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珪藻化石による年代層序についての質問です

珪藻化石による年代層序についての質問です 論文を読んでいると、珪藻化石による年代層序では、0.1Maの値まで細かく年代が特定されていました。 フィッショントラック年代がカリウムアルゴン年代では、20Maのものでも0.5Ma程度の誤差がでますよね? 放射年代測定などで年代の分かっている岩石から珪藻が出る⇒その珪藻がほかの岩石から出るので、その岩石の年代が決定できる という流れだと思ってたんですが、これだとこんなに細かくわかりませんよね? なぜだろう・・・どなたか教えてください

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回答No.2

これDSDPの成果ですね。DSDP(Deep Sea Drilling Program)深海底掘削計画により、海洋プレート上に堆積した堆積岩を連続して採取しその中に含まれる微化石を調べます。連続して採取しますので時間的な欠落が少なくなります。 同じ採取コアから珪藻に加え他の微化石(放散虫・コッコリス・有孔虫など)を調べ、それらを対比して生物による時間的な物差しを作ります。 質問者様の例であれば、放射性元素による絶対年代が分かっている岩に生物が混入していれば『絶対年代物差し』と『生物物差し』の両方を当てることによって双方を結びつけることができます。この双方が結びつく可能性があるのは、微化石を含む堆積層に火山灰が堆積した場合でしょうか? また生物を時間を測る物差しとして使いますので地域性が有ります。 熱帯に近い地域では世代交代が早いのに対し、寒冷地は世代交代が遅いので、使う物差しを誤りますと年代を誤ってしまいます。 例えば、ある種のコッコリスは沖縄では新生代第三紀末に絶滅したのに、オホーツクでは現在も生存しています。(このような極端な種は、生物物差しには使わないでしょうけどね。)

回答No.1

専門家の回答を待ってください。 おそらく、放射性年代測定だけとかの単一尺度で決めているのではなくて、地磁気極性などを複合して、生物の進化がしっかりと把握できていることで、層序や年代を決められるのだと思います。  nagisawa and Akiba(1998)の NEOGENENORTHPACIHC DIATOMBIOHORIZONSを  利用した例が webで見えます。   http://www.gsj.jp/Pub/Bull/vol_50/50-03_03.pdf     (p19/47)の右側スケール 地磁気極性年代との関係     (P23/47)   http://www.sci.kumamoto-u.ac.jp/~shiro/forams_net9.pdf  (P5/7) [統合生層序の編成]  プランクトン生層序の研究は,数々の産物をもたらした.化石帯の単元の定義には主として,単~複数の種の産出層序区間(range),厳密には進化的出現・消滅の層準,あるいは顕著な量的消長の層準などが基準として採用された.そして化石帯が広域で確認され,さらにますます細密に検討されるにつれて,地層体としての化石帯に加えて,上・下限の境界面そのものが生層序の基準面(datum plane)として認められるようになった. またそれと並行して,同一の岩相層序断面において多種の生物分類群の基準面が認識され,それらの統合生層序(integrated biostratigraphy)が組み立てられていった. そして,深海堆積層の統合生層序の解析は今日なお国際的に進行中である.  これに並行したのが,1960年代後半より進行した堆積岩の残留磁気に基づく磁場極性層序であり,さらにまた,それと放射年代との組み合わせによる地磁気編年である.こうして地球的規模の古生物学的事件および物理化学的事件の層序の総合化が軌道に乗った.

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