位牌の行方
先日、父が他界しました。私は娘ですが既に嫁いでいるので、実家には母が一人となりました。
葬儀をめぐってトラブルが絶えずあり、先日遠方に住む祖父母が四十九日後、お焚きあげをするハズだった白木位牌を「息子が野晒しになって可哀そうだから」と勝手に持ち帰ってしまいました。
まだお寺には報告していません・・・というか恥ずかしくて報告を躊躇っています。
例え宗派が同じでも、檀家によって多少のやり方は違うことに納得がいかない様子です。
自分たちの地域の考え方が正しいと思い込んでいるのです。
ちなみに祖父母と同じ地域に住む父の兄弟も祖父母と同意見です。
父とは生前、意見が合わないことが度々ありました。
なので、喪主である母は波風をたてたくないと言い、何処にも何も言わないと言っていました。
先祖代々の墓は母が住む土地にあります。
祖父母は土地を捨て遠方に越し、母が住む土地が祖父母にとっても実家であるにも関わらず、この土地のやり方が気に入らないと言います。
葬儀中、様々なトラブルがありましたが、父母のため、耐えてきましたが、ちょっと祖父母の行動が目に余るようになってきました。
今度は、勝手に位牌と仏壇を購入し、父の居場所は祖父母の家だと言いだしました。
ちなみに仏壇は魂入れをしていない他宗の貰い物です。
父は本当に母を頼り、大事にしていました。死んだ後でさえも穏やかに一緒にいられない父母を気の毒に思ってしまいます。
私は嫁いでしまっているので母と一緒に暮らすことさえできず、父に謝ることしかできません。
こういったことがあると、母を守る父はいなくなったんだなと寂しさを感じずにはいられません。
ここまで我慢したのだから再度我慢するか、白木位牌を返してもらうかで悩んでいますが・・・
私が知らないだけで白木位牌は供養の際、そんなに大事なことではないのでしょうか?
母がこの先肩身が狭くなることだけは避けたく思っています。