遠藤の替わりがいないとは

質問

某巨大掲示板をのぞいていると
「遠藤の替わりがいない。後継者の育成が急務」
とかの投稿をよく目にします。

遠藤といえばコロコロＰＫは有名ですが、
ゲームの組立てでも独特のものがあるのでしょうか。
組み立てられる選手は大勢いると思うのですが？
その特徴を具体的に教えて下さい。

また、他国の選手でいえば誰に相当するのでしょうか。
こちらはおまけで結構ですので、ご回答できる場合は
併せてお願いします。

回答No.3

jecuser01 · ベストアンサー

遠藤選手の良さにFKやパスの正確性は既にあげられているので、何よりも重宝されているのは試合の展開やタイミングを読む力、ゲームをコントロールする力ですかね。

サッカーを体育の授業とかTVゲームとかぐらいでしかやったことない人には中々理解されないのですが、パスというのは単純に空いている選手に出せばいいというものでは無いんですよ。相手と味方の位置関係を判断してタイミング、強弱を変えながら様々なことを意図して出すものなんです。

例えば

前線がまだ的確なポジションが取れていない場合、パスを出しても不利な状況になるだけでロストする可能性が高いので前線へ出せる体勢だったとしてもバックパスをすることで「前線が整うまで回すよ、大事に行こう」、「確かに前線は整ってるんだけど、相手もがっちりしてるから動き直して」という風なメッセージを送ります。

弱めのパスをすることで「相手を引き付けろ、スペースを作るぞ」というメッセージをパスにこめます。相手は「ボールが取れる」と思って前へ出ます。そうすることでDFとMFの間にギャップが出来たり、DFラインの裏が空いたり、他の選手が走りこむスペースが生まれます。そのスペースに走りこめば相手選手が付いてくるのでまた別の箇所にスペースが空くという風に連鎖していく感じですね。

強めのパスをすることで味方の選手に「1対1だぞ相手DFのヘルプが来る前に速く仕掛けろ、抜ければ決定的チャンスになる」、「囲まれているぞ簡単にはたけ、そうすればサイドや裏が空くぞ」という風なメッセージを送ります。あえて囲まれている選手にパスを出すことで、相手選手はボールを取ろうと複数人で囲みます。つまり一箇所に何人も集中するので他の所（特にサイド）にスペースが出来たりフリーの選手が出来ます。簡単にはたいて戻せればパサーがボールを受け取った瞬間にフリーの選手に出したり、スペースに放り込んだりするとチャンスが生まれるという感じです。

またDFからしてみれば同じリズムで攻撃が来ると慣れるので対応しやすくなってきます。そこで強弱やタイミングを変化させることで攻撃のリズムを変化させます。「同じような攻撃が続いているぞ、ちょっとリズムを変えよう、準備できるまで俺がキープするから」、味方も「お、これまで簡単に出してきたのにキープしたな動くタイミングを変えろということか」といった具合ですかね。

パスをするという作業にいかに様々な状況判断を下したりコントロールしてからパスをしているかというのを理解していただけましたかね？もちろんこれらはほんの一例ですのでもっとたくさんあります。

相手を崩すには、相手DFMFFW、味方DFMFFWの位置関係が把握できる視野の広さと、攻撃を仕掛けるなら"今"というのを判断できないと、いくら回しても崩れません。これらが優れているのが遠藤選手です。特にこの”今”というのを判断できる選手が他にいないんですよ。そこにパスを出せる技術を持っている選手は何人もいると思いますが、こういう状況判断を出来る戦術眼を持っている遠藤選手の替わりがいないのです。

遠藤選手の良さが理解できないのは試合を単純にボールの動きしか見てないからじゃないでしょうかね。周りの選手の位置関係や動き、ゲームの流れ等が見れるようになってくると遠藤選手の良さが分かってくると思いますよ。ただTVだけだと全体を把握できないので中々難しいですよね。遠藤選手がボールを持った瞬間にFWがどの位置にいてどういう動きをしているのかわからないですから。

他国の選手で言えばスペイン代表のシャビ、イタリア代表のピルロでしょうか。先日の韓国戦でも遠藤選手が退いてからパスが回らなくなったのはご存知の通りかと思います。彼らがいない試合はあまりパスが回りませんからね。

お礼

詳細にご解説有り難うございます。
サッカーに関しては見ている方専門なので
フィールドプレイに関しては分からないことばかりです。

パスにメッセージを込めるのはそうだろうなと
思ってましたが、改めて書かれると迫力のある説明です。

ご回答の内容からは頭が非常に良いと受け取れます。
視野が広いという奴ですね。頭の中で各プレイヤーの
位置が立体的に映像化されているのだと思います。

中田英もこの能力は高かったようですが、遠藤の方が
凌駕しているんでしょうか？

シャビやピルロと並べられるとは、やはり凄いですね。
海外へ移籍すれば、また違った印象があったと思います。

回答No.6

noname#184449

サッカー大好きのおっちゃんです

既に回答が出ていますが、遠藤選手の一番凄さは「バランサー」としての能力です。
その能力については今の日本で随一と言っていいでしょう。

●正確なキック
●卓越した戦術眼による的確な状況判断
●常に冷静で安定したメンタル

バランサーとして必要なこの能力を高次元で備えている選手は、現在の日本では彼しかいかいません。

一見地味ですが、彼はＵ－１６から３０代に入った現在まで各年代の代表に呼ばれ続けている選手で、その事実だけでも如何に彼が歴代の何人もの監督から信頼を得てきた事の証です。
実際、過去の経歴を見ても獲得タイトル・個人表彰ともに枚挙に暇がありません。

浦和サポの私としては何度も痛い目に会っている「憎き敵」ですが、日本代表としてはとても頼りになる「唯一無二」の選手として大好きです。
先日の韓国戦でも遠藤のいる時と、いない時の違いは明らか。

ボールは治まらないし、攻守のバランスは崩れて再三の大ピンチ。

今回、遠藤のバックアップとして中村憲剛が呼ばれましたが、彼も素晴らしい選手で特に縦にピンポイントで通すパスは一級品。そして遠藤には無いミドルシュートという武器もあります。
しかし彼も三十代で遠藤と同世代。「後継者」とは言えません。

＞他国の選手でいえば誰に相当するのでしょうか。

タイプとしてはイタリア代表のピルロと同種のレジスタです。
もしこれに「フィジカル」と「スピード」が備わっていたら正に「スーパー」な選手で、シャビ・アロンソ（スペン代表）のような選手になって今頃海外のクラブにいたでしょう。

お礼

ご回答有り難うございます。
目の肥えた方には唯一無二の存在として映るのですか。

ケンゴウも良い選手と耳にしますが、
海外移籍がないので地味に映ります。
この辺が経験者との意識の差だと思います。

後継者としては乾の名前が挙がっているようですが。

補足

もう少し他の方の意見も見てみたいと思いましたが、
だいたいの話は聞けたのでこれで了とします。

回答No.5

takazama

先日の韓国戦を見ていて私も感じたことでした。遠藤が家長でしたか（細貝でしたっっけ？）後退したあとボールのおさまりが悪くとひ全チーム全体がバタバタした感じに見えました。ボールのキープ力とさばく力が圧倒的に遠藤が優れている点と感じました。このポジションにおいては現在国内で他の追随をゆるさないところでしょう。そして圧倒的な運動量は現在の代表チームには欠かせないところでしょうか。

　”後継者”という言葉がいけないのでしょうが、前出の２名とも攻撃的なイメージが強く守備のバランスをとったりつなぎ役に徹するといったイメージが少ないプレーヤーです。代表チームでの経験の差がすべてなのでじっくり時間をかけてフィットする選手を見つけてもらいたいです。

あえていうならイタリア代表で先日ミランからユーベに移籍した”ピルロ”でしょうか？

補足

確かに交代した後は得点機がなかなか作れていませんね。
遠藤の交代がその一因とは考えてもいませんでした。
個人的にはセレッソから誰か出てきてくれないか期待しています。
どうも有り難うございました。

回答No.2

dai0225831

遠藤は狭い空間で2~3人居る間を通すパスが素晴らしいですねー

最近で言えば3-0で完勝した日韓戦の1点目ですかね。
前に2人、後ろから1人のシチュエーションで李に通しましたよね
これはゴール近くでのパスだったので記憶に残りやすいですが
中盤でもこのようなプレッシャーの厳しい中通しています。

あと代表の4-2-3-1の引き出しの中で

・本田が下がりながら遠藤へリターンパス
・本田が下がったことで出来たスペースへ長友が駆け上がる
・リターンパスを受けた遠藤が長友が走り込んでいるスペースへ出す

というのも結構見るパターンですね。

お礼

ご回答有り難うございます。
狭い空間で出すパスが素晴らしいということでしょうか。
狭い空間でのパス交換は全員が出来たと思いますが。

それが素晴らしい確率で、なおかつ常時できる中盤の
選手が皆無ということでよろしいでしょうか？

回答No.1

ATHINA0621

どうなんですかねぇ。
個人的な私の遠藤の評価って、フリーキックだけなんですよ。
でも、フリーキックのみのスペシャリストを、フィールドプレーヤーの１０人に組み込むのは、私個人的には疑問です。

遠藤のパスは、後ろがすごく多い。
これが、ゲームの組み立てに必要なバックパスであれば良いと思います。
でも、遠藤のパスは『とりあえずバックパス』に見えて仕方ないんです。
ボランチという立場上、前線へのキラーパスを求める必要はないのかもしれないけど。
それであれば、ゲーム内でもっと『汗かき役』になったらどうなんだろう。

確かに、長谷部との役割バランスは良いと思います。
どっちかっていうと、長谷部は前線へ積極的に突っ込んでいくタイプではない。
一方、遠藤は前線へもよく顔を出す。
これはこれでよいと思います。

ゲームの流れの中では、中途半端な選手に見えてならないんです。
もっと、前へのパスを供給しても良いんじゃないかな。
そのぐらいの立場にいる選手であるとは思います。

でも、代表ではディフェンスの意識が低かった俊輔よりは、遠藤の方がずーっと良いと思います。
個人的な意見ですので、好評価については他の方からお聞きください。

お礼

ご回答有り難うございます。
どちらかというと私と同じような考えです。
なので育成が急務というのがなぜ？という感じです。