- ベストアンサー
化学と物理で「熱容量」という言葉の定義は違うのでしょうか?
化学と物理で「熱容量」という言葉の定義は違うのでしょうか? センター化学の過去問を解いていたのですが、1994年度の本試験の問題で、 「~~~、ただし、溶液の密度は1.0g/ml,熱容量は1.0cal/(K・g)とする。」 という問題文がありました。 cal/(K・g)という単位は(今はcalではなくJですが)、普通、(私が物理で習ったのは)「比熱」と言って「熱容量」は「cal/K」とか「J/K」だと思うんですが、これは化学と物理で違うと言うことなのでしょうか? それとも旧課程と新課程で熱容量という言葉の使い方が変わったのでしょうか?
- sokoniatta
- お礼率50% (218/428)
- 化学
- 回答数1
- ありがとう数10
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
センターでこういう使い方をしていたのですか。 よくない使い方だと思います。 理化学辞典でも化学辞典でも熱容量は「物体の温度を単位量だけ上昇させるのに必要な熱量」です。 「比熱」の使い方に少し変更があるようです。 化学辞典(東京化学同人)に 「比熱specific heat=比熱容量specific heat capacity」 「比熱容量:単位質量当たりの熱容量」 「以前は比熱と呼ばれていたがこの名称は用いないことが推奨されている」 と書かれています。 この化学辞典の出版は1994年です。 それ以前に多分IUPACの勧告があったのでしょう。 熱力学、気体分子運動論のところでモル比熱という言葉がよく使われていました。 これも今は「モル熱容量molar heat capacity」と表現されています。 こういう変更はありますが比熱の意味で熱容量という言葉を使うということはなかったはずです。 「モル比熱」のモルをはずすと「比熱」になる、それなら「モル熱容量」のモルをはずした「熱容量」が「比熱」と同じ意味になると考えてしまったのではないでしょうか。 元々の比熱の意味と熱容量の意味の違いが理解されていなかったようです。 比熱は元々は水を基準として同じ温度上昇に必要な熱量の比較をしたものです。比較のために質量を共通にしています。物質の性質を知ろうというための量です。specificという言葉は「物質に固有の」というような意味です。「比重」と似た言葉の使い方です。 熱量の単位、温度の単位が確立してから比較ではなくて単位を持つ量に変わりました。密度のような表現になったのです。水1gの温度を1度上昇させるのに必要な熱量を1calと決めましたので単位の表現に変更があっても値の変更は生じなかったのです。
関連するQ&A
- 水酸化ナトリウムと水の熱化学方程式
化学の熱化学方程式の問題です (1)水酸化ナトリウム 2.0gを、20℃で0.10Lの水に溶解させたところ、水溶液の温度は25℃になった 水溶液の比熱はすべて 4.2J/g・K、密度は 1.0g/mL とする 水酸化ナトリウムの添加による体積変化は無視する (2)水酸化ナトリウム3.0gを純水50.0gに溶解すると30.0℃から45.1℃になった 溶液の比熱は 4.2J/(g・℃)、密度は 1.0g/cm3 とする 水酸化ナトリウム添加による体積変化は無視する どちらも発熱量 KJ を求めます (1)の問題では 4.2×5×100÷1000 とし (2)では 4.2× 15.1× (50+3)÷1000 となっていました (1)の問題で 計算に水酸化ナトリウムの g の分を利用していないのはなぜでしょうか 水と水酸化ナトリウムを混ぜた発熱量の計算で g の値の代入に水酸化ナトリウムを使うときと使わないときの違いを教えてください
- ベストアンサー
- 化学
- 新課程高校化学の比熱、熱容量についてです
新課程の高校化学で比熱の範囲はあるのは確認できました。旧課程で勉強した熱容量は新課程でもありますか?新課程版の化学の参考書(化学の点数が○○○ほどとれる本)には掲載されていなかったので今回質問させていただきました。 回答、よろしくお願いします
- ベストアンサー
- 化学
- 溶解熱における質量について
溶解熱を求めるおり、熱量=熱容量×物質の質量×温度差で求めますが、問題集で15℃の水500ml中に水酸化ナトリウム1molを入れ溶解し、温度は35℃に上昇し溶液の密度は1.0g/cm3、熱容量4.2J/k・gの時、解答では溶解熱が42kJ/molとなっており物質の質量が500gが代入されていますがなぜ540gを代入してはいけないのですか。教えて下さい。
- 締切済み
- 化学
- 化学の問題がわかりません。
化学の問題がわかりません。 外部と熱の出入りのない容器に15.0℃の水200mLを入れ、そこに個体の水酸化ナトリウム8.0gを加え、すばやく溶解させると、溶液の温度は9.5K上昇した。次に、溶液の温度が20.0℃になったとき、同じ温度の1.0mol/Lの塩酸200mLすばやく加えると、溶液の温度は、6.6K上昇した。この結果から、 HClaq+NaOH(固)+NaClaq+H2O+Q(KJ) の反応熱(Q[KJ])を整数値で求めよ。 ただし、水酸化ナトリウムの溶解や中和反応による溶液の体積変化はないものとする。 また、溶液の密度は、1.0mL,比熱は、4.2J/(K.g)とする。 お願いします。
- 締切済み
- 化学