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WAISIIIの結果について
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臨床心理士です。 きちんとした説明は、診断を受けられた医療機関・相談機関でお聞きになることをお勧めします。 というのも、数値的な結果だけでは、理解可能なことがらが限られるからです。 できれば、心理検査を実施していただいた臨床心理士さんから直接、説明を受け、疑問点はお聞きになる方がよろしいと思います。 また、AS(アスペルガー症候群)の診断については、心理検査の結果はあくまでも参考情報として位置づけられます。 メインの情報は、DSM、ICDなどの診断基準に挙げられている、行動上の特徴となっていますので、その点も、誤解のないようになさってください。 私自身は、ロールシャッハについては、習熟しておりませんので、WAIS-IIIの結果について可能な範囲で説明を書かせてもらいます。 まず、ご質問にあげていただいた、IQ(知能指数)、言語理解などの群指数は、ともに、ある年代の対象者の方々のうち、平均的な能力をお持ちの場合に、100となるように作られた「標準得点(偏差値)」です。 そして、この標準得点では、90~109のあいだに、ある年代の人たちのうち、50%の人が含まれるようになっています。 IQは、次第に使われなくなってきている指標ですが、質問者様の場合、言語-聴覚的な能力の方は、平均よりも高い力をお持ちですが、知覚-運動能力や、空間認知能力は、やや低いという結果になります。 ご自身の特徴としても、言語能力が、空間認知能力よりもかなり優れていらっしゃると思います。 このIQをさらに詳しい観点から見たものが、言語理解以下の群指数です。 ここでも、言語理解=136とかなり高度の言語理解や、言語運用能力をお持ちだといえます。 一方、他の3つの指数は、残念ながら、やや低く、これらで測定できる能力は苦手であると考えられます。 知覚統合は、空間認知能力や、視覚的情報をまとめて理解するといった能力を指します。 また、作動記憶は、主に聴覚から入ってきた情報を短時間、記憶に留め、その間に何かをする(最近は、余りありませんが、電話番号を聞いて、覚えておきながら、その番号にかけるなど)という能力を指します。 この2つの能力は、かなり苦手ではないかと思います。 処理速度は、心理的な作業を処理するスピードや、視覚から入った情報を短期間記憶しておいて、何か作業をするスピードを意味します。 これは、平均から見ると、やや劣っているかどうかというレベルだと思われます。 以上の点を別の視点から見ますと、何かを理解したり、勉強する、人とコミュニケーションを取るというときには、言語の能力を活かすとよく、また、何かの課題を処理するようなときには、順番を意識する、順序立ててものごとに取り組むというやり方が得意であると考えられます。 以上、WAIS-IIIの内容を中心に可能な範囲でお応えしました。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 例えばこれって、躁鬱状態の躁状態にやったときや、鬱状態にやったときなどで変化するものなのでしょうか?また薬(レキソタン、レスタス、デパスなど)、抗不安薬を飲んで記憶力が曖昧な状態でやっても、有効なのでしょうか? これで、もし有効でないとすれば、この結果を持って何かを診断されるのは不愉快ですね・・・