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方丈記

方丈記にある有名な文 「仮の庵もややふるさととなりて,軒に朽ち葉深く,土居に苔むせり.」 の「苔むせ」についてお尋ねします. 手もとの本では四段動詞「苔むす」の命令形となっているのですが,私には「命令」というニュアンスがまったく感じられず,納得できません. これはどういうことなのでしょうか. 已然形ではいけないのでしょうか. よろしくお願いいたします.

質問者が選んだベストアンサー

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  • jasko
  • ベストアンサー率24% (478/1966)
回答No.1

どっちだっていいんです。 完了の「り」は四段活用の已然形接続という説明が主流だと思いますが、 参考書によっては四段活用の命令形接続という説明もあるのです。 私もどちらかというと已然形接続のほうがしっくりきます。

noname#185374
質問者

お礼

ありがとうございます. 已然形としてもよいというご回答に安心しました.

その他の回答 (3)

noname#160411
noname#160411
回答No.4

回答はNo.1,2の方々のおっしゃる通りですが、少し付け足しを。 >私には「命令」というニュアンスがまったく感じられず とありますが、活用形の名前は代表的な用法をとってつけたものなので、用法のすべてを表しているわけではありません。終止しない終止形(「べし」「らむ」などが付く場合)や体言に連ならない連体形(ご存知「係り結び」)もありますし、このように命令しない命令形もあります。あまり活用形の名称にはとらわれない方がいいと思います。

noname#185374
質問者

お礼

ありがとうございます. たいへん参考になります.

  • marisuka
  • ベストアンサー率38% (659/1691)
回答No.3

その「手元の本」のミスでは? Wikiでは「已然とは「すでにそうした」「すでにそうなった」の意味であり」とありました。この文では「仮の庵」が「土居に苔むした」という意味ですよね。已然形でいいと私も思います。 もし命令形なら誰が誰に何を命令しているのでしょう。 文法的解釈以前に、文意から推察することも大切だと思います。 「手元の本」に訳は載っていますか? その訳から考えてみてはいかがでしょう。 また載っていないなら、図書館などで他の本の訳や文法解説にあたってみられては。

noname#185374
質問者

お礼

ありがとうございます. ちなみに「土居に苔むせり」の訳は「土台には苔が生えている」となっています.(これまでの「お礼」では敢えて書かなかったのですが,「苔むせり」の「り」は完了ではなく存続の意という解釈です.)

  • banzaiA
  • ベストアンサー率16% (100/595)
回答No.2

#1さんの回答にもありますが、 完了の助動詞「り」の接続をどのように考えるかという問題なのです。 実は、二つの考え方(意見、学説?)があるようです。 「サ変動詞の未然形または四段動詞の已然形 に接続する。」というものと 「サ変動詞の未然形または四段動詞の命令形 に接続する。」というものとの二通りがあります。 どちらを採用するかは文法書の編集者によるのだと思います。 でも「四段動詞の已然形」と「四段動詞の命令形」とは、表現した語は同じ姿をしています。 例えば「書く」の已然形は「書け」であり、命令形も「書け」なので、 「書け」の活用形は、已然形か命令形かは判断できません。 ということで、「苔むせ」は已然形でも命令形でも可、どちらとでも言えます。 上のことを踏まえたうえで、 完了の助動詞「り」の接続をどのように学習しているかということです。 「サ変動詞の未然形または四段動詞の已然形 に接続する。」と学習したのであれば 已然形と答えるべきであり、 「サ変動詞の未然形または四段動詞の命令形 に接続する。」と学習したのであれば 命令形と答えるべきであるのです。 まぁ、大きな目で見れば「已然形」でも「命令形」でも間違いはありません。

noname#185374
質問者

お礼

ありがとうございます. 已然形とする考え方もあるというご回答に安心しました.

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