ベクトル場の面積分の求め方と式変形の流れ

このQ&Aのポイント
  • 半球面S:x^2+y^2+z^2=9, z≧0上でのベクトル場f = (-2x, 2y, z)において、面積分を求めるためには面積分と極座標を用いる必要があります。
  • 半球面S:x^2+y^2+z^2=9, z≧0上でのベクトル場f = (2x, 2y, z)において、面積分を求めるためにはガウスの発散定理を用いる必要があります。
  • 特に、1.に関しては式変形の流れを理解しておくことが重要です。2.に関しては閉局面として扱って計算した後、底辺を除く必要があるので底辺の計算方法を知っておくことが役立ちます。
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ベクトル場の面積分に関してです

1.半球面S:x^2+y^2+z^2=9, z≧0上でのベクトル場f = (-2x, 2y, z)において、   ∬s f・dS を求めよ。ただし単位法線ベクトルnは上向きに取る。     (条件:面積分と極座標を用いなければならない) 2.半球面S:x^2+y^2+z^2=9, z≧0上でのベクトル場f = (2x, 2y, z)において、   ∬s f・dS を求めよ。ただし単位法線ベクトルnは上向きに取る。     (条件:ガウスの発散定理を用いなければならない) この2問がどうしても解けないので教えていただけないでしょうか? 特に、1.に関しては「式変形の流れ」、2.に関しては、閉局面として扱って計算した後に底辺を除く必要があるので「底辺の計算方法」だけでも教えていただけると有難いです。 よろしくお願いします!

質問者が選んだベストアンサー

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noname#154783
noname#154783
回答No.1

ベクトルを表すために r↑ = (x,y,z) みたいな表記を使います. 1. 極座標(r,θ,φ)を用いると x = r sin θ cos φ, y = r sin θ sin φ, z = r cos θ であり,S上でrは一定値 r = 3 です. ∫[S] f↑・dS↑ = ∫[S] f↑・n↑ dS なのですが,S上で f↑・n↑ = f↑・r↑/r = (-2x^2 + 2y^2 + z^2)/r = (-2r^2 sin^2 θ cos^2 φ + 2r^2 sin^2 θ sin^2 φ + r^2 cos^2 θ)/r = (-2sin^2 θ cos 2φ + cos^2 θ)r. また, dS = r^2 sin θ dθ dφ. 積分範囲はz ≧ 0なので,θは0からπ/2の値をとりうる. 以上より ∫[S] f↑・dS↑ = ∫[S] f↑・n↑ dS = r^3 ∫[0,π/2] dθ ∫[0,2π] dφ (-2sin^2 θ cos 2φ + cos^2 θ) = 2π r^3 /3 = 18π. 2. Sに底面を合わせたものをEとし,Eを表面とする体積領域をVとすると, ガウスの発散定理より ∫[E] f↑・dS↑ = ∫[V] div f↑ dV = ∫[V] 5 dV = 18π×5 = 90π. で,求める積分は ∫[S] f↑・dS↑ = ∫[E] f↑・dS↑ - ∫[底面] f↑・dS↑ なのですが,底面での単位法線ベクトルは明らかにz軸に平行であるのに対し, 底面においてz = 0ですから,f↑は底面において f↑ = (2x,2y,0)となり z軸に対して垂直です. すなわち,底面においてf↑とn↑とは垂直なのです: f↑・n↑ = 0. したがって ∫[底面] f↑・dS↑ = ∫[底面] f↑・n↑ dS = 0 であり,求める積分は ∫[S] f↑・dS↑ = ∫[E] f↑・dS↑ = 90π.

s_ashibe
質問者

お礼

非常に分かりやすい説明をありがとうございます。 おかげさまで理解できました。 特に、2の底面に対してどういった理論で0になるのかを丁寧に書いていただいたことに非常に感謝しています。 ありがとうございました!

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