イラスト、絵について

質問

素人(知識のない人間)が描いたな
と感じられる部分と、
プロ(知識のある人間)が描いたな
と感じられる部分があると思うのですが、
皆さんはどのあたりで判断していらっしゃいますか

回答No.2

noname#208584 · ベストアンサー

知識のあるなしも重要ですが、やはり感覚・センスですね。たとえば、目の前にある鉛筆。六角か三角または丸で、どのメーカーか、芯の濃さは？濃い芯ほど太く、硬くて淡い芯は細くなるという知識があって描き分けたとしても、観る人の焦点や鉛筆の重さ、鉛筆を取り巻く空間、どのくらいそこに有るのか、適度に重力がかかっているか、使い古されて短くなってるか等を…ある程度観る人にきちんとつたえられているか？観る人が納得してくれたら評価してくれます。

ですから、風景なら雲の形が最も雲らしく、風に流されて上空をふんわり浮いているようにきちんと描けているか（重々しく垂れ込めてるのであれば、きちんとそのように描けてるか）多少嘘を描いてもそのように見えるのであれば全然かまいません。自動車や建造物にしても嘘だと解らないようにそれらしく描ければいいんです。自動車と家の距離や大きさの尺度が遠近法で違和感無く描かれていればＯＫ。もちろん金属や木製、ガラスといった材質も描き分けができてないといけません。観る人は無意識に目で読み取ります。で、あれこんなに木の葉って鈍く重そうかな？ガラスって周囲の映りこみがあるけど…無いのはなぜ？この車何ていう車種？など等、観る人をつっかからせたり、戸惑わせたりしないようにするのがプロ。

一番難しいのは、いつも身近にいて、毎日何十何百と見たり会ったり、そして絵画やイラストではまっさきに観てしまう人間です。

悲しいかなプロの絵描きやイラストレーターといっても、きちんと人間を描ける人はほとんどいません。ダビンチやレンブラントといった人でも、あれ？これ違う。こんなに首曲がんないよ。ちょっと体のわりに足が小さい…とか、わりと有ります。（言っておきますけどダビンチは完璧です）ですから、きちんと描くことを辞めてデフォルメや簡略をして、自分だけの絵柄を追及するようになります。それはそれでいいですし、ある種の様式美やパターン化は観る人を喜ばせます。それを身につけていっそう様式美を完成させればプロです。それが漫画やイラストですね。もちろん一般芸術もそうで、印象派やキュビズム、アールヌーボーなど様々です。

詳しくいえば、藤子不二男や手塚治と池上遼一やさいとうたかおの劇画を比べましょう。ドラえもんの登場人物が巨大な頭と偏平足の馬鹿でかい足をしていて、実際の人間からかけ離れていてもプロの漫画と認識し、誰もが好感を持ちます。なぜでしょう？描かれている知識はデタラメですよね。スネオみたいな口って何？

それでも、作者の描線の滑らかで完璧な様式美は他をよせつけません。つまりセンス、その人・作者の持っている感覚。これが観る人を納得させて楽しませてくれるわけです。そしてだれもがそれをみて作者のセンスを解る、老若男女問わず全てでなくとも、ある一定の大衆が解るということ。

僕の場合単純にプロとアマを見分けるには、人をきちんと描けてるか？だけです。骨格や筋肉の隅々まで知らなくていいですが、やはり重心や体重、化学繊維か木綿の衣服、動作による服の皺やつっぱり、キャラクターが醸し出す空気や雰囲気が描いてある空間のどこまで感じられるか…というとこですかね。これができてないプロがほとんどなので台詞でごまかす、顔の表情や背景の構図でごまかすというのがほとんど。

そうはいっても、プロは長年それで飯食えればプロといってもいい。自分なりの個性豊かなセンスさえあれば、そしてそれが世間で好感をもって受け入れられればプロです。

回答No.1

kyo-mogu

こだわりが有るかどうかかな？　専門的な絵を描く場合、結構細かく見ます。

　たとえば私は星がすきなので、宇宙などの絵を見ることもありますが、大きな間違いは月の描き方です。満ち欠けをしますが、描けた状態の絵で背景の星空が本来月の影の部分に星が有る等。また時間帯などで見え方が違うとかそういった事も有ります。科学関係はそういった事から判別出来ます。

　風景や人物も基本的な構図やら人体なら骨格がおかしいだろ？というものからも判断出来ます。

　プロの漫画家さんなどのテクニックはしっかり構図などを計算して見せる部分を上手に見せています。どこに視点を持ってきているかなどですね。私のお気に入りのＫＡＧＡＹＡさんの講演会などでも絵について説明があるのですが、細かいところまで気を配っていましたね。
　だから、こだわりが有るかどうか何ですよ。