「公然わいせつ」はなぜ犯罪なのか

質問

ストリーキングや露出狂などを行うと「公然わいせつ罪」に問われますが、
なぜこれが罪なのでしょうか？実害は無いのだし・・・

露出を禁じるというのは宗教的な倫理観からだと思います。
イスラム教やキリスト教の国で禁止するのは分かりますが、日本は無宗教なので別に罰しなくてもよいような気がするのですが、どうなんでしょうか。

別に自分が露出したいと思っているわけではありません。

回答No.7

daytoday · ベストアンサー

犯罪から守られるべきものを保護法益と言います。これは個人の法益のほか，社会や国家の法益があるとして分類されています。
　個人的保護法益に対する犯罪は，殺人罪や窃盗罪などでこれが犯罪であるとされるのは分かりやすいのですが，社会に対するものである文書偽造罪や放火罪，国家に対する内乱罪や公務執行妨害罪など身近でなくなるにつれ一般的にはピンと来にくくなると思われます。
　この社会的保護法益の１つに風俗秩序があるとされています。これを護るべく犯罪に規定されているのが公然わいせつ罪やわいせつ物頒布罪などになります。
　わいせつというのは性欲を刺激興奮又は満足させる動作であって，普通人の正常な性的羞恥心を害し善良な性的同義観念に反するものと定義付けられ，健全な性的風俗が害されるとされます。
　宗教観というよりももっと一般的な道徳観です。それ故特定の者が被害者ということにはなりませんから，通常，被害者なき犯罪などと言われ，刑罰に値するかどうかは古くから議論のあるところです。
　例えば，いわゆる不倫行為というのは道徳的に問題のある行為ですし，法体系上は違法な行為です。しかし，これを部分的に規制していた姦通罪という条文は削除されました。
　こういったことから，無宗教であるかどうかは別として，別に罰しなくてよいのではと思うことはそのとおりです。
　最終的には刑罰規定があるから犯罪なのだという結論になってしまいます。
　蛇足ですが，これに類したものとして軽犯罪法２０号で「しり，もも」等を露出する行為が規制されています。

参考URL：

http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/9799/shiryo/teigi/keiho_kakuron2.htm

お礼

ご回答ありがとうございます。

疑問が晴れたような気がします。
自分が、わいせつの定義と公序良俗について理解していなかったということがわかりました。

回答No.6

neue_reich

罪の形の一つとして、「一般的な人間が嫌がることを防止する」
というものがあります。
例えば、似たような犯罪で「わいせつ物陳列」と言うのがありますが、
これも、単純に物や絵が並べてあるだけ、のはずですが、
目にした人が不快に思う場合が多いために罪に問われます。

その不快感はどこから来るかと言えば、社会習慣なので
一般常識から決定されていると言えるかもしれないですね。

お礼

ご回答ありがとうございます。

例えば、猫のグロテスクな屍骸の写真を並べても罪にはなりませんよね（なるのかな）

一般常識といわれる、特定の価値観を法律によって全国民に押し付けるというのは憲法に反すると思うのですがどうなんでしょうか・・・

回答No.5

whitepepper

》なぜこれが罪なのでしょうか？実害は無いのだし・・・

　一見実害がなさそうなものは他にもありますよ。
　賭博－もし実害があっても、それを被るのは参加者だけです。
　売春－むしろ性犯罪を予防するのに効果があります。
　薬物使用－覚醒剤は凶暴になるので実害がありますが、マリファナやコカインはそうではありません。

　その他、一見実害がなさそうなものはたくさんあります。けれども、法律で規制しています。それは、その社会が実害があると判断しているからです。

　他の社会では規制していないところがあります。アマゾンやニューギニアへ行けば、ほとんど裸です。唯一ペニスケースを外すと猥褻になるという地域もあります。
　また、賭博を規制していない国はたくさんあります。オーストラリアへ行けば、鑑札を持った売春婦がいるそうです。

　何を罪とするかは、個々の社会が判断します。日本の社会は公然猥褻を罪としています。それだけのことです。今後変わるかもしれません。事実変わってきています。今や、陰毛の映ったヌード写真は当たり前です。

　それと、間違わないでください。日本は無宗教の国ではありません。一人一人の宗教的自覚が乏しいだけなのです。同じことは日本に限らず、諸外国にも見られます。たぶん、あなたもそのような一人ではないかと思います。

お礼

ご回答ありがとうございます。

日本は政教分離を原則としています。ということは、倫理・道徳については国民個々の判断に任せて、国は関与しない、ということではないでしょうか。（倫理観・道徳観というものは宗教に根ざしたものであるので）

実害のない犯罪はほかにもいろいろあるでしょうが、それらの犯罪は「倫理的に問題あり」と国が判断したため犯罪となっているわけで、国がこういった倫理的な問題をある判断基準(←宗教的な）に基づいて法律を制定し、全国民に対し規制することは、政教分離の原則に反すると思うのですが・・・

回答No.4

noname#6248

『混乱を招くから』かと思います。
女性が全裸で歩いていれば人だかりが出来るでしょう。
男性が全裸で歩けば避けて通るでしょう。
その結果交通事故が起こるでしょう。交通渋滞も起こる可能性がありますね。
日本が裸族であり、元来裸で歩くほうが自然であるならばこんな法律すらなかったかもしれませんが
某球団１８年ぶりに優勝、5300人がダイブしましたがアレがそこかしこと起こったら交通が麻痺しますね。
『無許可で野外ライブ』これと同じような事態を防ぐべく違法としているのだろうと思います。

お礼

ご回答ありがとうございます。

斬新な視点ですね(W
要するに交通安全のため、ということですね。

回答No.3

orange777

男性です。
面白い質問だったので、覗いてみました。

確かに難しいですね。
一番恥ずかしいのは露出している本人では、と思ってしまいますよね。
人から服を脱がされて表に出された場合でも「公然わいせつ罪」は適用されるのでしょうか？
ですが、小さな子が夜の暗い路地で男性にコートをドバっと広げられたりすると、
それは恐い体験ですよね。
充分、罪だと思います。

又、これは男性に限るかもしれませんが、そういうことをする人はエスカレートして
さらに上の性的犯罪に走る可能性も否めませんよね。
その防止の意味もあるかと思います。

お礼

ご回答ありがとうございます。

人から服を脱がされて外に出された場合、服を脱がして外に出した人が「わいせつ物陳列」に問われるのではないかと・・・（違うかな）

夜道でガバーッと見せる行為は、見せること意外に悪意のようなものもあるような気がするので正当化するのは無理のような気がしてきました。

回答No.2

noname#160975

２点あると思います。一つは公序良俗に反するということ。つまり公衆の面前でわいせつなことをするなということ。基本的に私は美女のストーリーキングならみたいですが、野郎や不美人のそれはみたくありません。簡単にいうと「汚いもの見せるな」ってことでしょう。喜ぶ人が多いのであればまた法律も変化しなくてはならないでしょう。しかし実際には不快な思いをする人の方が多いと思います。

もう一つは犯罪の予防です。もしきれいなオネーちゃんが裸で歩いていたら、思わず襲ってしまう人がいるかもしれません。「わいせつ」とはいたずらに人を興奮せしめ・・・ということですから、それによって興奮した人が強姦などの新たな犯罪につながるかもしれませんよね。
もっともストーリーキングしている人は犯されても良いと思ってしているなら別ですが。そこまでは考えていないでしょう。

お礼

ご回答ありがとうございます。

確かに、汚いものを否応なしに見せられるのはたまりません。
しかし、きれいな物であれば問題なさそうですね。

「わいせつ」の定義は勉強になりました。
ということは、夜道を歩いていて変態にガバーッと見せられた場合、変態の物をみて興奮する女性などいないと思うので、これは「わいせつ」にならないような気がしますがどうなんでしょうか。

回答No.1

mizuho-mia

やっぱり見たくないですよね。人の裸なんて。好きな人とは別に考えてですけど。。。罪じゃないですかね～。人によってはそりゃ「どってことないわ、そんなのみてもどうにもならないし」って大きく構えている人もいれば精神的にショックをうけてPTSDに陥る人もいるし。

日本が無宗教って言うのは国全体がっていうことであって、仏教の方もキリスト教の方もイスラム教の方もおられますしね。人権侵害じゃないですかね。私だって夜道に急に横からコートを着た男が現れて目の前で「バッ」と裸になられたらそりゃ訴えちゃいますよ。私の人権侵害されてるし、セクハラになるんじゃないかとおもうし。視覚で犯されているというか・・・

変な回答になったと思いますが・・・。

お礼

ご回答ありがとうございます。

確かに夜道でガバーッとされればギョッとしてしまうでしょうね。
PTSDになる可能性もあるし・・・
ということは、見せ方の問題なのでしょうか。

びっくりさせないように見せればよい、とか。
例えば何時何分に何処何処でストリーキングを行いますので見にきてください。と宣伝しておいて、見にきてくれた人に対してだけ見せるというのは罰する必要はなさそうですよね。