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hypercorrectionとは?

文法と語法の問題について興味があります。 英語学における過剰な修正(hypercorrection)とは何でしょうか?特に発音と文法の点でそれぞれ詳しい方がいらっしゃたら、教えて下さい。また、ご意見をお聞かせください。私としては修正に過剰なんてないと感じるのですが・・・

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回答No.4

Gです。 補足質問を読まさせていただきました。 このhpercorrectionを言語でない視点から見るともう少し分かり易いかと思います. 浮気をしていないご主人が,電車の中で女の人の口紅がワイシャツのえりについてしまったのに気がついた。 正々堂々と,かあちゃん,口紅つけられちゃったけど,これ取れるかな?と聞けばいいものを,まいったな,不倫をしていると思われてしまうかもしれないな,よし,ベンジンでも使ってとってみようか,などと思いやったところ,かえって大きなしみになってしまい,おかあちゃんは疑惑の念を持つようになってしまう. という例ですね.  同じように,警察から被疑者(容疑者ではなく)とされ、アリバイを示さなくては容疑者になってしまうと思った人が,はっきりしたアリバイがないので友達に嘘のアリバイをしてもらうように頼んだ。 でも警察に分かってしまった. かえって、警察の疑惑を高めてしまった。とい憂いですね. この人の行動がhypercorrectionと言う事になります. 普通の人はアリバイと言うものがないときが多いと言う事は警察も分かっている,と言う事をしらなくて,ただ推理小説やミステリードラマからの知識が問題を起こしてしまったケースですね. >このことを”自由裁量の原則”(principle of discretion)という、と参考書に書いてありました。正式な、文語体の英語を適用する原則だそうです。参考書事態、全て英語で書かれている為、確信はないのですが、willよりもshallを使え!とか、分離不定詞(?)を認めないとか???prescriptive rules(grammar)、つまり規範的重視しがちな英語のこと(?)みたいなものでいーのでしょうか。 principle of discretionは法律用語なので私も良く聞くことがあります。 これは、同じ罪を犯したにもかかわらず状況によって罰のレベルを変える,と言う事なんですね. つまり、人を殺せば殺人と言う事になります よって,こちらでは,交通事故で人を殺してしまう事を,vehicular homocideと言っているわけです.  ベトナムで、ジャングルの中でべトコンを「狙い撃ち」した兵隊を殺人魔,とは呼ばないですね. という事で,使える英語とはこのpricipal of discretionの観念を使うと,TPOにあった英語を「判断」して使う事,と言う事になり,文法的に正しくなくても,ある状況では,正しくないと言えるかもしれない(其の状況では正しい)文法を使うことになるわけですね。 其の時に,あまりにも,文法にこだわりすぎて,文語文法(あえてこういわせていただきますね)の知識が口語文法と異なる事を知らなかった場合,其の文語文法を使い,それを聞いた人が理解に苦しむことになる、ということにもなりかねないということですね。 例えば,時制の一致と言う知識を絶対的なものと見なし,「必ず」時制の一致をするものだ、と覚えてしまった人は時制の一致をしていない英語の文章を見ると間違いと指摘し(アメリカ人が使っているにもかかわらず)、自分の英文も時制の一致を必ず使う、というのも、このhypercorrectionの例ですね. という事で,sayappeさんのご理解で正しいと思います. また,書いてください,わかりにくいところがありました.

sayappa
質問者

お礼

ありがとうございました。 お礼が遅くなってしまってすみませんでした。 とても参考になりました。

その他の回答 (3)

  • meemeemee
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回答No.3

#1です。 参考文献はですね~、 タイトル: An introduction to sociolinguistics 著者: Janet Holmes 出版社: Harlow, Eng. ; New York : Longman 2001年で、これはSecond editionのものです。 その中に確かhypercorrectionについて 書かれていたかと思います。 2つの例もそこからです。 ちなみにNYのものはWilliam Lavob(1966)という人の もので、イギリスのほうはちょっと今手元に本がないので 思い出せませんが、ほんの中には載っているはず・・です!

sayappa
質問者

お礼

ありがとうございます。 お礼が遅れてすみません。 ぜひ参考にしてみたいと思います。

回答No.2

アメリカに35年ちょっと住んでいる者です。 私なりに書かせてくださいね。 これは,私にとって少し書きづらいことなんですね. なぜかと言うと,使える英語・使われている英語をつかえるようになるべきだ,という観念からすると,自分の英語にワックスをかけたいと思ったとき.つまり,正しい文法も使いたい,と思ったときに起こるときがあるんですね. これは、ある文法にとらわれすぎてかえって文法に反する言い方をする,と言う事なんですね. 英語を外国語として習う日本人だけでなく,標準的英語を普段使わないアメリカ人にも起ることなんです. こちらでは,例えば一番いい例として,You and meと言う言い方を主語として使う事が多いんですね. 使われる英語です(使いたくない使われる英語ですけど). しかし、学校では、主語なんだから You and Iにしなくてはならないと習います.(ここまでは問題ないですね) しかし、ある人によっては,このルールを気にし過ぎて,頭の中ではYou and meと言ってはいけない,と自己暗示してしまう人がいるわけです. 十分な理解がなかった,と言う事ですね.うわべだけの文法の理解,ともいえます. そう自分に言い聞かせてしまった人は,今度目的格としての「あなたと私」を言う時に(you and meとすべきところを)you and Iにしてしまう,と言う事なんですね. これを、hypercorrectionと言います. つまり、文法にこだわる事はいいのですが,こだわりすぎたり,一つの文法を理解しただけで「例外」「注意すべき使用法」などの理解がないときなどに起こりがちなんですね. 発音についての理解もそうですね.母音+子音+eが来た時,母音は長母音になる. provideのiはdの後にeが来るからアイと発音する,と言うルールですね. では、favoriteがきたときもそうだろう,と思う事がその例ですね。 ですから、まとめると,元々正しい言い方・発音の仕方なのに,ある理由で、言い方・発音を変えてしまい,かえって間違いになってしまう、ということをhypercorrectonと言うわけです. つまり使われているから良いじゃないか,と言う観念を批判して,文法にこだわりすぎてかえって間違い,墓穴を掘る,と言う事でもあります。 また、これと同じような事は実は日本語でもおきているんです. 敬語の使い方です. 普段使わない敬語を使わなくてはならなくなった人,たとえば新入社員や営業マン(や,私など),などが、敬語、敬語と頭がコチコチになって,かえっておかしな敬語になってしまう,と言う現象ですね. (このサイトでもおかしな敬語についての質問が言語のカテゴリーでたまにありますね) また、{お}をつければ丁寧になる,と言う日本語文法のルールに基づいて何でも「お」をつけたがる「ザ~マス奥様たち」の日本語もそうですね. (ごめんなさい) これも,日本語のhpercorrectionともいえるわけですね. これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。

sayappa
質問者

補足

ありがとうございます。 >「使える英語・使われている英語をつかえるようになるべきだ,という観念からすると,自分の英語にワックスをかけたいと思ったとき.つまり,正しい文法も使いたい,と思ったときに起こるときがある」 このことを”自由裁量の原則”(principle of discretion)という、と参考書に書いてありました。正式な、文語体の英語を適用する原則だそうです。参考書事態、全て英語で書かれている為、確信はないのですが、willよりもshallを使え!とか、分離不定詞(?)を認めないとか???prescriptive rules(grammar)、つまり規範的重視しがちな英語のこと(?)みたいなものでいーのでしょうか。 その規範にこだわりすぐて、直しすぎるのが、hypercorrectionととってもいいのでしょうか? 質問を補足というか、追加するようで、すみません。よろしかったら、教えてください。 発音については納得です。感想もおもしろかったです。

  • meemeemee
  • ベストアンサー率38% (28/73)
回答No.1

以前社会言語学をやっていて、これについて習った記憶があります。 例としては、ですね~・・。 ある特定の発音が、社会的階層によって、 どのように違ってくるかということを調べる言語学的調査なんかがあるとします。 実例: (1)例えばある地域では上流階級の人達は、Rの発音→例えば数字のfourのrですね(rhoticとかいいます)を強調して話す傾向があり、逆にRの発音をしない人は社会的階層が低い、というような定説みたいなのがあるのです。→ニューヨークでの調査) (逆に上流階級の人はRの発音をしない傾向にあり、階層が低いとRの発音をするという地域での調査もありますが。→英国のレディング市) こういう大体の予測というのは始めからある程度ついているのですが、ここで起こったのはですね・・。 NYでの調査では、中流階級ぐらいの人たちが、単語の読み上げという方法で調査をされたときに、「Rの発音をしたほうが上の階級にみられる」、ということをしっているので、意識的に、通常話すとき以上にRの発音を強調して単語とかを読み上げる現象が起こったのです。 こういう現象のことを社会言語学ではhypercorrectionと呼んでいるのです。 あとは、文法の観点から言っても、こう言った方が上流階級の話し方に近いし・・と知っているので、少しでも上の階級に所属したいという意識から、hypercorrectionをしてしまうこともあるわけです。 私も専門家ではないので、ちょっといい加減な説明で分かりにくかったかもしれませんが、これが参考になりましたら幸いです。

sayappa
質問者

お礼

ありがとうございます。 社会学的にも勉強しているので、参考になりました。 よろしかったら参考文献も紹介して頂けたらありがたいです。

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