ベルリンの壁崩壊における世界の衝撃

質問

ベルリンの壁の崩壊は色々な国に影響を与えたと本で読みました。しかし旧ソ連の崩壊ではなく、旧ソ連の子分が崩壊したようなものではないのでしょうか？なぜベルリンの壁崩壊が世界に衝撃を与えたのですか？そして具体的にどんな影響があったのでしょうか？よろしくお願いします。

回答No.2

rekishika · ベストアンサー

ベルリンの壁の崩壊が大きな衝撃を世界に与えたのは戦争や国家間の話し合いによる国家の崩壊でなく、武力を持たない民衆の蜂起により国家の崩壊の幕が開けられたことかと思います。

その後の影響として、東欧諸国では民衆による専制国家の転覆やら、民族主義による国家の分裂が起こりました。天安門事件もその影響を多分に受けていると思います。

民衆が立ち上がると、武力が自国民に対しては無力になることを為政者には衝撃だったと思います。
身近ではその影響力がみられます。北朝鮮の為政者は民衆が外国の情報に触れることを極度に恐れるのもその結果としての先例を見ているからかと思います。

西独に９年間駐在で滞在していましたので、貴殿の質問であらためて私もこの問題を考えることが出来ました。

お礼

ものすごくわかりやすい説明でした。これでベルリン関係の本が理解しやすくなりました。ありがとうございました。

回答No.3

kazuji-i

時間の流れという点から一言。
1989年当時のことを考えてください。
現在の地点から考えると、その後のソ連・東欧の共産主義体制崩壊という結果を知っているので、
ベルリンの壁の崩壊はその過程の単なる一つの出来事に思えます。
しかし1989年当時、東欧やゴルバチョフの改革が進んでいましたが、まさか堅固（と考えられていた）な東側の体制が崩れるとはほとんどの人が想像もしていなかったと思います。
実際、ゴルバチョフは共産党支配の建て直しために改革をしたのであって、ソ連の破壊を意図していませんでした。
特にベルリンの壁は東西冷戦の最前線であって、対立の象徴でした。
それが崩されたことが、まるで玉突きのように連鎖的な東側体制の崩壊へと結びついたのです。
ベルリンでは今でも少しだけ壁が残っていて、観光バスのルートになっていますし、
東西ベルリンの検問所だった場所は今は観光地化しています。
当時では考えられなかったことでしょう。

壁崩壊の世界的影響については東側陣営の消滅とそれに伴う東西冷戦の終焉ということくらいしか思いつきません。
ちなみに天安門事件は1989年6月のことなので、11月9日のベルリンの壁崩壊の影響は受けていません。

お礼

＞ゴルバチョフは共産党支配の建て直しために改革をしたのであって、ソ連の破壊を意図していませんでした。
これは勉強になりました。ずっと不思議に思っていたことです。ありがとうございました。

回答No.1

gooishi

まずは、ドイツがどういう国であるかを考えることも必要でしょう。我々戦後日本の教育に慣らされた人間には、歴史的な流れの確認が一番重要なことのような気がします。
近代の歴史の流れからみていくと、ドイツは紛れもない欧州の強大国でした。それが大戦の敗北によって東西に分割されて、それがまた、統合される。その一連の流れが重大な歴史的事象だったのでしょう。
つまり、それだけの強大国土いつを分割させて支配しつづけた、世界の情勢は変わっていくのだ、ソビエトの崩壊、イコール、世界の枠組みが大きく変化するかもしれない。この歴史的な事象の当事者だった欧州の人たちは大きな時代の変化を感じ取ったのかもしれません。

お礼

確かに世界の枠組みが変化すると考えた欧州の人々には大きな衝撃だったに違いありませんね。そういう見方があったとは、勉強になりました。ありがとうございました。