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エアバッグの限界は?

フロントとサイドにエアバッグがありますが、壁などに衝突した場合、衝撃を軽減するといってもどのくらいのスピードまでが限界なのでしょうか?

noname#5283
noname#5283

質問者が選んだベストアンサー

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noname#12265
noname#12265
回答No.2

 クルマの設計屋です。 >どのくらいのスピードまでが限界なのでしょうか? ・・・という御質問には、残念ながら的確には回答出来ません。と申しますのも、エアバッグの実験は、或る特定の速度で効果的に働いているかどうかを見るのであって、何km/hから効果がなくなるか、という実験は実施していないからです。 1.前面衝突(前突) >壁などに衝突した場合、 ・・・という事なので、とりあえずコンクリート・バリア(固定壁)への衝突と見なして話を進めます。  コンクリート・バリアに対しては56km/hでの衝突時の乗員傷害値を考えます。56km/hとは随分ハンパな値ですが、これは北米基準の35mph(マイル/時間)をkm/hに換算したモノです。  実は、この速度は各メーカでマチマチです。北米基準の56km/hは最低ラインで、各メーカでは社内基準として56km/hより多少速い速度(60~65km/h)を設定しているところもあります。  以上よりエアバッグは、56~65km/h程度の速度での確実な効果は証明されていますが、冒頭で述べました様に、『エアバッグが役に立たなくなる速度』は判りません。極論しますと、56km/hを1km/hでも超えればエアバッグが役に立たなくなる可能性もあるワケです。  もっとも、アクセル全開でそのままコンクリートの壁に突っ込むヤツはなかなかいません。大体衝突の寸前には、フルブレーキングで減速しています。  高速道路でフェンスに突っ込んだ事故などでも、事故状況を分析すると、案外衝突寸前の速度は40~50km/h程度まで減速しているケースが多いです。これから考えますと、エアバッグの実験の56km/hという速度も、特に低すぎる事も無いと思います。 2.側面衝突(側突)  サイドエアバッグは側突時に展開する設計となっていますが、側突の実験では、コンクリートのバリアは使いません。実際の路上でコンクリートのフェンスが飛んでくるケースはなかなか考えられませんし、また、クルマが真横に動いてコンクリートのフェンスに当りに行くケースも考え辛いところです。  側突実験では、薄いアルミ板を蜂の巣状に成型した『ハニカム材』をクルマにぶつけます。ハニカム材はクルマのボンネットの変形に近い特性を示すので採用されいているワケですが、これより、側突はクルマ対クルマの衝突を想定している事が判ります。(ちょうど交差点などで、横からクルマに突っ込まれるケースです。)  この実験では車両側は静止状態で、ハニカム材側を動かして車両にぶつけます。その速度は・・・・え~っと・・・・あ~・・・・忘れてしまいましたぁ!(^‐^;)ごめんなさい!確か25km/hか35km/hか、その辺りだったと思います。(何れにしろ、前突よりは低い速度なのは確かです。正確な速度は、お乗りのクルマのメーカに質問してください。)  側突も、前突と同じく『効果が無くなる』速度は判りません。実験速度まで安全なのは確かですが、それ以上の速度で突っ込まれたらどぅなるか・・・・?  といったところで、最後に1点お断りしておきます。  上述致しました速度での前突や側突に於けるエアバッグは、乗員を無キズで守る、とは限りません。  実験はあくまでも肉体各部にかかる加速度と曲げ・圧縮力等を以ってしてOK/NG判断をしており、受傷する/しない、ではありません。  つまり、シートベルトやエアバッグは、56km/hまでの衝突で運転手の無キズを保証しているというワケではない、という事です。極論しますと、シートベルトやエアバッグはあくまでも乗員にかかる衝撃を緩和するのが目的であって、実際に受傷するかどうかは、乗員の乗車姿勢や体格、衝撃に対する肉体の強靭さ、などが関係します。  体格差や肉体の強靭さは簡単にはどぅにもなりませんが、せめて運転姿勢だけでも正しましょう。斜めに構えてハンドルを片手で握る、シートバックを異常に倒す、極端にハンドルの近くに座る、などの変則的なドライビングポジションでは、衝突時にエアバッグやシートベルトがその機能を100%発揮出来ない可能性があります。

noname#5283
質問者

お礼

明快な説明がわかりやすくてとても参考になりました。 日常的なスピードでも衝撃はかなりなものなんですね! ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • adjective
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回答No.3

いつも明快な解答のloftybridge様がお答えのように明確に スピードはでません。しかし衝突速度が上がると車の持つ運動エネルギは2乗で上がっていきます。 なので+1km/hでも想像以上に被害は違うと思いますね。 ちなみに、実車の衝突に近いのは車対車の40%オフセット衝突というものです。これは変形する壁(車の前部相当)に 自車の40%を64km/hでぶつけるモノです。とっさにハンドルをきるので完全な正面衝突は少ないと言うデータからこういう試験をしています。ヨーロッパの試験ですが日本車も多く載ってます、日本車のレベルがわかって良いと思いますので参考にどうぞ↓。英語ですが・・・。 http://www.euroncap.com/index.htm 各国の試験結果があるのでこれもどうぞ。 http://www.crashtest.com/default.htm 最後に、twin_ring009さんがおっしゃられてますように、 エアバッグは補助拘束装置なんですね。あくまでも補助なんです。アメリカではエアバックだけでもかなりもたそうと考えてますが、衝突安全の考え方の基本は、 ・いかにエンジンルームだけを変形させるか ・いかに室内を強固にするか ・いかに人をシートに縛り付けるか です。なのでベンツが直6エンジンをやめてV6にしたか、 シートベルトプリテンショナーを積極的に採用したかでわかると思います。 エアバックは車がぶつかった時に人が前に動いてハンドルに頭や胸をぶつけないように2次衝突を避けるモノです。 なのでシートベルトをしないとすごいことになってしまいます・・・。

noname#5283
質問者

お礼

やっぱりすごいことになっちゃうんですね・・;基本の考え方がよくわかりました。あろがとうございました。

回答No.1

もともとSRSエアバッグとは・・・・ SRS:サプリメンタルレストレイントシステム(Supplemental Restraint System)の略でシートベルトの補助拘束装置という意味です。 シートベルト無しのこれだけでは、人体を支える事は出来ず 返って危険な場合もあります。 あくまで、シートベルトに固定された人体を、衝撃による 揺れから、瞬間的に保護するだけなのです。 またシートベルトも、車体が変形するほどの衝撃では たとえシートに人体を固定する事に成功したとしても、 変形した車体が人体を圧迫してしまったらそれまでです。 現在の技術では一切の減速無しで、60km/h以上の速度での 衝突から、無傷での生還は奇跡に近いと言えるでしょう。

noname#5283
質問者

お礼

早いレスありがとうございました。シートベルトとエアバッグの両方でも事故は大変なんですね。

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