代数学の問題:モジュラー形式の合同部分群と位数について

このQ&Aのポイント
  • モジュラー形式に関する代数学の問題です。
  • 合同部分群の定義や性質、そして位数について説明します。
  • 具体的な問題を解くための証明方法も示しています。
回答を見る
  • ベストアンサー

至急お願いします。代数学の問題です。

(1)(1+240Σ_(n=1,∞)σ3(n)・q^n)^3 - (1-504Σ_(n=1,∞) σ5(n)・q^n)^2 =(1+240X)^3 - (1-504Y)^2 ≡2^4・3^2・(5X+7Y) (mod12^3) これより、5・σ3(n)+7・σ5(n)≡0 (mod4) と≡0 (mod3) を証明せよ。 定義 Γ ⊂ SL2(R) が合同部分群 ⇔ ∃n ∈ N s.t. Γ(n) ⊆ Γ ⊆ SL2(Z) SL2(Z)=Γ(1) (level1) (2)SL2(Z) / Γ(n) = SL2(Z/NZ) を証明せよ。 (3)(2)の位数が(N^3)・Π_(P|n) (1-1/(P^2))となることを証明せよ。 よろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ramayana
  • ベストアンサー率75% (215/285)
回答No.2

(1)について とりあえずパスします。Σ_(n=1,∞)σ3(n)・q^nやΣ_(n=1,∞) σ5(n)・q^nは、フーリエ級数のようにも見えますが、係数のσ3(n)やσ5(n)がnとともに増大するので、収束性に疑問があり、これらがτの関数として定義されるのか、定かでありません。お使いのテキストの文脈で何らかの意味付けがされているのかもしれませんが、そういう情報がないので、お手上げです。 ただ、上の式を使わずに、結論を直接証明することはできます。まず、 [1] 任意の整数dに対して 5d^3+7d^5 は 12 で割り切れる ことが言えます。これは、mod 12 で、dが0から11まで動くときのすべてのケースを確かめれば、分かります。一方 [2]  5・σ3(n)+7・σ5(n) = ∑_(1≦d|n)(5d^3+7d^5) です。よって、[1]により、5・σ3(n)+7・σ5(n) が12で割り切れることが分かります。すなわち、≡0 mod 4 かつ ≡0 mod 3 です。 (2)について ad-bc≡1 mod Nの解の個数について、次のような数え方があります。もっとスマートなやり方があるかもしれません。 (Nが素数Pのとき) [3]  adがmod P で0なら、aとdの選び方は2P-1通り。それぞれのa, d に対して、bc≡1 mod P となるbとcの選び方はP-1通り。したがって、a, b, c, dの選び方は(P-1)(2P-1)通り。 [4]  adがmod P で1なら、aとdの選び方はP-1通り。それぞれのa, d に対して、bc≡0 mod P となるbとcの選び方は2P-1通り。したがって、a, b, c, dの選び方は(P-1)(2P-1)通り。 [5]  adがmod P で0でも1でもないなら、aとdの選び方はP^2-(2P-1)-(P-1) = P^2-3P+2通り。それぞれのa, d に対して、bc≡ad-1 mod P となるbとcの選び方はP-1通り。したがって、a, b, c, dの選び方は(P-1)(P^2-3P+2)通り。 [6] 上記の合計により、Nが素数Pのときのa, b, c, dの選び方は(P-1)(2P-1)+(P-1)(2P-1)+(P-1)(P^2-3P+2) = P^3(1-1/P^2) 通り。 (Nが素数Pのべきのとき N = P^k) 解の個数=P^(3k)(1-1/P^2) であることを、kに関する帰納法で証明する。k=1のときは、[6]により証明済み。次に、k=j-1のとき、この等式が正しいものと仮定する: [7] a'd'-b'c'≡1 modP^( j-1)の解の個数はP^(3(j-1))(1-1/P^2)であると仮定 ad-bc≡1 mod P^j の解の個数を数えるに当たって、  a = a' +αP^(j-1)  b = b' +βP^(j-1)  c = c' +γP^(j-1)  d = d' +δP^(j-1) と置いてみる。このα、β、γ、δが何通りあるかを数えることにする。これらのα、β、γ、δは、mod Pで定まる数である。ただし、a', b', c', d'は、[7]の方程式の解であって、0以上P^(j-1)-1以下のものとする。また、a'd'-b'c'=1+eP^(j-1)とする。  ad-bc≡1 mod P^j  ⇔ (a' +αP^(j-1))( b' +βP^(j-1))-( c' +γP^(j-1))( d' +δP^(j-1)) ≡1 mod P^j  ⇔ αb' P^(j-1)+βa' P^(j-1)+ γd' P^(j-1)+δc' P^(j-1) +eP^(j-1) ≡0 mod P^j  ⇔ αb'+βa' +γd'+δc' ≡-e mod P 上の式を満たすα、β、γ、δの組は、mod P で P^3 通りである(a', b', c', d'のうちの少なくとも1つはPで割り切れない。仮にa'がPで割り切れないなら、β、γ、δを任意に定めたとき、αは一意的に定まる。)。 すなわち、P^(3(j-1))(1-1/P^2)通りのa', b', c', d'のそれぞれに対して、P^3通りのa, b, c, dが存在することになる。したがって、a, b, c, dは、全部でP^(3j)(1-1/P^2)通りである。 以上により帰納法の手続きが終わったので、一般のkに対して次が成立する。 [8] ad-bc≡1 modP^kの解の個数はP^(3k)(1-1/P^2)である (一般のNのとき) Chinese Remainder Theoremにより、  ad-bc≡1 mod Nの解の個数 =Π_(P|n)( ad-bc≡1 mod P^k_Pの解の個数) (k_Pは、NにおけるPの指数)  = (N^3)・Π_(P|n) (1-1/(P^2))  ([8]による) となる。

o_asis0209
質問者

お礼

ひき続きご回答して頂き、ありがとうございます。 (1)についてですが、ノートに問題を書き写した際に部分的に抜けてしまった所があったようです。 不完全な問題のまま質問してしまい申し訳ありませんでした。 丁寧に説明して頂けた為、ようやく理解する事が出来ました。 改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • ramayana
  • ベストアンサー率75% (215/285)
回答No.1

(1)について もう少し説明がないと、考えようがないですね。σ3(n)、σ5(n)、qが何なのかとか。 もし、最初の式が、「qを変数とするべき級数として0に等しい」という条件を満たすなら、   各係数 ≡ 0   (mod12^3) となるので、   5・σ3(n)+7・σ5(n)≡0 (mod4) と≡0 (mod3) は、当たり前になります。何かこれに類する条件が付いていませんか? (2)について SL2(Z)の各元に対して、その4つの要素をそれぞれmod Nで見ることにより、Z/NZの元を要素とする2行2列行列を対応させることができます。そのように定義される写像をfとします。 このfが次の条件を満たすことは、すぐ分かると思います。 [1]  fは、SL2(Z)からSL2(Z/NZ)への全射準同型 [2]  fの核(={x∈SL2(z) | f(x)がSL2(Z/NZ)の単位元})は、Γ(n) [1]と[2]から、SL2(Z) / Γ(n) と SL2(Z/NZ) が同型であることが導かれます。 (3)について これは、a, b, c, dを未知数とする方程式   ad-bc=1 の解がZ/NZの中に何個あるかを数えるだけの作業です。 若干、楽な方法を考えるとすれば、Nが素数べき(N=P^k P:素数 k:自然数)のケースについてだけ数えれ良いということでしょうか。一般のNの場合の個数は、Chinese Remainder Theorem により、それらの積になります。

o_asis0209
質問者

お礼

ご回答して頂き、ありがとうございます。 (1)に関してですが、  σ_(2k-1)(n)= ∑_(1≦d|n)d^(2k-1)  q=e^(2πiτ) となっています。 (2)は理解できたのですが、 (3)に関しても考え方は理解できたのですが、証明の書き方がよく分かりません。 宜しければ教えて頂けないでしょうか。よろしくお願い致します。

関連するQ&A

  • 代数の問題です。

    大学の代数でこのような問題がでて きて、わからないので教えてくださ い 。よろしくお願いします。加法群G=Zの部分群H=nZ(n≧1は 自然数)に関する剰余類aHをa+nZと加 法的に表す。 また、a,b∈Zに対し、a-bがnの倍数 のときa≡b(mod n)と表し、aとbはn を法として合同であるという。 これは、a+nZ=b+nZと同値である。 剰余類の集合G/H=Z/nZをZnと表す。 Cn:位数nの巡回群={e,a,a^2,…a^n-1}a ^n=eとする (1)a≡a′(mod n),b≡b′(mod n)な らば、a+b≡a′+b′(mod n)を示せ 。 これより剰余類の集合Znに(a+Z)+(b+Z )=a+b+Zによって 積(この場合は和)が定義されることを 示し、 Znに群の構造が入ることを示せ。(Zn をnによる剰余類群という。) (2)剰余類群Znは巡回群Cnと同型であ ることを示せ

  • 代数の問題です。

    加法群G=Zの部分群H=nZ(n≧1は 自然数)に関する剰余類aHをa+nZと加 法的に表す。 また、a,b∈Zに対し、a-bがnの倍数 のときa≡b(mod n)と表し、aとbはn を法として合同であるという。 これは、a+nZ=b+nZと同値である。 剰余類の集合G/H=Z/nZをZnと表す。 Cn:位数nの巡回群={e,a,a^2,…a^n-1}a ^n=eとする (1)a≡a′(mod n),b≡b′(mod n)な らば、a+b≡a′+b′(mod n)を示せ 。 これより剰余類の集合Znに(a+Z)+(b+Z )=a+b+Zによって 積(この場合は和)が定義されることを 示し、 Znに群の構造が入ることを示せ。(Zn をnによる剰余類群という。) (2)剰余類群Znは巡回群Cnと同型であ ることを示せ

  • 代数学

    代数学で分からない問題が・・・。 (1)有限環Z/nZの単元全体(Z/nZ)*の成す群の位数は オイラー関数φ(n)と一致することを示せ。 ただし、φ(n)=#{1≦x≦n|(x,n)=1}とする。 (2)有限環Z/nZが体であるための必要十分条件はnが    素数であることを示せ。 なんですが、わかりません。一つでもいいので教えてください。よろしくお願いしますm(__)m

  • 代数学の、群の問題を教えて下さい。

    nは正の整数とする。Gは位数nの巡回群とする。この問題では、GはZ/nZに同型であることを示す。 (1)Gの生成元xをとり(つまりG=<x>)、群の準同型定理f:Z→Gをm∈Zに対してf(m)=x^mで定める。このときfは全射であることを示しなさい。またKerf=nZであることを示しなさい。 (2)fに準同型定理を適用して、Z/nZ≃Gを示しなさい。 という問題です。お願いします。

  • x^2 ≡ 1 mod n

    nが素数で nを法とする既約剰余群(Z/nZ)*において 位数が2の元は-1だけであることを示したいのですが、 x^2 ≡ 1 mod n ⇒ (x-1)(x+1) ≡ 0 mod n ⇒ x = ±1 ではダメでしょうか。 ある本だと 以下の定理を使っています。 「Gを有限巡回群とする。|G|の任意の約数dに対して位数dのGの部分群が唯一つ存在する。」 この定理より nの既約剰余群において、位数2の元は-1のみ。 しかし、この定理の証明が私にとって難解で、まったく理解できません。 結局、位数2の元が-1だけであることを言いたいので x^2 ≡ 1 mod nを 上記のように解けば説明になっているのでは?と思いました。 x^2 ≡ 1 mod n を解くだけで説明になっているでしょうか? アドバイスお願いします。 また、もしできたら 「Gが有限巡回群のとき… |G|の任意の…」 の定理の証明をわかりやすく説明していただけないでしょうか。

  • 【代数学】位数2の元

    代数学の本を読んでいて、練習問題の解説に以下のような記述がありました: pを素数とするとき、Z/pZは体だから、x^2≡1(mod p)なる元はpを法として-1ただ1つ。乗法群(Z/pZ)*において、先にみたように位数2の元はただ1つだから…(以下省略。Zは整数全体のなす環) この解説で「Z/pZは体だから、x^2≡1(mod p)なる元はpを法として-1ただ1つ」(*)という部分が理解できません。ただし、その後の文で「乗法群の位数2の元はただ1つ」とあるので、(*)は1以外でそのようなxは-1だけ(mod p)という意味ではないかと考えています。そこで以下の質問をさせていただきたいです。 1.一般に、体の乗法群には位数2の元は1つだけあるといえるでしょうか。その場合、なぜそういえるのかの説明またはヒントをいただけないでしょうか。 2.1の答えがnoの場合、反例があれば教えていただきたいです。 よろしくお願いいたします。

  • 代数学の問題なのですが、

    代数学の問題なのですが、 G=〈x〉を位数n<∞の巡回群とする。mは自然数でnはmZに属する元で位数mの部分群がただひとつ存在することを証明せよ。 という問題なのですが教えてください。

  • 位数を求める問題で、次のように考えたんですが

    <a>を位数が100の巡回群とする この部分群<a^162>の位数を求めよ 162×m≡162(mod 1000)を解けばよい 162(m-1)≡0(mod 1000) また、<a^162>の位数をnとおくと、n=m-1なので 162n≡(mod 100) は満たさなければならないため、nは100の倍数 故に、162×100=16200 162 200=32400 162×300=48600 162×400=64800 162×500=81000 よって、n=500

  • 位数を求める問題で、次のように考えたんですが

    <a>を位数が1000の巡回群とする この部分群<a^162>の位数を求めよ 162×m≡162(mod 1000)を解けばよい 162(m-1)≡0(mod 1000) また、<a^162>の位数をnとおくと、n=m-1なので 162n≡(mod 100) は満たさなければならないため、nは100の倍数 故に、162×100=16200 162 200=32400 162×300=48600 162×400=64800 162×500=81000 よって、n=500

  • 大学の代数学の、群についての問題です。

    大学の代数学の、群についての問題です。 非負整数nを固定する。 nの各約数kに対し、 kZ/nZ?{0,k,2k,3k,・・・,(m-1)k} (ただし、m=n/k)とするとき、 Z/nZの部分群はこれらに限る。 という問題がわかりません。 ・各kに対し、kZ/nZがZ/nZの部分群になること。 ・一意性 を示さなくちゃいけないことはわかるのですが、 代数が苦手なもので、証明方法がピンときません。 どなたかわかる方、よろしくお願いします。