• 締切済み

電流と電磁波の関係について

お世話になります。 量子論の最初の部分でよく、「惑星型模型には、電子が電磁波を放射して核に墜落してしまう、という理論的欠点がある」なんて説明がされると思います。これを受けて 1)等速(円)運動であっても、(向心)加速度を受ければ、荷電粒子は電磁波を放射してしまうのか 2)等速直線運動する荷電粒子からは電磁波は放射されないのか 3)電池~抵抗~電池のような単純な電気回路からは電磁波は放射されないのか(十分に安定してからの話、巨視的には円運動じゃないかということで) という疑問を持ちました。お時間がよろしければ、ご教示下さいませんでしょうか。よろしくお願いします。

みんなの回答

  • nzw
  • ベストアンサー率72% (137/189)
回答No.3

1) 放射します。いわゆるサイクロトロン放射ですね。 2)しません。ある慣性系からみて等速直線運動しているということは、その粒子が静止しているように見える慣性系があるということです。もし放射があるとすれば、電磁波放射の有無は座標系によらないと考えられるから、静止した電子から電磁波が放射されつづけることになり、エネルギー保存則に反します。 3)その回路だとされます。抵抗があるということは、微視的には電子が散乱を受けている、つまり加速度が生じているということですからね。そのため、ジュール熱というかたちで電磁波がでています。  超伝導円環電流なら、量子力学的状態が巨視的に成立している状態だから、超伝導が維持されている間は基本的には放射は無視できると考えていいと思います。

noname#175206
noname#175206
回答No.2

>1)等速(円)運動であっても、(向心)加速度を受ければ、荷電粒子は電磁波を放射してしまうのか  その通りです。これこそが長岡モデルの最大の急所でした。速さが変わらなくても向きが変われば、それは加速度運動です。どんな加速度運動であれ、荷電粒子、さらには帯電物体は電磁波を放出します。  等速円運動もエネルギー収支のないように見える自由落下の一つとはいえ、たとえば人工衛星とか、空気抵抗がなければずっと地球の周りをまわってますね。でも、それは加速度運動です。実は人工衛星も重力波を放出していて、エネルギーを放出しています。ただ、微弱すぎて、現在の技術では観測はできません。  長岡モデルの通り、電子が本当に原子の周りを「公転」していれば、電磁波を放出、その為に失った運動エネルギーは、位置エネルギーで埋め合わされ、どんどん原子核に近づいて 、最後には原子核に落下するはずです。それもあっと言う間に。しかし、現実にはそうでないことが問題でした。 >2)等速直線運動する荷電粒子からは電磁波は放射されないのか  その通りです。もし、等速直線運動する荷電粒子が電磁波を放出するなら、それは運動エネルギーが失わればならず、たちまち停止してしまいます。これは、はるか遠方の恒星などから、高いエネルギーの荷電粒子が地球で観測できる事実と合致しません。  また、もっと根本的に言えば、運動は相対的ですから、荷電粒子と言わず、非常に高い電圧で帯電した物体の周りを高速で等速直線運動すると、電磁波を観測できることにになります。これはいろいろ矛盾が起こります。  帯電物体に対して静止した観測者は電磁波を観測できない。慣性運動の観測者は電磁波を観測する。この二つは両立できません。また、仮に慣性運動の観測者が電磁波を観測できるとして、そのエネルギーがどこからくるかも問題です。電磁波は電荷がありませんから、帯電物体の電荷が失わることはできないので(電荷保存則に違反する)、慣性運動の観測者が運動エネルギーを失わなければなりませんが、そういう事実は観測されたことがありません。たとえば中性子の運動を電磁場で制御はできません(もしできたら、原子炉の安全化などに役立つのですが……残念です)。 >3)電池~抵抗~電池のような単純な電気回路からは電磁波は放射されないのか(十分に安定してからの話、巨視的には円運動じゃないかということで)  少なくとも交流電流からは電磁波がでます。導線の中の電流、すなわち電子が押されたり引かれたりする加速度運動ですので。  今でも、高圧電線のだす長波長の電磁波について、有害か無害かの調査が継続されています。ほとんどが無害という結果なのですが、稀にはっきりと有害の相関関係を示す疫学調査がでるためです。  以前ですと、TVやPCモニターにブラウン管が使われていましたが、あれは家庭用の交流100V電圧を、非常に高い電圧にする上、電子を加速放射するため、結構強い電磁波が出るので、問題視する人もいました。  PCのCPUなどのデジタル回路も、デジタルで0(電圧0)と1(電圧5Vくらい)を激しく繰り返しますので、これも一種の交流となっていて、電磁波が出ています。  安定した直流電流では、電磁波は出ませんが、スイッチをオンやオフしたときは、一瞬ですが、電流が変化して交流のようになりますので、そのときには電磁波は出ます。

回答No.1

円運動に限らず加速度運動をする荷電粒子は電磁波を放出します。

関連するQ&A

  • 電子が等速円運動すると電磁波が生じる?

    電子が等速円運動すると電磁波が生じる? 高校物理の「電子の粒子性・波動性」の分野を習いました。 電子が原子核の周りを普通に円運動するというモデルだと、 電子のエネルギーが電磁波として出て行ってしまうので、電子が原子核に落下することになるけど、 電子の運動が、波長の整数倍が軌道1周の長さである波動だと、上手く説明できる、とか。 (1)電子が円運動すると電磁波が生じるのは、  荷電粒子が加速運動すると磁場が変化し、それによって電場が生じ、それによって………  って感じになるからだと説明されましたが、  ふと、「電場と磁場」的な分野のところで習ったことを思い出し、疑問を抱きました。  円形電流によって生じる磁場って、確か一定でしたよね。(H=I/2r だったと思う)  原子核の周りを電子が円形に回るのなら、これと同じ状況だから、磁場は変化せず、電磁波は生じないと思うのですが……… (2)また、円形軌道モデルでは発生するはずの電磁波が、  波長の整数倍が軌道1周の長さの波動だと、何故発生しないのですか?  波動を描こうと回ってるわけですから、円形軌道モデルと変わらない気がします。

  • 等加速度直線運動をする荷電粒子が作る電磁波について

      真空中を1[C]の電荷をもつ半径1mの球状荷電粒子が1m/s^2の等加速度直線運動をしているとき、この荷電粒子が周囲に作る電磁波について質問します。 1.この荷電粒子がある時刻tにおいて作る電磁波はどのような空間的広がりをもちますか。 この電磁波は平面波ですか球面波ですか。 2.この電磁波の周波数は何ヘルツですか。 3.この電磁波の波動方程式はどのようなものになりますか。  

  • 太陽の質量減少について

    太陽は,荷電粒子や電磁波を放射して日々質量を 減少させていると認識しています。さて,電磁波 の放射による質量減少のみを考察の対象とするとき, 重力源としての太陽「質量」の減少は,次のうちどの 時点と考えることができるのでしょうか? (1)核反応によって質量欠損が生じた時点 (2)質量をもった構成粒子の熱運動が電磁波の   エネルギーに変わった時点 (3)電磁波が太陽表面から放射されて離れ去った時点 要するに,どこまでが重力源なのか?という質問です。 静止質量をもつ構成粒子のみか,粒子の熱運動の エネルギーは含まれるか,電磁波のエネルギーも 含まれるのか? 一般相対論までのごく初歩的な知識の 準備があります。

  • 電磁場中での荷電粒子の運動

    scilabやmatlabを使って電磁場中での荷電粒子の運動をグラフ化することはできますか?

  • 荷電粒子の相対運動と電磁波

    荷電粒子の相対運動と電磁波 荷電粒子が加速運動すると電磁波を発しますね。  そこで思ったのですが、このときの加速運動とは 相対的に何に対する加速ですか? 例えば、宇宙空間で宇宙服を着た私に対し静止して いる電子に対し私自身が自転したり、私が背中に背 負った推進装置(バックパック)を噴射して電子に対 し加速した場合、相対的には電子も私に対し加速運 動したことになりますが、その場合私は電子が発す る電磁波を観測するでしょうか? もし観測できないなら、電子は絶対空間に対し加速 運動(波動や回転を含む)しなければ電磁波を発しな いことになり???? (但し、この場合の宇宙空間では他の物は一切見え ないとします)

  • 等速直線運動する電子は電磁波をつくるの?

    電子が加速度運動をすると 電磁波(シンクロトロン放射や制動放射など)を放出すると 講義で習いました。 しかし等速直線運動する電子も 電磁波を放出するのではないでしょうか? マクスウェル方程式(ファラデーの法則)は 電場(磁場)の時間変化は回転する磁場(電場)を つくり、この連鎖が電磁波として伝播するんですよね? 真空中を等速直線運動する電子は、 軌道の周辺に電場の変化をつくるのではないのでしょうか? 講義中は馬鹿にされそうで質問できなかったので よろしくお願いします。 参考になる書籍も教えていただければ幸いです。

  • 物理:荷電粒子の運動の問題

    物理:荷電粒子の運動の問題 高校物理の電磁気分野での質問です. 荷電粒子の運動の問題で,無限遠を電位の基準とするのはなぜですか?

  • 物理の質問です

    すいません やっぱり僕の言いたいことが伝わっていないようです。 何を答えてほしいかを書いていなかったので僕がわるかったです。 すいませんでした。 ではぼくが答えてもらいたいことは、等速円運動をする物体にかかる力の合力を考えると向心力と重力がかかっています。 なのにどうして重力を無視しているのでしょうか? 等速円運動を単振動にしたものも同じで重力を無視しています。 どうしてでしょうか? もし、重力を無視していないのならば、単振動や等速円運動をしている物体には向心力と重力がかかっているはずです。 それなのにどの式を見ても復元力を考えているのは向心力だけです。 おかしくないですか? 復元力は合力です。 そのことは間違っていないはずです。 ですから僕が答えてもらいたいのは等速円運動を単振動にした時の位置xでの合力Fです。

  • 熱放射が起きる仕組みは?

     光が生まれる原因は、荷電粒子の運動の変化 だと聞いた。  黒体放射に代表されるが、 どんな物体でも熱に応じて電磁波を出している。 それは、物体の中の電子が熱運動し、その動き が変化(減速などのエネルギー低下)に応じて その分のエネルギーが電磁波として放出される と考えていいでしょうか?  それは白熱電球も同じ原理と考えていいです か?

  • 加速度運動をする粒子は何故電磁波をだすのですか?

    高校物理の教科書で疑問点があり、質問させていただきます。 ラザフォードの原子モデルの問題点について記述がありました。 「電子が原子核のまわりを円運動すれば電磁波を放出してエネルギーを失う。」 教科書ではX管によるX線の発生原理や交流電源による電磁波の発生については 習いましたが、円運動する電子が電磁波を出すことは習っておりません。 なのに、いきなりこんなことを言われても…と思ってしまします。 自分なりにいろいろ考えてみましたが、エネルギー保存則を考えてみますと、 0.5mv^2+hν=一定 が成り立つとすると、この速さvはスカラー量ですから 等速円運動をする場合は速さ=一定となり、電磁波が発生することに矛盾して しまいます。 この点どのように考えればいいでしょうか?よろしくお願いいたします。