「全オートから脱け出し「マクロ」「露出」「絞り」など少し専門的なところに踏み込んで、そういう機能が写真にどう影響されるのかということを使いながら知って撮影を楽しみたい」が目的なら、あまり選択肢はないように感じます。
最高級機のごく一部を除き、コンデジでこれがスムーズに出来、結果が目に見えるカメラはそうそうありません。最大の欠点は、とにかく操作が面倒で、とてもじゃないけど、状況に応じて即座に設定を調整できる操作体系になっていないところが最大の難点。このクラスは、あくまで、カメラのお仕着せの設定で自動で気軽に撮れるという所に着眼が置かれていると思います。
ミラーレス一眼と一眼レフタイプに関しては、操作性に関しては、どちらも目的に適合します。「被写体は料理や雑貨、風景中心で」までなら、どちらでもOKです。
ただ、問題になるのは、拡張性です。一眼タイプのカメラは、最低でも、ボディーとレンズからなるシステムです。問題は、レンズ。写真の目的に合わせて、レンズを交換できるのが最大の利点であり、このレンズがどこまでそろっているかが、カメラの選択肢を狭めていきます。というのも、基本的にカメラメーカーによって、レンズの仕様がばらばらで、ボディーのメーカーが変わると、レンズが持ち回りできないんです。このため、最初に買ったボディーのメーカーを途中で変えるのは大変です。(レンズやその他の周辺機器が安ければいいんですけどね。しばらくいろんなものを撮影していると、レンズが増えてきて・・・カメラ本体の価格の**倍の価格のレンズを所有している・・・というのは珍しくないことなんです。人によっては、本体の2倍とか5倍とかの予算をレンズに見ておきなさいとまで言います。)
次に、オートフォーカスの速度と、マニュアルフォーカスでの撮影のしやすさです。AFの速度に関しては、ミララーレス一眼の大半は、コンデジと同じと思って良いです。つまり、遅いです。「お散歩スナップやペットも撮ります」のあたり、特に、ペットがきつくなってくる可能性が高いです。
次は、MFの撮影のしやすさ。これは、もうミラーレスではどうにもならないと思っていいです。ミラーレスのカメラでは、ファインダーが液晶ディスプレイになります。この液晶ディスプレイの画素数が問題で、MFをストレス無く出来るだけの画素数の液晶を搭載した機種は皆無です。これは、マクロ撮影に手を出した時に問題になります。マクロ撮影では、ピント合わせをAFに任せられなくなることが多いので、MFの機会が必然的に増えてくるんです。(一眼レフでも、本当に気持ちよくMFが出来るのは、上位機種になります。でも、今すぐに上位機種を買う必要はないでしょう。それまでに勉強することはいくらでもありますから。ただ、後でMFのしやすさを求めてカメラを交換しようとした時に、レンズをはじめとするアクセサリーの互換性のなさが立ちはだかることになるので今のうちに考えておくだけです。)
ここまでで、一眼レフタイプまで絞り込んできました。最後は、メーカーですが、レンズやその他のアクセサリーの豊富さから、普通は、キヤノンかニコンを勧めるのが王道ですね。と言うくらい、他のメーカーとこの2社の差は大きなものがあります。先にも書いたとおり、後でメーカーは変えられませんからね。
さて、私はニコン使いなんですが、あなたの条件に、「夜空を綺麗に撮りたい」というのがあるので、キヤノンをお勧めしておきます。ニコンで星空の撮影はするものではありませんから・・・(小さな星が消えてしまうんです。ニコンのカメラは。しかも、最上位機種でもRAWで撮影してもダメなんです。有名な話で、現行のカメラではニコンで星空はありません(T_T))
最初は、入門機のレンズキットのみでよいと思います。操作に慣れ、「全オートから脱け出」せた頃には、自分でどんなレンズやアクセサリーが欲しいのかが自ずと解っているはずです。そうなった時に、お財布と相談すればよいことですから。
ちなみに、一眼レフタイプのカメラって、あまりにも堂々としすぎているので、怪しげに見られることはかえって少ないですよ(笑)この機材で盗撮の為に隠れるのは無理ですから(爆)撮影してはいけないものを撮るのは論外として、そうでなければ、私は、カフェでも平然と使ってます。必要な装備を絞り込めば群衆の中でも使える程度の大きさですし、装備をカメラバッグに入れて持ち歩いても、所詮数泊の旅行をする為の荷物よりは少ないです。満員電車でも問題ないですよ。重たいのが難点ですが・・・これは、がんばって鍛えましょうとしか言いようが(笑)
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