• ベストアンサー

16世紀フランス史 カトリーヌ・ド・メディシス

はじめて質問させて頂きます。 私は、現在大学でフランス語を学んでいます。 フランス史に関心があり、特に”悪女”と評される 女性たちの生き様について調べています。 その中でも、カトリーヌ・ド・メディシスに特に興味を持っているのですが、 出版物が少なく、現在、桐生操『王妃カトリーヌ・ド・メディチ  サン・バルテルミー大虐殺の謎』(新書館)を読んでいるのですが、 この本に書かれていることがどこまで事実なのかがわからず、 信じて良いものか悩んでいます。 桐生操氏(共同ペンネーム)は学者ではないようですが、悪女ものでは多数著作があり、 ソルボンヌ出身ということで信頼できるのではと個人的には思っています。 もしこの本が良書であれば、参考文献も読みたいと思っています。 また、この他にもカトリーヌ関連の良書やフランス語で書かれた フランス史の本(比較的容易なもの)も探しています。 こちらも合わせて教えて頂ければ幸いです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#177363
noname#177363
回答No.3

私もフランス史が好きで、それが高じてフランス語を勉強しました。なおかつ歴史上の女性たちにも興味があります。カトリーヌについても強く興味を持ったので、いくつか本を読み、質問者さんがお読みになった本も持っています。 まず「この本に書かれていることがどこまで事実なのかがわからず、信じて良いものか悩んでいます」とのことですが、少なくとも全てが事実ではないということです。特に会話や彼女自身の気持ちの部分は、脚色されていたり、作者によるフィクションの可能性が高いでしょう。 あくまでも私の感想の域を出ませんが、質問者さんがお読みになった本は、若干フィクション性が高かった印象があります。 そもそも歴史というものが、必ずしも事実じゃなかったりします。これは長く歴史に触れてきて感じていることです。その話については、カトリーヌとは関係がありませんが、佐藤賢一先生の著作「英仏百年戦争」という新書をご覧になると、歴史に対してフラットなスタンスを持てるかもしれません。 「英仏百年戦争」の中で、先生は「要するに、なべて歴史はフィクションである。事実の断片を集めては、それぞれの意図と利害で、後世の人間が勝手に意味づけするからである。なんの意図も利害も持たない人間からすれば、それは不公平で、卑劣で、ときに滑稽な態度にすらみえる」と書かれています。 500年も前の人がどんな人で何を考えていたのか、今の私たちが事実を知ることはほぼ不可能だと思います。特にカトリーヌのように悪評が定着している場合、早い段階で彼女の性格や実績が歪められている可能性が高いからです。 今できることは、可能な限り多くの文献を読み、多角的に歴史を知ることで、彼女の真実に迫ることでしょう。そのためには、彼女自身について書かれているものはもちろん、フランスやヨーロッパ全体の通史なども深く読み込み、彼女を取り巻く環境を理解することだと思います。 質問者さんが挙げられている本の参考文献は、日本語のものは半分以上は読みました。どれもカトリーヌに関してだけでなく、フランス史やヨーロッパ史を理解する一助になると思います。 他にも、全体的な「フランス史」や「西洋史」に関する本はたくさんあるので、手当たり次第読むことをお勧めします。また、複数の女性のエピソードを集めた本もいくつか出版されています。 カトリーヌ・ド・メディシスに関して読んだ本は、以下の通りです。 「カトリーヌ・ド・メディシス」中公文庫 O・ネーミ、H・ファースト著 「メディチ家」講談社現代新書 森田義之著 「聖バルテルミーの大虐殺」白水社 フィリップ・エルランジェ著

mou-ton-3
質問者

お礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。 フランス史に興味を持ったのはつい最近なのですが、 勉強し始めるとフランスではおさまらず、周辺国のことも 学ばなければいけないため大変ですが、そこがおもしろいと 思いました。 フィクションではないかと思う点が多く、回答者様のアドバイスを お聞きし迷いが解消されました。 佐藤賢一「英仏百年戦争」のお話も大変興味深く、読んでみたいと 思いました。 カトリーヌという女性を完璧に知ることは不可能ですが、できるだけ 真実に近づけるよう、回答者様のアドバイスにあるように、多くの書物 をこれから読み進めていきたいと思います。 参考文献も挙げていただき、重ねてお礼申し上げます。 回答ありがとうございました!

その他の回答 (2)

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.2

聖バルテルミーの大虐殺 (ドキュメンタリー・フランス史) 白水社の文庫クセジュなので、嘘は少ないかと。 桐生さんの該当の本は読んでいませんが、他の桐生さんの本を読んだ限りでは、小説ですので、娯楽として読む程度でよろしいかと。

mou-ton-3
質問者

お礼

内容はドラマチックでとても面白いのですが・・・ ご指摘の通り、やはりどちらかといえば小説と捉えて 読み進めたいと思います。 回答頂きありがとうございました!

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.1

カトリーヌ・ド・メディシス―ルネサンスと宗教戦争 初の本格的伝記 なんてアマゾンの紹介で書いてある。

mou-ton-3
質問者

お礼

実は質問に載せた本もAmazonで買いました(^^;) 宗教戦争の方はこの本が読み終わり次第購入予定です。 「本格的伝記」気になります。 回答ありがとうございました!

関連するQ&A

専門家に質問してみよう