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我々は同じ世界に住んでいるか?

sokuraの回答

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  • sokura
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回答No.3

 勿論世界はたった一つしかありません。そして、私とあなたの前にそれが立ち現れています。確か、大森荘蔵さんという哲学者の本でそんな文章を読み、なるほどな、と感心した記憶があります。  世界は一つです。では、このことを「言語」を通して認識しあうことは出来るのでしょうか?  「出来るとも言えるし出来ないとも言える」というのが私の結論です。  お互いに認識しあうためには、どのように「認識」しているか、ということを、両者に通じる言語を介して了解しあわねばなりません。  しかし、この操作のためには、「日本語」ではからまわりします。「英語」では、なお一層私は I don’t know です。言語を言語たらしめる「意味」が「恣意」であるからです。  ここから「哲学」が登場しました。人と人が共通の認識に達する言語の使い回しは出来ないのか、と。  私は、あなたの質問をそのような渇望と了解しました。この渇望を仮に「普遍言語」と解釈すると、「普遍言語」は「生成途上」であって、「恣意」の壁を乗りこえることは出来ません。それが「汲めど尽きぬ有限な言語の限界」なのではないでしょうか。  だが、お互いに、生成のさなか、ついに達し得ぬとの「認識」に基づいて見解を分かつとすれば、それは、永遠がほんの一瞬、氷つくような、そんな悦ばしき錯覚が、芽生えるかも知れません。  ここからは、「小説」とか「詩」が解答を背負っていくべき問題である、と考えたい、と近頃の私は考えています。

caballero
質問者

お礼

あなたの吐いた息を、私が再び呼吸する。そのことを理解する事までできる私は、私があなたと違う世界に住んでいるとは言い難い。さらに、海水に触れる事のできる私が、ペンギンと会話できないとは思えない。だからといって、人と会話できるというのは、思えないが。 私が血潮を見た時点で、私は血潮と会話的なことをしたと言える。 私が彼をあえて、無視したとするなら、それは会話であると言える。ああ故に、僕に彼女が見えなかったとするなら、彼女と僕は違う世界で、僕は「彼女」と声を発する事もできない。 しかし、私は私のいない世界があっても、それは全くおかしくないと。世界が一つだなんて、いかに言い切れよう。 「しい」と読むのでしょうか?この「恣意」の意味がわからないのですが、 >私は、あなたの質問をそのような渇望と了解しました。この渇望を仮に「普遍言語」と解釈すると、「普遍言語」は「生成途上」であって、「恣意」の壁を乗りこえることは出来ません。それが「汲めど尽きぬ有限な言語の限界」なのではないでしょうか。 此処で言うなら、私の考える普遍言語は、 >私とあなたの前にそれが立ち現れています。 とあなたが言われる世界を共有する、「個々」の前に「立ち現れている世界です」(きっと)。「私とあなたの前に現れている世界」は「恣意」であり、一般の使用での「普遍言語」かな。 そして、 >言語を言語たらしめる「意味」が「恣意」であるからです。 あなたのいう「意味」が、「恣意」が、おそらく一般の使用としての普遍言語であり、最初からすでに知っている、同じ世界に住んでいるという所似であると考えています。 アドバイスありがとうございました。 追申:あっ!なんか勝手に一人で納得しそうなんですが、僕が解釈で誤ったのは、「普遍言語」のほうが「言語」よりも巨大なカテゴリであるかのように考えていたことではないでしょうか?ホントは、普通に考えると、「言語」をさらに「普遍」という意味で限定してるのが「普遍言語」なんですよね。たぶん。そして、だいじなのは、私は、「言語」をもっており、「普遍言語」をもっている。ということかな?

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