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源氏物語・宇治十帖

「浮舟」の段で浮舟が身投げをして死んだこととなって薫と匂宮の嘆きのシーンから一転「蜻蛉」の段に入るといきなり薫が昔あこがれていた女一の宮をのぞき見してドキドキして女二の宮に氷を当てさせたりと、まるで緊迫感のないシーンが延々出てきますよね? 恋人が死んだのに何やってんだとこのシーン自体いらないんじゃないかとイライラしてしまうのですが、もしかしてこれは浮舟を失った薫の喪失感とかを表してるんでしょうか? それにしても薫って、大君の時といい、浮舟の時といい、煮え切らない人ですよね・・・

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noname#202494
noname#202494
回答No.1

匂宮が実は光源氏の息子であり、お父さんの華やかさを受け継いでいるのに比べて、薫大将は源氏の息子として育てられていても、不義の子であり、そのあたりの心のひだを思いやると、薫大将のうじうじした様子がまた、そこはかとなく奥ゆかしく感じられるはずなのです。仰るとおり、ひとつか二つテンポが外れていますね。 何もかもに恵まれた光源氏と対照的な、影の部分の多いお人柄なのでしょう。そこを楽しんであげてください。

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