移項したものが解答だったということがお陰様で大変理解できました。 いつも早速のお返事誠にありがとうございます。 今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。