白い粉の正体は「うどん粉病」と言う病気が発生した物です。
これは糸状菌(しじょうきん)と言うカビの一種が病原体ですから、手で軽く
払った程度ではイタチゴッコになって枯れるのを待つだけです。
原因は小さなプラ鉢に3株も寄せ植えされている事です。現在のように密集し
て植えると風通しが悪くなり、全ての葉に光線が当たりにくくなります。
また肥料を多く与えると元気に生育して、花数も多くなるだろうと考えて肥料
を多めに施す方も居られます。肥料を与える時期や量は決められているので、
与え過ぎや木時期外の施肥は植物を弱らせて、病害虫の被害が多くなります。
とりあえず早急にベニカXファインスプレーやベニカXスプレーを、1週間置
きに2~3回使用して下さい。もし効き目が出ないようなら、他のうどん粉病
に有効な薬剤を使用して下さい。
うどん粉病になった葉は取らないで下さい。葉が自然に落ちるまでは何があっ
ても切手は駄目です。もし翌年の開花を望まれないなら切られて構いません。
場合によっては根の生育に影響する事もあるので、見た目を重視せずに生育を
重視するようにして下さい。うどん粉病は駆除しない限りは増え続けます。
薬剤は使いたくないと言われますが、あなたも病気になったら薬を飲むはずで
す。薬を飲むのは早く治して元気になりたいからですよね。植物が病気になっ
ても自分では治す事が出来ませんから、やはり人間が出来る事で治療をしてや
らないと、最後には病魔に侵されて枯れてしまう事になります。
薬剤を使用する以外に方法はありません。嫌でしょうがミニバラを助けるため
ですから、我慢をして散布して助けて頂けないでしょうか。
霧吹きで葉に水を噴霧する事を葉水(はみず)と言います。葉水は葉に水分を
与えて湿度を高めるために行う作業です。主に夏場や冬場で室内で管理をする
時に行い、屋外では葉水をする事はありません。葉水は水遣りとは違いますか
ら、葉水をしたからと水遣りをした事にはなりませんので、葉水と水遣りは区
別して考えるようにして下さい。
葉が乾燥気味になると病害虫の発生が多くなりますが、確かに予防する事は出
来ますが、発生してから葉水をしても全く効果はありません。逆にうどん粉病
の生育を促進させるだけになります。
植替えですが時期的には可能ですから、植替えはされた方が良いと思います。
ただ現在は病気が発生しているので、まずはうどん粉病を治療されて、病気が
完治した時点で植替えをされたらと思います。病気を治療せずに植えかえても
元気にはなりませんから、まずは病気を治療して下さい。
時期的には11月下旬から2月中旬までの、厳寒期(1月)を除いた時期なら
植替えが可能です。
現在の鉢のサイズは分かりませんが、一株でも7~8号鉢に植えますから、3
株を今のように寄せ植えにするなら最低でも10号鉢は必要ですね。
鉢は0。5号は1.5cmと計算します。これは鉢の直径を表した事です。
5.0号なら直径は15cmになります。
駄温鉢のような焼物鉢は底面に5と刻印されていれば5号罰を表し、プラ鉢や
プランターは5号と書いてあります。
排水性を良くするため、出来るならプラ鉢は使わず駄温鉢の深型を使用された
方が良いと思います。
お礼
詳しく分かりやすいご説明をありがとうございました 色々な意味で勘違いしていたことが多く、大変に参考になっております 粉をふいたような葉は全て取ってあげた方がよいし、葉水を毎日して粉を落とせば完治などと誤っておりまたした 明日にでも薬剤を購入し、1日でも早く元気になるよう大切に育て、来年も綺麗な花を咲かせてくれますように手入れしていきたいと思います ありがとうございました