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ギターのネックの調整について
国産単板アコースティックギターのネックの調整は一年に何回ほどするのが普通なんでしょうか? また、何年間やればいいんでしょうか? 木によってまちまちだとは思うんですが平均やだいたいでお教えしていただけると幸いです それと普通、木製の商品は木の反りが出なくなるまで保管した木を使うと思うんですが、ギターも例外ではないのでしょうか? ギター YAMAHA LL-16
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>国産単板アコースティックギターのネックの調整は一年に何回ほどするのが普通なんでしょうか? 年何回…という発想ではなくて、弦交換の都度チェックというのがお勧め。 もちろんあくまで「チェック」であって、LL-16クラスならチェックした結果が無調整で済むという判断になることの方が多いですが、「こまめにチェックして、必要なら調整」というスタイルが正解です。 その意味で、○ヶ月に一回…的な発想ではなく、極論ですが「常にある程度は気を配る」という考え方ですね。 そうそう滅多にはないものの、短期間にコンディションがどんどん変わるということも有り得る事は有り得るので、下手に間隔を規定してしまうと手遅れになるという事も、可能性としては有り得ます。 また、コンディションが良いのであれば、むしろいじってはいけないので、「調整は要らない」というチェックも、ある意味調整以上に大事です。 理想は、「こまめにチェックしているが、結果的に何年間も調整しなくて済んだ」という状態。調整より「調整しなくて良いコンディションを保つ」ことの方が大事です。 そういう事ですから、あくまで極論にはなりますが、 >また、何年間やればいいんでしょうか? については、チェックと必要に応じた調整という概念では「その楽器の一生涯」です。 経年を積むと、今まで安定していたものが、ある時突然にコンディションが大きく変わってくる…という時期に出会う事もあります。そういう時は、チェックの都度、毎回微調整しなきゃならない時もある。大抵は、ある程度の期間を過ぎるとまた安定してくるんですが、こればっかりは木製品の宿命で、そういう時期がいつ来るかは誰にもわかりません。20年以上安定していて、急にそういう「コンディションが大きく変わる時期」が来る事もあります。 >木製の商品は木の反りが出なくなるまで保管した木を使うと思うんですが、ギターも例外ではないのでしょうか? ある程度の価格ランクのギターなら、基本的には良く乾燥させ、経年狂いが治まった木材を使う…と考えて良いですが、木材は生き物なので、完全に安定するということは理屈上はありません。 材として十分に安定させた木でも、製品化して何年か経ったら「急にコンディションが大きく変わる時期」が来る事も、可能性としては大いにあります。 高価なクラシック系の木製楽器を一流職人が一流の材料で作る場合でも、製品化後に木材のコンディションが変わる事は「折込済み」で、一流の職人は「完成後にコンディションが変わるとすれば、こういう形で現れてくる」というところまで読み切って、部材同士の狂いが互いに相殺されて結果的には安定するように組み上げると聞きます。 ギターの場合でも、そういう一流職人ハンドメイドの物だったら、同等の考察の元に作られているんだろうな…と思いますが、10万円台のギターでは、そこまではいかないと思いますので、やはりこまめなチェックは必要でしょうね。
お礼
わざわざ長文で説明していただきありがとうございました 参考にさせていただきます 返答が遅れて申し訳ございませんでした