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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:臍帯血の民間バンクについて)

臍帯血の民間バンクについて

tarohkajaの回答

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  • tarohkaja
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回答No.6

ご希望でしたので、自己臍帯血の民間業者保存が無駄なことを説明します。 学会の否定もこの理由によるものです。 二つあります。 「細胞数確保」と「無菌採取」の問題です。 造血幹細胞が胎盤血にも存在し、移植に使えることがわかった当初は、「量が少ない」ので小児白血病の治療にしかつかえない、成人患者には役に立たないと考えられていました。 量というのは正確でなく、細胞数なのですが、当初は液量で考えられていました。 液量でも細胞数でも、患者の体重あたりどれだけ必要だ、ということになり、小児の必要量は少なく成人は体重相応にたくさん必要です。 現在でも、アメリカでは一人の成人患者に対しては、二人分の臍帯血のカクテル移植が標準治療です。 臍帯血は、新生児ですから 「個性が発達していない」 という理解をしていただければよろしいですが、HLAが完全一致していなくとも移植可能なのです。 それでカクテル移植もできるのです。 臍帯血移植は、当初は小児白血病だけと思われていたものが、HLAが完全一致していなくとも移植できることから、骨髄バンクではドナーが見つからない成人患者にも多く使われるようになりました。 最初は日本でもカクテル移植です。 それは、採取費用・検査費用・処理費用・保存費用が二倍かかるということです。 そして現在は、日本の公的臍帯血バンクネットワークでは、「契約医」 と協力して、液量をたくさんではなく細胞数をたくさん採取する技術を磨きました。 8億個とか10億個とかの細胞数です。 それで、欧米ではカクテル移植ですが日本では一人分の赤ちゃんの臍帯血で治療できるようになっています。 民間業者が言う 「幹細胞の増殖」 はまだ実現していません。 すく゛できるようになるかのような宣伝文句は嘘です。 ところがところが、この細胞数確保について、公的さい帯血バンクネットワークの契約医師でも、10億個の細胞数を確保できる確率は、「二割から五割」 なのです。 白血病は、二万人に一人の発症率で、発症年齢は小児から老人まで幅広く分布していますが、比較的40代50代の働き盛りに多く発症します。 ある子供が白血病になった時、子供だから保存臍帯血が役に立つかもしれません。 ところが確率の高い50代になって発症した時、保存臍帯血が役に立つか。 手慣れた公的バンクの契約医でさえ成功率が2割から5割の細胞数確保が、民間バンク業者と提携している経験数の多いわけがない医師に(産科医としては優秀であるとしても) できるわけありません。 10年ごとの保存契約更新を4回も5回もやって、発症に備えたとしても、その時は公的臍帯血バンクの臍帯血とカクテル移植するしかなく、それなら自分の臍帯血ははじめっからいりません。 次に、無菌採取です。 新生児は子宮から産道をとおって、ばい菌だらけの世界に誕生してきます。 そこで臍帯血の無菌採取というのは、産科医として優秀でも、問題が別です。 造血幹細胞移植が必要な時というのは、抵抗力がゼロで、日常生活で当たり前に存在する菌でも死に至る可能性があります。 民間臍帯血バンク業者の中には、「アメリカ血液銀行協会」 の安全基準を満たし、ライセンスを取っていると標榜しているところもあります。 その業者に限らず、レストラン・食堂業者があたりまえにわきまえている衛生概念以上に、臍帯血バンク業者は厳しい衛生感覚を持っていると信じたいと思います。 ところが出産現場は、アメリカ血液銀行協会の安全基準なんかは関係ありません。 ですから、民間の保存臍帯血が無菌保存されているかは、疑うのが当たり前です。 造血幹細胞移植が必要な時に、公的バンクなら助かったものが、民間バンクに保存していた自分の臍帯血を使ったばっかりに死んでしまうことはあり得ると考えなくてはなりません。 あなたの病院は、公的バンクにも民間バンク業者にも対応しているということは、どちらの点でも安心ですね。 しかし、いくらの費用をかけて二万人に一人の病気に備える必要があるのか。 欧米は、(特にアメリカは人種の坩堝といわれる) 地続きで人種民族の混交が激しく、HLA型が多様です。 ちなみに世界最初の骨髄バンクはイギリスにできましたが、患者登録・ドナー募集を始めてから最初の骨髄移植を行うまでに7年かかりました。 同じ型の人がそれだけ少ないのです。 日本の骨髄バンクでは、患者登録、ドナー募集をはじめてから七か月で最初の骨髄移植が実現しました。 単一民族というと、政治家が失脚しますが、日本人のHLA型はあんまり多様ではないのです。 人種民族が違う=遺伝がつながらないとHLAは一致しない。 国際結婚で、こどもが母親の母国の骨髄バンク・臍帯血バンクも、父親の母国の骨髄バンク・臍帯血バンクも当てにできないことが分かっているならば、経済的余裕があれば二万人に一人の病気に備えるのも、その人の人生観です。 自分の造血幹細胞ではGVL効果が働かず、再発率が高いというのは、自分の保存臍帯血の移植例が世界中を見ても少なく (ゼロではない) 症例というものが皆無ですから、自己臍帯血ではわかりませんが、以前から行われている 「自家移植」ではその通りで、自分の造血幹細胞では再発率が高いと自家移植でわかっているのだから、症例が皆無とは言え自己臍帯血もそうだろうというのは、当たり前の解釈だと思います。

lordcamelot
質問者

お礼

tarohkaja様 素人の私にも非常にわかりやすくご説明いただき本当にありがとうございます。 段々と現状がわかってきたような気がします。 すぐにでもベストアンサーに選びたいところですが、もしかしたら違う意見も聞けるかもしれないので、もう少しの間この質問を解放させて下さい。 もちろん、他にも教えていただけることがありましたら是非ご教授下さい。 心より感謝申し上げます。 ありがとうございます。

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