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C[a,b]の完備化

閉区間[a,b]上の連続関数の全体をC[a,b]とします。 その元に対して内積を     <x,y>=∫x(t)y(t)-dt と定義します。積分区間は[a,b]で、y(t)-はy(t)と複素共役なものとします。 このときC[a,b]は前ヒルベルト空間になり、その完備化がL^2[a,b]であることを示したいのですが。 前ヒルベルト空間であることは容易に分かるんですが、完備化のほうが分からないんです。どうか教えていただけないでしょうか?

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  • adinat
  • ベストアンサー率64% (269/414)
回答No.1

概略だけ。 詳しくやるためにはもろにルベーグ積分論を使うと思います。 まずC[a,b]は内積から定まるノルムによってノルム空間になります。 (前ヒルベルトでもあります) 明らかにC[a,b]⊂L^2[a,b]です。 さらにL^2[a,b]はノルム空間(前ヒルベルト空間)で、かつ完備になります。 この完備性を示すのは、ちょっとした練習問題です。 ルベーグの収束定理を用います。 一般にL^p[a,b]は完備になります。(1≦p) 少し長い証明になりますので、 どなたかが教えてくださるかもしれませんし、 また余裕があれば説明したいとも思います。 が、申し訳ないですが、ここでは省略。 あとはL^2[a,b]∋fとすると、fがC[a,b]の元{f_n}で近似できればよいです。 そうすればL^2[a,b]の完備性からC[a,b]の完備化がL^2[a,b]になります。 問題はどうやってC[a,b]の元で近似するかです。 おおまかには次の手順でやります。 (1)まずfを単函数(階段函数)で近似する。 ※これはfを実部、虚部にわけ、 さらにそれぞれを正の部分、負の部分にわけて、 そのそれぞれは非負可測函数になることから可能です。 (2)単函数は定義函数の有限一次結合です。 そこで定義函数(あるボレル集合の定義函数)を それを含む開集合と、それに含まれるコンパクト集合で近似します。 すなわち、ある定義函数がBというボレル集合上の定義函数であるとき、 ある開集合Gとコンパクト集合Fをとってきて F⊂B⊂G,かつμ(G-F)<εとなるようにします。 ただしμはルベーグ測度です。 こうしておくと、多様体論の一般論でよくやる1の近似で使われるように、 F上で1、Gの外で0に、G-Fで0以上1以下となる 滑らかな函数を取ってくることができます。 特に連続なのでC[a,b]の元だと思えます。 (3)上の議論から結局C[a,b]の元でL^2[a,b]の元は近似可能です。 なおワイエルストラスの多項式近似定理によって、 実は[a,b]上の多項式でも近似できます。

bluemoon1120
質問者

お礼

ありがとうございました。丁寧に説明していただきよく分かりました。

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このQ&Aのポイント
  • MAC OS Ventura 13.4.1(c)で使用しているMFC-L86500DWでスキャンができない問題が発生しています。
  • パソコンはMAC OS Ventura 13.4.1(c)を使用しており、MFC-L86500DWを有線LANで接続しています。
  • 関連するソフト・アプリがなく、ドライバーの対応もないため、問題の解決策を探しています。
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