温暖化対策としての原発の是非について
つい先ほどのハイリゲンダム・サミットでは、日米で原発推進を明記するよう提案が行われた模様です。
(5/23)サミット議長総括、原発推進明記提案へ・日米、温暖化対策で方針
http://eco.nikkei.co.jp/special/article.aspx?id=20070529n1004q1
また、温暖化対策として、世界中で原発の増設が行われているようです。
Vol. 20 『世界は原発ブーム』
http://www.koushinococoro.com/magazine/ma-35_20.htm
中国、2030年までに原発100基超を建設へ
http://plaza.rakuten.co.jp/ecocoffee/diary/200705270000/
2040年以降、仏が高速炉40基以上建設へ-廃棄物削減視野に、軽水炉から全面切り替え
http://www.shimbun.denki.or.jp/backnum/news/20070207.html
温暖化の問題は予防原則から対策をとらなければならないという主張をよく見かけます。しかし、その一方で、温暖化対策として原発が推進されることによるリスクを評価している研究報告などはほとんど耳にすることはありません。(ありましたら紹介よろしく)
日本では臨界事故や幾多のトラブル隠し、「もんじゅ」でもバケツでウランを取り扱うなど、ずさんな危機管理体制について一向に改善されている様子が余り伺えません。
世界の高速増殖炉開発の現状
http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/fbr3.html
温暖化のシミュレーションでは、気象はカオスだから分からないけど、気候は統計なので予測できると言います。確かに、日本でも交通事故による死傷者の数は、毎年であれば、ある程度、見積もることができます。それと同じように、原発の総数が増えれば統計的に大事故の可能性も必然的に高まると思います。
そこで、これから世界中で原発が増設されることによって統計的にある確率で大事故が起こるとしたら、予防原則から言っても何らかの対策を採るべきでしょうか。また、その対策として失敗学や大事故の予防に関する原発産業の取り組みなど何か参考になることがあればあわせてお願いします。臨界事故などをなぜ繰り返してしまうのか、その仕組みが知りたいところではあります。
前口上が多くなりましたが、以上を踏まえ温暖化対策としての原発の是非を伺いたいと思います。よろしくお願いします。