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裁判官が法廷で黒い服を着る理由
wiz0621の回答
日本では他の色に染まらない黒は中立の色として扱われているので、 旧陸軍の憲兵(兵隊を取り締まる兵隊)も黒としたそうなんですが、 いかんせん法服(裁判官の制服)の黒をこれと同列に置くのは、 ちょっと後付くさいなぁと思うのです。 法服(いわゆるコートドレス)という風習はそもそもイギリスの影響下に あった国で結構多く残っていまして、そのイギリス(イングランドやウェールズ) では実は裁判官以外の出廷者も衣装が決まっています。最近は地域によって、 ダークスーツも認められるようですが。コートドレスの場合、 赤が加わる場合がありますが、基本はやはり黒。 一方、法服が日本に採用されたのは文明開化後の明治時代。 そもそもの採用理由は、法整備の最中で、ヨーロッパがやっているからやろうぜ! という提案が、初代の司法大臣から提案されたからです。 というわけで、コートドレスの洋装の色、つまり黒ををそのまま 採用したという経緯があります。 そこでおかしいな?と思うわけです。 本場ヨーロッパの裁判の参加者は、そもそもみんな黒なんですから、 裁判官の黒だけが公平性を表している、というのは無理が あるんじゃなかろうかと。 ちなみにコートドレスが何故あるか?という話でよく言われる理由は・・・ 1.各人の役割が見た目でわかること。 2.裁判に参加する人間の、匿名性を高めること。 3.人種や年齢、性別ではなく、役割を服で示すこと。 などが挙げられます。 匿名性云々についてはちょっと解りにくいので補足すると、 裁判員の採用時に話題になりましたが、法曹というのは時にはつらい、厳しい 判断をすることがあります。そこで、法服で心理的な仮面をかぶせてあげるわけです。 私は黒の理由はここにあるんじゃないかと考えます。 黒は公平な色、というよりは、法の中立を維持するために、 複雑な心理を『隠す色』というわけです。 ただし、日本の法服の黒に関しては前述の通り 単純にヨーロッパをパクっただけ・・・ゲフン 明確な思想を持って中立性を表すというよりは、日本が近代国として 法整備を進めているという姿勢をこそ国際的に表すために、 ヨーロッパと同じ色が使用された、というのが実情でしょうね。
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