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菌体の懸濁、泡立ててはいけない?

先日、学生実験で不明な点があったので質問させて頂けます。 その実験では、大腸菌を使ったタンパク質の発現を行っていました。 菌体をLB培地で培養後、遠心回収しbufferで懸濁したのですが、 このとき泡立ててはいけないと言われました。これはなぜなのでしょうか? TAに聞いても首を傾げられ、ともかくタンパク質や菌体を懸濁するときは泡立ててはいけないのだと言われました。 初歩的な質問で申し訳ありませんが、どなたかご教授お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • rakudasax
  • ベストアンサー率54% (19/35)
回答No.2

No. 1さんがおっしゃるように、タンパクを変性させないためです。 さらに、この手の実験のときは、菌体にストレスを与えないためもあります。 タンパク質精製の実験は、非常に不安定な実験で、少しの条件でタンパク質に活性がなくなってしまう事がよくあります。 例えば、衝撃を与えただけでタンパクが急に活性がなくなる事も多々あります。 また、これから破砕をすると思いますが、その際に泡立ったまま行うと、実験を行う事が困難になってしまいます。(このくらいは、学部生のTAでもわかると思うので、きいてみてください。) さらに、菌体にストレスが加わると、無理矢理発現させたタンパク質はクオリティコントロールと呼ばれる細胞内の環境整備によって分解されてしまう事もあるんですよ。 一つ一つの手法に絶対意味があるので、素朴な疑問をもったらすぐに考えるそして、質問するというような、質問者さんの態度は今後生きてくると思います! がんばれ!

pipe84
質問者

お礼

回答ありがとうございました。すごく参考になりました。

その他の回答 (1)

  • Drgorilla
  • ベストアンサー率44% (52/116)
回答No.1

空気にふれてタンパク質を変性させないためです。 卵白を泡立てて(卵白のタンパク質が変性して)メレンゲがつくれますが、それと同じようなことが大腸菌に発現させたタンパク質でおきないように。

pipe84
質問者

お礼

わかりやすい例で説明ありがとうございました。すごく参考になりました。

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