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インフレターゲットは有効ですか?

日銀総裁が、1% のインフレを目標にすると 発表しました。 http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381949EE3E6E2978A8DE3E6E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2 これについて質問です。 1,これは可能だと思いますか? 2,どうしてもっと早くやらなかったのでしょうか? 3,副作用についてはどうでしょう ?

質問者が選んだベストアンサー

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  • covanonki
  • ベストアンサー率48% (219/448)
回答No.5

白川総裁は、「米連邦準備制度理事会(FRB)の政策をインフレ目標と呼ぶなら、日銀もそ れに近い」と言っているように、はっきりとインフレターゲットを設定した、とは発言してい ないはずです。(全文を見ていないので、はっきりとはわかりませんが) 受けが良いので、マスコミが勝手にインフレターゲットを設定した、と表現しているだけで。 12月に行われたECBによる50兆円規模の量的緩和の影響を受け、海外ではこのところ株価 が上昇していたようです。その影響を受けて、日本でも2週間~3週間ほど前から株価が 徐々に上昇する兆候を見せていました。 今回の日銀政策が持つ最大の意味は、このタイミングで日銀が「日銀政策を行うぞ」と発表 したこと、まさにこの一点に集約されます。 いつでもかつでも手当たりしだいに量的緩和を行えばいいわけじゃない。 量的緩和を行うには、行うだけのタイミングがあるのです。 そういった意味で言えば、今回の量的緩和政策は、将棋で言えば盤上この一手。これ以上な い、というくらい絶妙なタイミングでの制作発表であったと思います。 しかも、今回の発表は、国債を買い取るための「基金を10兆円増額した」だけで、日銀は びた一文とお金は出していません。にもかかわらず、日銀のこの発表で、株価はぐんぐんと 上昇し、為替相場も円安に振れました。 そして、「内外で明るい動きが出ており、それをより確かにするため」に今回の量的緩和に 踏み切ったんだ、と発言しています。「物価安定の目途(白川総裁はインフレターゲットと か、インフレ目標ではなく、物価上昇に目途を付ける、と発言しています)」に対する言及 は、ここで日銀が本気である、という意図を見せつけ、株価上昇のペースを維持するために 行われた発言でしょう。 そして、さらに白川総裁は翌朝、野田首相と二人で会談を行なっており、民主党は認めよう としないでしょうが、これは明らかに白川総裁から野田首相に対し呼びかけられたもの。 白川総裁は、おそらく野田首相に対し、今回の日銀政策の意味を説明し、野田首相に対し て、今回の日銀政策を後押しするような財政政策の実行を呼びかけたのではないか、と想像 できます。 このことから、 1.今回の日銀総裁の発言については、インフレターゲットを行うなどとは発言しておら ず、物価安定に目途を付ける、との発言を行うことで、日銀の覚悟を内外に示し、今回は 日銀は本気だぞ、やるぞ、という意思を見せつけることの方が目的。 それに見合った日銀政策は執り行うでしょうが、実際に目標が達成できるかどうかはそれほ ど重要な意味をもたないと思います。 2.タイミングの問題です。いっつもかっつもばら撒きたがる民主党とは違って、日銀には 日銀なりの考えがあったということでしょう。私の過去の回答をタグって頂ければわかるか と思いますが、私はずっと「日銀による日銀政策よりもまずは政府が財政政策を明らかに し、景気を上昇させるための道筋を示すことの方が先だ」と言い続けてきました。 ところが、政府がもたもたして一向に財政政策を示さない中で、国内よりも国外に先に明る い兆候が生まれた。結果、日本の株価が上昇し、日銀が日銀政策を行えるだけのタイミング が到来したのです。 3.副作用とは、薬を利用したときに発生する作用です。今回の日銀政策で、日銀は「薬に 頼らない政策」を打ち出しています。ですので、副作用など起こる訳がありません。 ですが、今回の日銀政策は、将棋で言うならば「詰めろ(あと一手で詰みがかかる状態」で す。これを「詰み」もしくは「必至(完全に詰む状態)」に持っていくのは政府の役割。 今回のニュース、BBC(英国放送協会)からも非常な賞賛を受けているようです。 http://dictionary.goo.ne.jp/study/newsword/ 誰もが意図していなかった。誰もが考えていなかったこのタイミングで日銀がこの政策を 執り行ったこと。これは賞賛に値すると思います。

hekiyu
質問者

お礼

”今回の日銀政策が持つ最大の意味は、このタイミングで日銀が「日銀政策を行うぞ」と発表 したこと、まさにこの一点に集約されます。”   ↑ よく理解できました。 有り難う御座います。

その他の回答 (4)

回答No.4

少し前から行われていました。が、経済専門系以外の報道では取り上げられることはありませんでした。 先日米国FRBが大々的に発表をし、その後の日本のマスコミなどでの「日本でもなぜやらないのか」の声が強まる中での日銀からの再表明が多くのマスコミ人に伝わることになり、今回のように比較的大きく報じられることになったという流れでしょう。FRB発表後の日本サイドの動きは鶏と卵の関係のように、マスコミサイドは日銀への疑問・批判、日銀サイドはこの期に広く広報したい という思惑の一致で大きく報じられたという流れでしょう。

hekiyu
質問者

お礼

なるほどです。 ありがとう御座います。

回答No.3

「2,どうしてもっと早くやらなかったのでしょうか?」  実質的に同じことをずっとやってきています。今回は、FRBのうしろについて、これまでよりはっきりした言い方に変えただけでしょう。 「1,これは可能だと思いますか?」  我が国の今のデフレは典型的な需給ギャップ要因によるものです。これまでも日銀は精一杯の金融緩和政策を実施してきましたが、あまり効果はなかった。今回のようにはっきりしたものの言い方をしても、状況はたいして変わらないでしょう。 「3,副作用についてはどうでしょう?」  特にないと思います。

hekiyu
質問者

お礼

表明しないで実質的にやっていた、てことは 反対派に配慮したんでしょうか。 実質的にやってきたのであれば、今回も効果は無いだろう てっことになりますね。 有り難う御座いました。

  • blackhill
  • ベストアンサー率35% (585/1658)
回答No.2

 同じ日経の本紙解説記事では「表現の変更」だとしています。すくなくとも、表現の上では従来の方針を変更するとは言ってい内容です。また、これをインフレターゲットと呼んでいいのか、疑問があります。 http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819591E3E6E2E2EB8DE3E6E2E0E0E2E3E09F9FE2E2E2E2;bm=96958A9C9381949EE3E6E2978A8DE3E6E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2

hekiyu
質問者

お礼

なんだ。 そういうことですか。 反対意見が強いんですかね。 ありがとうございました。

回答No.1

1,これは可能だと思いますか? 政府、財界の協力があれば、可能だと思います。 2,どうしてもっと早くやらなかったのでしょうか? ひとつは、海外物価が高騰している中で、国内の物価高を抑えるため。 http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf 品目別に見るとよくわかりますが、原油等のエネルギーが、今回の震災の影響以前の時点から高騰をしています。円高にも関わらずに円建てで高騰をしていることの意味は、考えておくべきかと。 3,副作用についてはどうでしょう ? おそらく、よりいっそうの円高が進みます。まともな金融政策を取らない中、これまで円に買いが入っていたわけです。この上で金利が上がる可能性があるわけですから。

hekiyu
質問者

お礼

”海外物価が高騰している中で、国内の物価高を抑えるため”    ↑ なるほどです。 もしかしたら、米国に気兼ねしているのかな とも思っていましたが。 ”おそらく、よりいっそうの円高が進みます”    ↑ 円高ですか!! 逆だと思っていました。 ありがとうございます。

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