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情報工学部門の「技術士」の資格に価値はあるか?
こんにちは. 来年,技術士1次試験の情報工学部門を受験したいと 思っておりますが,情報工学部門における「技術士」 の資格は,どれほどの価値があるのでしょうか? 情報産業は移り変わりが激しいため,10年以上も 昔に技術士を取得した人よりも,2,3年以内に高度情報 処理技術者試験を合格した人の方が,評価されるような 気がしてなりません. 極端な話,「情報産業に資格試験なんてナンセンス」 という考え方もあるかもしれません.(事実,私の友 人はそういう考え方をしています). 多少資格手当てがつく,といった程度のメリットはある かもしれませんが,資格の有無(特に技術士)が実際に 仕事を行う上で大きな違いとして出てくる場面は,ある のでしょうか?
- republiky
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補足です。 技術士や診断士の場合は仕事の性格上、相手は経営層の方々になります。また提供する指導サービス内容は将来への布石という性格上、メリットが判りにくいことがあります。従ってメリットを理解してくれる経営者がいなければ仕事がありません。 税理士や社労士の業務は必要な事柄ですから企業にとってはコストであり価値を生み出すものではありません。出来ればやりたくないが仕方なくやらなければならないため、ニーズは逆に高いです。 好き嫌いはともかく、社労士や税理士には実務経験が不要で、技術士や診断士を取得するのに要するマンパワー(勉強期間)に比べずっと少ないです。 独立開業を考えた場合、社労士や税理士のほうが社会的なニーズも高く、成功例も多く報酬も良いようです。ただし比較的容易に資格が取れる分、企業内での評価は高くありません。 情報産業なら腕一本でゴリゴリプログラムを書き上げることが出来る人や独創的コンテンツを作れる人は資格無しでいけるでしょうが、そうでないなら何らかの能力の証明(常に自己開発を続ける姿勢)が要ると思います。 相手が技術士制度を理解している場合、名刺に技術士と書いていると絶大な評価がありますし、通常の会社生活では面会できないような方(産学官)までお付き合いいただけるようになります。
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- GTAC
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技術士制度改訂後の主な点は、 ・原則として工学教育を受けた人を認定する(JABEE認定ルートが正規であり、1次試験は迂回路) ・継続教育制度の導入(資格取得後も自己開発を義務付ける) ・技術者倫理の必須化 ・総合監理部門の新設(MOT経営の先取り) ・2次試験合格者の拡大(30代の中堅技術者にとっての必須資格化を狙う) ・APECエンジニアなどとの国際的な整合性 です。 他の資格と比べて特徴的なのは技術者倫理でしょう。 丸善から「大学講義 技術者の倫理 入門 」というタイトルの本が出版されています。 スペースシャトルチャレンジャーの爆発の前に徴候を知った技術者とそれを握りつぶした経営者の話など例題が載っています。 この本はアメリカの工学教育の基本の教科書として使用されているものを翻訳したものです。(日本の大学では「倫理学」は教えないですが、アメリカは必須のようです) 杉本&高城 第2版 大学講義 技術者の倫理 入門4-621-07025-8 丸善 2002/04/25 1700円 その他技術者倫理に関する本は10冊くらいあります http://www.engineer.or.jp/shuppan/index.html 日本では情報処理技術者(たとえばシステム「エンジニア」)は文科系卒でも大卒でなくてもなれますが、欧米ではエンジニアという称号は技術者倫理を含むエンジニアリング課程を修了し実務能力のある者に与えられます。従って技術士資格は国際的な整合性も図られています。 詳しくは下記をご覧下さい。
- GTAC
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情報分野で企業内でのキャリアアップを希望されるのであれば、20台はベンダー系資格やPMP、セキュリティ、ネットワークなど専門性の高い資格を取得し、30歳前半に中小企業診断士やアナリストになっている方は評価が高いでしょう。 私見ですが、30代でネットワークを取り、40代でアナリストを取るのでは遅い(役に立たない)と思います。 存じ上げている情報部門の技術士はそうそうたる方ばかりですが知名度の点ではマイナーすぎます。また情報部門の技術士であってもその指導範囲は経営指導にまで踏み込んで行いますから広範囲にわたっています。 アナリストは大企業の情報投資の診断が主眼です。 診断士は経営指導が得意です。 技術士は総合的な技術指導が得意です。 PMPはPMの専門家です。 従ってPMやセキュリティ、DBのような専門能力プラス総合技術管理プラス経営のセンスを併せ持つことが望ましいということです。 技術士の活躍フィールドは総合的なコンサルテーションを必要としている方々です。大企業であれば専門スタッフがおり、ベンダーに人をそろえるよう頼めますが、中企業ではそのよう専門家を抱えているわけには行きません。 日経BP社のWEBでは多様な議論が展開されていますのでご一読ください。 http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20030401/1/
- GTAC
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>技術士は,技術コンサルタントとしての資格であるという解釈でよろしいのでしょうか? 2年前の技術士法改正前まではそういった位置付けでした。つまり、技術コンサルタントとして独立開業した場合の能力評価という面のチェックに重点がおかれていました。しかしながら建設部門の比率の増大(企業内の技術士の増大と中堅技術者としての必須資格としての性格)から、現在は中堅技術者として備えるべき資格といった面が強まっています。(現在の試験の水準は35歳前後の技術者として備えるべき能力の認定) >海外のPEの資格とはかなり性格が異なりますね. PEは一級建築士や電気主任技術者と同様に大卒+数年の実務能力の認定ですから、エンジニアとして20代前半に取得するものです。(レベルは技術士1次試験とほぼ同等)ただし、PEには技術的な設計検討結果に責任を持つ(個人としてサインをする)という権限/義務があり、公共部門や公衆が出入りする建造物や公衆が使う設備の設計・製造・設置 にはPEの関与が義務付けられています。 日本では技術者個人が責任を負うようになっていません。 >噂によれば,20代で技術士2次試験を合格したという人もいるようですが 20代で取得される方は、大学時代から技術士補を取得され、大学院や大卒後にエンジニアリング会社や技術コンサルタントのもとで専門的にエンジニアリングやコンサルタントのトレーニングを積んで来られた方です。 欧米企業では20代の企業経営者という話を耳にしますが、彼らは大学在学中から企業経営を専攻して経営のプロとして経験を積んでいるからです。同様にプロジェクトマネージャやシステムアナリストも日本のようにプログラマから出発しSEを経てなるのではなく、大学でPMやIT経営を専攻し、手法や成功・失敗事例の研究を通じて実務を追体験し、大卒後は専門家として経験を積むことで20歳代でPMとしての地位と報酬(と責任)を手にしているわけです。(このようにアメリカでは専門家を尊重するという風土があると思います) 多くの日本企業では、技術系大卒は総合的な管理職候補として扱われ、40歳以前は見習丁稚奉公、小間使い的な細切れの仕事しかさせてもらえない事が多く、高い専門と幅広い周辺分野の経験をもとに総合的に技術的な事項を管理するような「いわゆるエンジニアリング」を専門に出来る状況にはありません。
お礼
ご回答有難うございます. 申し訳ございませんが,どうもクリアーにならないとこ ろがあります.もし宜しければ,再度ご回答して頂けま せんでしょうか? 大卒がSEを経由して,いずれ管理職としての道を歩むの であれば,システムアナリスト,プロジェクトマネージ ャの資格試験(高度情報処理技術者試験)の方が, neue_reichさんが仰るように,知名度もあるので信頼さ れるような気がしてなりません.一方で,経営のコンサ ルとして考えると,中小企業診断士が当てはまると思い ます. そう考えると,技術士の資格はどっちにも属さない「宙 ぶらりん」な資格のような気がします.2年前の法改正 で技術士の位置づけが変わったのであれば,なおさらそ のような気がしてなりません.PEのように独占的な権限 もありませんし. 未だ技術士の試験を受験していない段階で,随分と生意 気なことを書いてますが,どうかご容赦ください
補足
私は決して「技術士」の試験を軽んじているわけではあ りませんし,たとえ技術士(情報工学部門)の現状が悲 観的であっても,受験したいと思う気持ちに変わりはあ りません. 技術士の現状と将来に対して,多くの方々のご意見を頂 きたいと思う一方で,理屈っぽいと思われるかもしれま せんが,私の疑問も率直に述べたいと思っている次第で す.
- babuo
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資格って重要ですよ。 会社にもよりますが・・・。 >私の友人はそういう考え方をしています republikyさんの友人は資格を重視しない会社なんでしょう。 例えば、あるメーカーの特約店(ビジネスパートナー)などであれば、そのメーカーが独自に主催している資格を取得している数によりその製品を安く仕入れることができたりします。 また、技術士であれば、名刺に”技術士取得所持者”というように記載してくれる会社もあります。 はじめて会う人にはその人の専門のスキルをはかる尺度がありません。そのときにはかなり有利です。また、就職・転職などでアピールする材料としてはとても重要です。 >情報産業 情報産業であるからこそ、特に全く知識のない顧客にはかなり説得力があります。(専門用語をならべて説明してもわからなくても資格があれば何となくすごいと感じるものです。資格の名前を並べてもどれが難しいかなんかほとんどは専門技術者でないとわからないでしょう。) どんなささいな資格でもないよりはましです。 現在、何も役に立ちそうにない資格であっても失業した時に有利になったりするもんですよ。 実力社会になりつつあるといっても、まだまだ日本では資格と言った飾りがすきなようですので・・・。
お礼
ご回答有難うございます. 確かに,異業種のクライアントに対しては,効果がある のかもしれませんね(特に技術士の場合).
- GTAC
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技術士の位置付けは、1次試験合格者が大学工学部卒業程度、2次合格者がその技術分野で中堅技術者であるということの国による認定、総合技術監理部門が、技術者を束ねる技師長、技術部長、専門的技術コンサルタントとしての認定です。2次の試験の受験は1次合格後4年以上の実務経験が必要で、その実務経験の内容を答案に書き、認められれば取得できるシステムになっています。したがって2次試験には正解が無く、司法試験や医師と違い、大学で習った内容さえ覚えれば取れるという資格ではありません。 技術士には大別して建設関係(土木、土地改良、測量など含む)とそれ以外(機械、電気、情報、バイオなど)があります。 建設部門の場合は公共事業に入札する場合の会社の技術評価の対象になります。1級建築士なら何点、技術士なら何点といった具合に技術者の数と資格の合計で会社を評価しますので技術士の取得は推奨されています。 従って半分以上は建設部門の人です。 技術士2次試験の問題の1つは毎年同じで「あなたが行った業務について技術士にふさわしいこと(科学技術の高度な専門的応用)を述べよ(記述式2時間)」です。試験委員を説得できる内容が書けなければ合格は出来ません。(建設工事をやっている人が毎年何百人も合格していますが、「科学技術の高度な専門的応用」をやった人がそんなにいるのか疑問です。) 電気や機械など建設部門以外の場合、合格率が低い割にメリットはありません。「ロケットの推進技術の開発」「携帯電話システムの基本設計」など早々たる技術をお持ちの方が取得されています。先端的な研究をしているからといって取得できるわけではないので、博士号を持った大企業の研究所長が合格に何年も掛かるという例もあります。極めて合格が難しいため、「趣味で取っている」といわれています。(博士号は研究能力があることの認定ですから、産業への応用能力の有無は関係ありません) 技術士のメリットは技術力(とくに技術コンサルタントとしての能力)を国が評価していますから、技術コンサルとして独立する場合には有力な武器になります。 一般に、コンサルタントを必要とするのは大企業ではなく中企業のため技術だけでなく経営も含めての指導が求められるため、日本版のMBAといわれている中小企業診断士、技術士と自分の専門分野の技術資格の3つを併せ持つことが理想といわれています。 情報部門の場合、最先端の技術は技術オタクに任せればよいわけです。情報処理技術者やベンダー系資格では専門技能の有無を認定します。(「技能」と「技術」は違います) しかしビジネスにおいては「その技術をなぜ採用するのか」、「それが目的にかなう解決方法なのか」、「今その投資をするのが良いか」などの判断が必要になりますが、技術士や診断士がそういったハイレベルの判断が出来る能力があるとみなされます。 なお、国は中小企業やベンチャーの支援(補助金や技術専門家の派遣)をしていますが、情報処理技術者は通常は対象にならず、診断士か技術士などが派遣対象です。 情報産業は独立しやすいのですが、あなたに特殊な独創的技術(たとえば画像処理に特化した処理など)が無く、総合的な技術コンサルタントを目指すのであれば、独立時の看板には技術士や診断士が最も強いと思います。 中企業が情報投資をする際にSIベンダーの選定や提案の技術評価をコンサルに依頼する場合には資格者と無資格者のどちらを選ぶでしょうか? 30代後半で独立開業して精力的に仕事をこなした場合、収入は2千万円程度になります。(本人次第です。定年後にはじめた場合は足元を見られて数百万がせいぜいと聞いています。) 資格手当てですが、技術士に理解の無い会社では全くといっていいほど評価されません。逆に少しくらい知っている会社の場合、建設部門以外では会社には直接的なメリットが無いので技術士取得イコール独立指向があると受け取られて白い目でみられることもあります。 企業内にとどまる場合でも、論理的な説得や倫理観を持った職務遂行など、技術士ならではの能力が発揮できますので自己のキャリアアップの目標点として技術士の取得をすることはメリットがあると考えます。 なお、現在工学教育では卒業時の能力(工学士)の統一的な基準としてJABEE認証を始めています。JABEE認定の学科卒業者は技術士1次試験合格者と同様に取り扱われます。
お礼
ご回答,有難うございます. 技術士は,技術コンサルタントとしての資格であるとい う解釈でよろしいのでしょうか?海外のPEの資格とは かなり性格が異なりますね.私は,博士号が「研究者と して一人立ち出来るということの証明(=大学院博士課 程を修了)」であるのに対し,技術士は「技術者として 一人前(=実務経験7年)」という程度の資格だと思っ てました.認識が甘かったです. 噂によれば,20代で技術士2次試験を合格したという人 もいるようですが,一体どんな仕事をしていたのでしょ うか・・・ 技術コンサルとして独立開業を目指すのであれば,技術 士(と中小企業診断士)が有用であるということはよく 分かりました.しかし企業内(建設系以外)では,さ ほど大きなメリットはないようですね.
- shikakuhonpo
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メリットはないと思います。 しかし、技術士という資格は一般のプログラマーやシステムエンジニアごときを相手にしているわけではないと感じます。本来、情報工学部門の技術士に期待されていることは、日本の情報工学をどのような方向に導くかなど、もっとグローバルかつダイナミックなものです。技術士の資格は博士号と同等(あるいはそれ以上)の価値のものなのだ、という気概を持って頑張ってください。
お礼
ご回答有難うございます. > 日本の情報工学をどのような方向に導くか 情報工学部門に限らず,技術士に期待されていることは 大なり小なり,(建前上は)そうだと思いますが,実際 の仕事の上で,技術士にグローバルな活躍を期待される 場面はあるのでしょうか?(大手の幹部は別として) 土木業界では「ある」と聞いてますので,情報系ではど うなんだろう,と疑問に思ったのです.
<極端な話,「情報産業に資格試験なんてナンセンス」 という考え方もあるかもしれません.(事実,私の友 人はそういう考え方をしています)> 私もそう思います。かく言う私は電験2種取得&(技術士挑戦考慮中)の者です。 私の勤務先の先輩が50歳時、技術士(機械系)を取得しましたが処遇的には何の変化もなく、定年後も何の仕事もありません。 技術士の目的は、独立時、開業する場合の技術的な1つの(公道運転時の運転免許の様なもの)目安にすぎません。弁護士、医師、電験などの様な職業独占資格ではありませんので、ましてや情報技術では、昨日までの主力ハード・ソフト技術が、今日は亜流になっている現実では、何年も前に取った技術資格は何の意味もないでしょう。 資格の意味は、電力技術・法律などのように旧態依然とした変化のない職業の場合は意味があると思いますが、技術(知識)変化の激しい ものには無意味だと思います。
お礼
ご回答有難うございます. 機械系の技術士でも,処遇面で変化なしですか... 正直,驚きです.技術士の資格が有用なのは,土木,建 設関係に限られるのかもしれませんね.
- neue_reich
- ベストアンサー率21% (138/647)
あまり資格試験に詳しくないので「技術士」というのを 聞くのは初めてなのですが、資格試験(特に情報系)は 知名度と資格認定団体によって信用度が変わってきます。 どの企業もある程度信用し、資格手当てを出す傾向にあるのが 情報処理技術者試験(かつて俗に2種とか1種と言われた 経済産業省の認定試験)ですね。 これを勉強をして受験した人(受かる受からないは別)と そうでない人とでは、情報技術や計算機基礎の面で レベルが違う場合が多いです。 「2種(今は基本情報技術者試験)なんて大したことない」 という人間が多いですが、本当の基本を問題として出してくるので ノイマン式計算機の時代が続く限り有用な知識が身につきます。 システム構築に限定して考えても、計算機内部の 動きを知っているのと知らないのとでは イレギュラーな事態に遭遇したときの対応が変わってきます。 いまどきの情報産業は無知(基本を知らない、という意味) でも勤まる状況になりつつありますので、基本をしっかり おさえた人材は地味ですが重要な存在となると思います。
お礼
周りの友人たちは,皆口を揃えて「資格は無意味」と 言ってるので,休日に膨大なエネルギーを使ってまで 勉強するメリットがあるのかなぁと思ってました. 資格は「目的」ではなくて,基礎を身につけるための 「手段」ということで考えて行きたいと思います. ご回答,有難うございました.大変,参考になりまし た. 情報産業で「技術士」はあまり認知されてないようです ね...
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