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「美しき」の読み方
「美しき」の読み方 一般的には「美しき」は「うつくしき」とよみますが、 俳句などでは時々「はしき」と読めせていますが、 これは「いしき」の間違いではないのでしょうか。 「はしき」は「愛しき」ではないのでしょうか。 広辞苑または古語辞典などでは、はっきり「いしき」と出ておりますが。 どなたかご教授願えれば幸いです。
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#4です。 文語の俳句というものは、様式美形式美の結晶のようなものだと思っています。 5,7,5以下いろいろな制約の中で美しい句を詠んで行くわけです。 文語は平安時代に出来上がり、その後大きな変更もなく、現在に至っております。 その間、口語は用法違反が横行してそれが一般化し、文法がそれを追認して現在の有様になっています。 口語は大きく様変わりし、そしてまた、毎年のように変化し続けています。 一方、文語は用法が確立しており、昔の人と現在の人が同じ言葉で物を書き、歌を詠んでいるわけです。 文語においては、用法違反が一般化して文法がそれを追認するということは、余程のことがない限りありません。 俳句を楽しまれているみなさんは、文語のもつ様式美、形式美に魅かれて、俳句を作っているんだろうと思います。 「言葉は用例が先行するもので、文法などのきまりはそのあとについて追認していくものである」という説は、口語においては通用しますが、文語においては通用しません。 そんなことでは文語の良さは失われてしまいます。 大家と称される人や、各地の先生クラスの人は別にして、最近の初心者クラスには、文語が全く分かっていない人が増えきて、噴飯もの句を作っている例が多いように思います。 >俳句などでは時々「はしき」と読めせていますが、 ・・・これが、大家や先生クラスの人であれば、何らかのわけがあると思います。 そうでなかったら?ですね。 それから、ここは国語カテゴリーで「語学」の方です。 文学カテの方にも尋ねられたら納得される回答が得られるかも知れません。
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何度も失礼いたします。 俳句は非常に短い形式の詩ですので 言葉の意味、漢字の使い方よりもなお 音の響きを重視する傾向があるようです。 質問者様の仰る「美しき」がどんな句の中での用例かは解りませんが、 前後を見て 「美しき」と使い、またその読ませ方を 「はしき」としたほうが全体として句の完成度が高まったという 状況はありうると思います。 私は、この用法はまったく許されない用法だとは思いませんが、 質問者様がこれを避けたいといわれる気分もよくわかります。 ただ、言葉は用例が先行するもので、文法などのきまりはそのあとについて追認していくものであるという認識を私は持っています。 (いしい よりも はしい と読ませる方が派手な音色が期待できそうですし) 程度問題だとは思いますが、多少まげた用法をしてもその句がうつくしければ容認したいと私は個人的に考えます。 お気持ちに沿えず申し訳ありません。
お礼
たびたびのご回答ありがとうございます。 やはりそういうところなのでしょうか。 最近の俳句作品を見てみますと、 あまりに強引な作り方が横行しているようで 気になったものですから質問させていただいたのです。 作品の完成度からというご指摘は、なるほどと思いました。 文法につきましては見解が異なりますが、 納得がいくご回答ありがとうございました。
- bacaisao
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俳句に詳しくありません。文語で詠んでいることは知っています。 【はし(愛し)】は、文語というよりも、上代語だと思います。 万葉集にも出てきます。 意味は、愛らしい、いとおしい、なつかしい など。 なぜ、ウンと古い「はし」という和語を使うのか、私にはわかりません。 音数が同じということであれば 【いし(美し)】(意味は、よい、すぐれている、このましい、おいしい、立派だ など) で、いいように思いますが。 >俳句などでは時々「はしき」と読めせていますが 大家が「美し(はし)」とやっているようなら、それなりの理由があるように思いますが、 そうでない人であれば?ですね。 最近の「そうでない人」の俳句の文法は無茶苦茶なのがあります。 たしかに、和語にどんな漢字を当てるかは、本人の勝手というところはあります。 しかし、私ども俳句の素人から見れば?がつきますね。
お礼
回答ありがとうございます。 俳句の世界は独特なところがありますよね。 本来「いし」と読むところを語感の関係で「はし」と読ませたのかも知れませんね。 俳句といえども文法や読みは正しく願いたいものです。 いろいろご教授いただきありがとございました。 やはりこの読み方は?なのでしょう。 ありがとうございました。
追加です。 確かに、厳密に言えば 美しき を はしき とは読めず、 そこは 愛しき と記述するべきではと思いますが、どうしても美という漢字を使わねばならなかった場合は前記の理由でかつかつ許されるのではと思います。 現代では 美 と愛 とはずいぶん感じが違ってきていますし。
お礼
再度の回答ありがとうございます。 当て字として美を使うのならば、読みは「いしき」で良いのではないでしょうか。 あえて「はしき」と読ませずともと思いますが。 特に俳句は文語が標準と思います。 それならば文語読みの「いしき」がよいと思いますが。 少し屁理屈みたいですが、納得がいかないものですから。
国語大辞典(平凡社)によれば、うつくし=美し=愛し と同じような意味で扱われています。 愛し は はし、はしき と読むことはご存知のとおりですが、これを「うつくしい」という意味にとって、読みも、愛しき=美しき=はしき=うつくしい(という意味)として使ってみる ということになったのではないでしょうか。ただ、同辞典には 美しきを はしき と読む記述はありませんが いしき もないようです。
- bakansky
- ベストアンサー率48% (3506/7250)
素人なので詳しいことは分りませんが、「美」 という文字を漢和辞典で引くと 「名乗(なのり)」 として 「はし」 「はる」 というのが含まれています。 すると、人名に用いられるものだとはいえ、そういう読み方がないわけでもないということだろうと思われます。
お礼
ご回答ありがとうございました。 確かに漢和辞典の最後の方に載っていますね。 なぜそう読むのか、その語源が知りたいところです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 よくわかりました。 全くそのとおりと思います。 文語は変化してはいきませんからね。 正しい文語を勉強したいと思います。 ご教授ありがとうございました。