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簿記2級 合併の仕訳について
- 簿記2級 合併の仕訳について。日商簿記2級の勉強中の質問。
- 問題集に載っていた仕訳問題。秋田クリーニング店が支店を買収。
- 仕訳の正解と疑問について質問する。取得原価とのれんの計上について。
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質問者が選んだベストアンサー
>取得原価に含める、ということは「のれん」の科目に計上するということなのでしょうか? 取得原価に含めるというのは、資産計上の対象にするという意味です。 考え方は棚卸資産の取得原価の算定と同じです。「購入対価+付随費用」で計算しますよね?今回の問題でその付随費用に相当するのが、買収に直接要した手数料です。一応、以下で、簡単に解説させていただきます。 企業結合の会計処理は、いくつかの手順を踏んで行われます。(1)取得企業の決定、(2)取得原価の算定、(3)取得原価の配分、(4)のれん・負ののれんの処理、です。 この問題に上記の手続きを当てはめてみます。 まず、(1)の取得企業は、秋田クリーニング店です。問題文から判明します。 次に、(2)の取得原価は、10,200,000円です。取得対価と手数料の合計額です。ちなみに、問題文にある手数料2,000,000円は、200,000円の間違いですか?一応、仕訳を参考に200,000円ということを前提にします。 それから、(3)では取得原価10,200,000円のうち、2,000,000円を建物に7,000,000円を土地に配分し、そして1,500,000円を長期借入金に配分します。(問題文では省略されていますが、専門家に依頼して買収先を調査した結果、識別可能資産・負債は建物・土地・長期借入金と判明したと考えられます。) 最後に、(4)は取得原価を識別可能資産・負債に配分した結果残った2,700,000円をのれんに配分します。 上記のように順を追って会計処理が行われます。したがって、質問にある取得原価に含めるというのは、(2)のお話であって、(4)と直接的に関係するというわけではありません。 >逆に、貸方の合計より、借方の合計のほうが多い場合、どのように仕訳をするのでしょうか? 貸方に『負ののれん』を計上します。ちなみに負ののれんは特別利益です。価値のあるものを安く買えたという意味で、バーゲンパーチェスと言ったりもします。 (借)建物 2,000,000 (貸)当座預金 10,200,000 土地 7,000,000 長期借入金 1,500,000 資産 5,400,000 負ののれん 2,700,000 以上です。ご参考になれば幸いです。
お礼
御礼が遅れてしまい申し訳ありません。 例を交えて丁寧に解説していただき 以前より理解を深めることができました。 貴重な時間を割いての回答、ありがとうございました。