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広告の魅力
こんにちは。 先日質問した者です。 前回の質問が、意図が掴みにくいような気がするので単純に質問させていただきます。 ズバリ、エディトリアルにもチラシにもない広告の魅力を教えてください。 できればたくさんの意見が聞きたいです。切実です!! どうぞよろしくお願いします。
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>エディトリアルにもチラシにもない広告の魅力を教えてください… クリエイティヴ側ではなく、クライアント側にあたる広報宣伝の仕事に携わっている者です。わたし自身、直接発注する立場にありますから、クリエイティヴの皆さまとも折に触れ、いろいろなことを話し合ったりします。そうした環境の中で感じる「広告の魅力」について、スバリお答えします。 他の方のご回答にあるように、広告だけを主体とした制作会社というものは聞いたことがありません。クライアントの要望に応じて、広告、電波、チラシ、ポスター、エディトリアル、パッケージング、はてはサインやロゴマーク、中にはディスプレイやCIまで手掛けるなど、多角的に応じられる会社こそがクライアントにとっては便利だからです。 しかし、広告には独特の面白さがある…とクリエイティヴのスタッフたちは言います。広告とひと口に言いますが、クライアントが求める紙媒体への広告としては、商品広告、企業広告、告知広告、リクルート目的の広告、IR関係の広報、そのほか、時と場合によっては謝罪広告に至るまで、いろいろな広告があります。 ただ、これらすべてに共通するのは、決められたスペースの中で最高の効果を求めるために、持てる最高の知力と最善の技術を駆使する…という点にあると言えるのではないでしょうか。 たとえば、週刊誌の表4、つまり裏表紙、かなり高価なこのスペースに、クライアントが求めるものを余さず盛り込み、しかも、その盛り沢山な訴求を上手に処理して、ズバリ、インパクトのある表現に磨き上げて置き換える、それはある種の頭脳戦…。 わずかひとつポイントを外しただけで読者の反応は芳しくなく、クライアントが期待していた効果も無に帰してしまう。写真の出来と上がり具合、キャッチ、フォント、いえ、コピーの行変えに至るまで、すべてが研ぎ澄まされた戦術、企業理念を十二分に理解し、CIを徹底的に遵守しながら、オリエンテーリングという名の戦略に沿って、すべて的確に、強く、品よく、見る者に訴えかける表現、それを可能にするか、失敗してしまうか…、それこそが広告制作の魅力であり恐ろしいところだと言っていいと思います。 たった1枚の写真のために、パリやローマに飛び、ヌメアやランカウイに滞在する、そうした多大なコストを厭わないのも、広告がいかに真剣勝負の所産であるかをよく表していると思います。 ですが、紙媒体の広告は、それ自体、単体ではあまり反応と効果を期待できるものとは言えません。宣伝は相乗効果をもって行うのが最も効果的だとわたしは思っています。紙媒体、テレビ、ラジオ、その他、目的に応じて多角的にメディアを選び宣伝をする、それが一番望ましいのです。 そのためには、ただ広告が魅力的そうだから…といった感覚ではクライアントを満足させることはできません。数多くのメディアを最高の知力と技術と経験をフルに生かしながら、上手にリンクさせて相乗的に効果をたたき出す…、それが出来てこそ、クリエイティヴという仕事ならではの魅力だと思うのですが、いかがでしょうか。
お礼
大変遅くなりました!!! まさに聞きたかった回答が聞けて大変満足です! 胸につかえていたものがスッとしました。 本当にありがとうございました!