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碓氷嶺の南おもてとなりにけりくだりつつ思ふ春のふか

「碓氷嶺の南おもてとなりにけりくだりつつ思ふ春のふかきを」この詩に使われている 技法(修辞技法)や訳、内容を教えて下さい。

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  • kadowaki
  • ベストアンサー率41% (854/2034)
回答No.1

白秋はしばしば軽井沢を訪れ、そこで有名な「落葉松」という詩をも詠んでいます。 これは、軽井沢から碓氷峠を越え、横川にいたる街道をたどったときに着想した歌の中でも、一等人口に膾炙しているものではないでしょうか。 歌意については、「碓氷峠の南側に至ってからというもの、標高が下がるにつれ、より春の深まりを体感せずにはいられない(それにつけ、峠の向こう側は......)」ということではないでしょうか。 なお、取り立てて指摘するほどの修辞的工夫が施されているとは思えませんが、碓氷嶺の屹立する南面に視線を向けたり、「ぬ」と「けり」の助動詞を連ねたりすることで、もはや引き返すことの出来ないほどの標高差を降ってきたことがより強く印象づけられるのではないでしょうか。 さらには、碓氷峠の南側を「春の深き」と詠むことで、北側の軽井沢が春まだきの中にあことがおのずと連想されると言えなくもないですよね。 その点では、川端康成の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の逆バージョンと考えられなくもないような気がします。

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