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40歳で線引きする根拠
私は東北在住ではありませんが、気になるので専門家の方教えてください。 安定ヨウ素剤は40歳未満にしか配布しないそうです。 40歳以上になると放射性ヨウ素による甲状腺がん等の発生率が 増加しないというのが理由だそうです。 http://www.j-cast.com/2011/03/20090911.html それだけをきくと40歳以上はがんになりにくいのかなと思ってしまいますが 甲状腺がんは40歳以上の女性に多いという説明もあります。 http://www.minyu-net.com/kenkou/cancer/100903cancer.html 甲状腺がんは40代以上に多い、ただし放射性ヨウ素を浴びたからといって 発生率に変化はないという理解でいいのでしょうか。
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まず、質問の前提となっている「甲状腺がんは40歳以上の女性に多い」は、 放射線によるものではなく、それ以外の要因によるものです。 つまり、「甲状腺がんは40歳以上の女性に多い」と「放射性ヨウ素の影響」とは 分けて考えた方がいいでしょう。 放射性ヨウ素が蓄積されるのが甲状腺で、 この蓄積で甲状腺癌になりやすくなるわけで、 一般生活での甲状腺癌とは発症する理由が違います。 この放射性ヨウ素は若いほど蓄積されやすく、 それだけ影響が大きいわけです。 チェルノブイリでも、放射性ヨウ素の甲状腺への影響が出たのは、 子供ばかりであり、妊婦と子供に「ヨウ化カリウム」を摂取しました。 その後の調査でも、40代以上では放射性ヨウ素が甲状腺にほとんど 蓄積されず影響がなかったことが分かっています。 今回は、チェルノブイリに比べれば遥かに少ない値ですから、 東京の水道水の場合は、基準として乳幼児には飲ませないように、 という指示が出ています。 詳しくはこちらが参考になるかもしれません。 http://www.nsc.go.jp/bousai/page3/houkoku02.pdf
お礼
ご多忙のところ丁寧な説明をいただき、ありがとうございます。 やはり今回の放射性物質流出は40代以上の甲状腺がんにはほとんど影響がなさそうですね。 参考資料もありがとうございました。