名誉毀損の不法行為の成立について
名誉毀損の不法行為の成立について
実際に民事裁判で係争中の事件のことで相談です。
私は昔補導員をしていたことで、知人の六本木のブティックの店長に頼まれ、姪っ子の非行について相談を受けていました。
姪っ子は社会人になっても万引きが止まらないということで、姪っ子の両親、つまり、店長の弟夫妻から相談を受けアドバイスをしましたが意見が衝突して、結局弟夫妻とは1度会ってメールを1ヶ月近く交換したあと、音信不通になりました。
弟夫妻が「万引きが見つからなければ良い。大した犯罪ではない。子供でもやっている。見つかっても警察を呼ばれずに事件にならない方法を教えてほしい。」というのに対し、私が「万引きの行為自体が悪いことで、大きな犯罪への窓口なので、警察沙汰にしてでも止めさせるべきだ。」と注意したことで弟夫妻が怒り出し、意見が衝突したのです。
そして、相談から1ヶ月して、私が六本木のブティックに行くと、そこの店長がカンカンに怒っていて、
「あなたのせいで、弟と仲が悪くなったじゃないの!」と怒鳴り声からはじまり、2時間にわたって店内で私の家庭環境のことや人間性、社会的地位等について、ボロカスに言うのです。
怒鳴りあげられた約2時間、店内には場所柄、他の客・店員やアパレルの業者が多数いて、後日、私は恥をかかされたことで店に抗議のメールを送付したところ、店長から私の携帯の伝言メモに謝罪のメッセージが録音されていました。
私は店長の弟夫妻からの謝罪を求めましたが拒否されたことで、名誉毀損で店長を、不法行為で弟夫妻を地裁に提訴しました。
証拠は、私と店長・弟夫妻の間で交わされたメールを20通と、伝言メモの録音データと反訳書です。
被告の弁護士から、「店内で2時間に渡って不特定多数の人の前で怒鳴りあげられたとしても、名誉毀損にはならない。」と反論された準備書面が出ました。
判例もあるみたいですが、昭和45年くらいのものでした。
実際には、上記の状況で、名誉毀損が成立するのでしょうか?
なお、その姪っ子は29歳の成人だったので、結局逮捕されて新聞に出てしまいました。
判例や名誉毀損に関する参考になるサイトを紹介していただければ、尚助かります。