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酸塩基滴定の標準物質にはどのような条件が必要なのでしょうか??
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- htms42
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#2のご回答に重ねてです。 「標準物質に必要な条件は」、ということの前に「なぜ準物質が必要か」というところがあやしいのではないでしょうか。 中和滴定は何のためにやるのでしょう。 中和の量関係を調べるというだけのものではありません。中和という方法を使って濃度を精度よく決めようとしているのです。 大体この程度の濃度だという絞り込みができている上で、さらに精度を上げようというときに使う方法です。 どういう物質を使ってもいいというものではありません。精度を上げるのが目的ですからそれに見合った精度の濃度の水溶液を作ることができる物質を使わないと意味がありません。 硫酸も塩酸も水酸化ナトリウムも標準物質にはなりえません。予備的にこの程度だろうという濃度を決めるのであれば使うことができます。 標準物質の濃度の精度は高くなければいけません。 そのためには ・組成の安定した、純度の高い資料が手に入る ・精度よく測り取ることができる という条件が必要です。 そういうことが可能な物質が標準物質として選ばれるのです。 シュウ酸2水和物を使った標準溶液の濃度が4桁であれば滴定で知ることができる試料の濃度は4桁以下の精度です。途中の操作によっては3桁以下ということになるかもしれません。 2桁程度の精度しか期待していないのであれば標準溶液にこだわる必要はないかもしれません。 濃度に4桁の精度を要求するのであれば初めの純度にも4桁の精度が要求されます。 水分が付着するすることによる質量変化も4桁目に影響が出てきては困ります。 秤の精度は当然4桁以上が必要です。すべてが連動しています。
何故か#1のお答えには一番大事なところが抜けています。 酸でも塩基でも、第一次標準は質量(実際には重量)でその量を測定しなければならないので、吸湿性などが無く、秤量時の化学組成が厳密に決定出来るものを使わねばならない。 そのため一次標準にはシュウ酸が用いられます。
お礼
補足説明ありがとうございました! 大変よく分かりました。
- sakanatchi
- ベストアンサー率34% (65/190)
たとえば… 1.滴定による生成物が一通りで、副反応により他の生成物が存在しないこと。 2.平衡定数が非常に大きく、当量点において反応が完結し、未反応の被滴定物質および滴定剤が残存しないこと。 3.当量点を決定するための指示薬あるいは測定方法が存在すること。 4.滴下した滴定剤が速やかに反応が進行すること。 ほかの人の回答も参考にしてみてください。
お礼
丁寧な説明ありがとうございます!! 参考にします。
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