血糖低下、上昇の感知について

このQ&Aのポイント
  • 膵臓のβ細胞はATP濃度を感知している
  • 膵臓のα細胞が血糖の低下を感知してグルカゴンを分泌する仕組み
  • 視床下部のグルコース感受性ニューロンの血糖感知のメカニズム
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血糖低下、上昇の感知について

生物学、医学、生理学に詳しい方教えて下さい。 以前、同じ題材に関する質問をさせていただきました。そして、自身でも調べてみました。以前ご回答いただいた方、どうもありがとうございました。もう一度、この件に関して新しい知見が見いだされているか気になったので、質問させて下さい。 膵臓のβ細胞は、血糖そのものの上昇を感知しているわけでなく、ATP濃度を感知しているかと思います。具体的には、β細胞のグルコーストランスポーターを通じて、グルコースがβ細胞に流入する。そして、代謝されることで、ATPが合成され、このATP濃度の上昇を感知したATP感受性Kチャネルが閉じることで、β細胞が脱分極を起こす。それによって、細胞膜に存在する電位依存性カルシウムチャネルが開くことで、細胞内のカルシウムイオン濃度が上昇し、インスリンがエキソサイトーシスによって分泌されるかと思います。 ここで、教えていただきたいのですが、膵臓のα細胞が、血糖の低下を感知して、グルカゴンを分泌するメカニズムは、β細胞が血糖上昇という情報をATP濃度上昇という情報を下に間接的に感知するように分かっているのでしょうか? また、視床下部のグルコース感受性ニューロンの血糖の感知のメカニズムなど、わかっているものなのでしょうか?(フィードバック以外の、血糖感知によるACTHやTRH分泌調節機構) ご存知の方、お詳しい方いらっしゃいましたら教えて下さい。 よろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • thegenus
  • ベストアンサー率49% (330/673)
回答No.1

直接の回答になりませんが、読み物としてもたいへん面白かったです。 「生理学事始め」(大村裕。九州大学大学院医学研究院統合生理学教室) http://wwwsoc.nii.ac.jp/psj/jpsj/07301/073010002.pdf ご関心の内容は解明が進んでいないと思われます。 視床下部の方は神経系ですので、これは神経細胞にグルコースの受容器があったにせよ、それが実際の生活における血糖値調整に対して支配的に働いているかどうかは私には分かりません。神経細胞体の軸索起始部が活動電位を発して軸索の先で分泌が起こるという単純な帰結であっても神経細胞体は樹状突起で各方面からの情報を統合した結果、活動電位が発せられるのです。機能論的な批評をすると、グルコースだけで誘発される細胞であるのならば何も神経組織でなくてもいいわけです。神経細胞を分泌細胞としてみる時でも、神経は、神経回路を介して処理した結果の出力機関なのですよね。神経に関してはシンプルなモデルでアプローチするのはミスマッチのように思います。乱暴に説明すれば、視床下部においては、感情や生活の場面の方が血糖値を調節していると言える面すらあると思われます。 一般人的には、質問者さんの把握が現状という事で宜しいのではないでしょうか。 なんだかはっきりしていないというのをはっきりさせるだけでも価値がありますよね。 糖尿病ないしメタボなどに関連する研究ですから医療カテでどんなものか尋ねられるのが一番参考になると思います。

perfectdocter
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。毎度、どうもご回答いただきありがとうございます。お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。 おっしゃる通り、わかっていることか、不明瞭なのかはっきりしてすっきりしました。 ご指摘いただいた通り、医療カテに該当するものは医療カテでも質問させていただきたいと思います。 貴重情報も添付していただきありがとうございました。 毎回どうもご回答とご教授並びに、回答者様の見解も添えてご回答いただき誠にありがとうございます。 また、ご回答いただけると幸いであります。

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