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次の2つの英文はどう違うのでしょうか?

次の2つの英文は、ともに「もし全面禁煙条例が導入されたら、あなたはそれに賛成しますか。」という意味になると思いますが、2つの文は仮定や実現可能性の度合いといった点でどのような意味の違いがあるのでしょうか。 1) If total smoking ban is introduced, will you approve of it? 2) If total smoking ban were introduced, would you approve of it? ご存知の方がおられましたら宜しくご教示のほどお願い致します。

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noname#145074
noname#145074
回答No.3

訳には意味の違いをはっきりと区別できるほど、出てきません。違いは訳を出す前の前提に表れます。説明の中の【】と()の中が一番大切な違いです。 1) If total smoking ban is introduced, will you approve of it?<直説法現在> 【これから先、全面禁煙条例が導入されるかどうかは分からないが】 もし(これから先)全面禁煙条例が導入されたらあなたは(その時)それに賛成しますか? 2) If total smoking ban were introduced, would you approve of it?<仮定法過去> 【今現在、全面禁煙条例が導入されてはいませんが】 もし(今)全面禁煙条例が導入されているとしたら、あなたは(今)それに賛成しますか? ついでに、その他よく似た例も挙げましょう。 3) If total smoking ban had been introduced, would you have approved of it?<仮定法過去完了> 【あの時、全面禁煙条例が導入されてはおりませんでしたが】 もし(あの時)全面禁煙条例が導入されていたとしたら、あなたは(あの時)それに賛成したでしょうか? 変えようのない事実があるのは 2)と 3)だけです。1)はこれから先のことですから、事実はまだ生じていません。<現在・過去・過去完了>とかいてある時制は、if節の中の時制の形です。1)とよく似ているのも例に挙げましょう。 4) If total smoking ban be introduced, will you approve of it?<仮定法現在=原形> 意味と訳は 1)と全く同じです。形が異なるだけです。これは新聞などのジャーナリズムでよく使われます。元は古い形なんですが、イギリスの清教徒がアメリカ移住を果たした頃の英語がそのまま大陸に残ったとされています。考えようによってはちょっと格好つけた形で、そうされたい場合は使われても問題ないと思います。 最後にもうひとつ 5) If total smoking ban should be introduced, will(would) you approve of it? <仮定法未来=should+原形> 【これから先、全面禁煙条例が導入されることは絶対ないとは思うが】 万一、(これから先)全面禁煙条例が導入されたら、あなたは(その時)それに賛成しますか? ** 仮定法未来と呼ばれているものですが、皆が導入される可能性はほとんどゼロに近いと思っている中での仮定ということで、変えようのない事実ではないが、それに近いような受け入れ方がある場合に使います。 ということで、「変えようのない事実」が存在するのは 2)と 3)だけです。あとは可能性が大きさを、その英語の作り手が、どのように考えているかという主観的な判断で、どのようにでもその英文を作ることができるということです。ご参考になれば。

itkenjirou
質問者

お礼

わかりやすい例を挙げて説明をして頂き大変参考になりました。仮定法過去(完了)形は「現在もしくは過去の変えようのない事実が存在する」ことを前提とした表現というご指摘は、私の疑問を解く上で大変明快な指標となりました。 詳細な解説をして頂き有難うございました。御礼申し上げます。

その他の回答 (2)

noname#175206
noname#175206
回答No.2

 とりあえず、訳してみますね。 >1) If total smoking ban is introduced, will you approve of it? 「もし全面禁煙が実施されたら、それをよしとして受け入れますか?」 >2) If total smoking ban were introduced, would you approve of it? 「仮に全面禁煙が実施されたとして、それをよしとして受け入れますか?」  まあ、日本語には仮定法がないので、いつも訳に困るわけなんですけど。  基本的には、1)は「全面禁煙」が行われそうか否かの区別なく、使えます。特に会話では、わざわざ「めんどくさい」仮定法をつかわないことも多いです。  ただ、たとえば公共の建物とか、鉄道の駅構内とか、そういうところで部分的にでも禁煙を法制化するとか、それらに関連した民間団体が自主規制を検討しているとか、あるいは話し手が何らかの意味で禁煙について関わっているとか(禁煙について取材しているとか)ですと、後述する2)が使いにくいことはあります  もしも、と断ってはいるものの、なんとなく現実味を帯びているんですね。  一方2)ですけど、ご存じの通り、仮定法、その中でも仮定法過去ですね。  こっちは現実から離れて、どんな前提条件でも言って構いません。もちろんお示しの文のように、現実にあり得ることを言っても構いません。上記1)で述べたような状況で言うことだって、あり得るでしょう。  1)と2)は使い方として重なり合う部分もあるということですね、ただ同じことでも1)のようではなく、2)のように言うと、if節で述べることの現実での重みは和らぐでしょうね。  ヘビースモーカーに1)のように聞けば「絶対反対だ」と言われても、2)のように聞けば、「そりゃ原則としてわるいわけじゃないんだが」と言う可能性も出てきます。我が事かどうか、という迫真性に差があるわけです。  言葉を変えて言えば、2)のような言い方は「思考実験」なんですね。「もし限りなく光の速さに近いスピードで飛んだら、1億光年先でもあっと言う間に行けていまうのです。」とか、物理の啓蒙書にでてきますが、これは2)のタイプで言いたくなる文です。1)で言ってしまうと、へそ曲がりが「じゃあ、どうやって光の速度とやらに近づけるか、説明してみろ」と言い出しかねません。  2)のように言っておけば「だから、あくまでも『仮に』って言ってるじゃないか」と言い返して、澄ましていられます。できるかどうは別だけど、というニュアンスを持っていますので。  逆に、やればできそう、あるいは、いかにもあり得そう、そして聞き手や読み手に直接関係しそう、そういうときには2)は使いづらいです。そんなときにあえて2)のように言うと「何を呑気な!」と怒られてしまうかもしれません。  禁煙条例が可決されそうというときに2)をあえて使うときは、「頭を真っ白にして」とか「もし自分がタバコを吸わないとして」とか、逆に「もし自分がヘビースモーカーだとして」などと、前提条件を言っておく必要があるかもしれません。相手に、「思考実験」として答えてもらうわけですので。  くどいようですが、1)と2)は、少なくともお示しの文では重なり合う部分が大きく、たいていどちらでもOKです。ただ、現実よりのニュアンスの1)、思考実験的なニュアンスの2)という、少しだけ方向性が違う文だということはある、といったところです。

itkenjirou
質問者

お礼

大変わかりやすい解説をして頂き有難うございました。具体的な説明をしていただきましたお蔭で微妙なニュアンスの違いを理解することができました。お礼申し上げます。

  • qualheart
  • ベストアンサー率41% (1451/3486)
回答No.1

1)の場合は、これから全面禁煙条例が導入されるであろうことを予測しています。 2)の場合は、過去に全面禁煙条例が導入されそうになったが結局されなかったことを示しています。 なので「もし全面禁煙条例が導入されていたとしたら、あなたはそれに賛成していましたか。」という訳になると思います。 1)は「もし全面禁煙条例が導入されたら、あなたはそれに賛成しますか。」 2)は「もし全面禁煙条例が導入されていたとしたら、あなたはそれに賛成していましたか。」 ですね。 ご参考まで。

itkenjirou
質問者

お礼

早々にご回答を頂き有難うございました。御礼申し上げます。

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