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鉄道の中継信号はなぜあるの??
鉄道の線路の脇に、よく中継信号といわれるものがありますが、 いろいろ調べましたが、「見通しが悪い、カーブなどによく設置される」というものでしたが、それなのであればなぜ中継信号があるところに、普通の信号を設置しないのでしょうか?? 何か理由があるんですよね?? 鉄道に詳しい皆さん回答よろしくお願いします。
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鉄道従事員です。 列車の位置を管理し、安全を守るシステムとして信号保安装置があります。信号保安装置は、信号間の安全を守るわけですが、当然その会社の車両での最長編成長未満には出来ません。 全長200メートルの列車を運転するのに、1つの信号間の区間、トラックの長さが100メートルであったら、信号停車したら2トラックまるまる使いますよね。そして直後の信号に次の列車が止まったら、前の列車に衝突するか、あるいは少し手前に止めることで、今度は3トラック使っていまい、管理上も運転上も煩雑になります。 そこでどの会社も、最短でも編成の最も長い編成の長さと、安全のための余裕を設けることとなります。新幹線は25m車体の16両なので編成自体が400m。当然ながら余裕も多くなるわけです。前のトラックに列車が停車していて、当然直後の信号機が赤、次の信号は黄色、その前が青ですよね(もっと複雑のことも多々あります)。 いずれかのトラックで電車が停車したとき、後続列車が黄色(注意信号)なり、減速信号なりを確認してから、赤信号の手前までに停車できるだけの距離が必要となります。そのため、余り1トラックを短くできません。 安全に停車させるための余裕を持たせるため、都心部の、列車間隔を詰めなければならない場所は短め、郊外に行くに従って、一般に速度を上げるケースが多いので、1トラックの間隔も長くなりがちです。 また、1トラック長=最大編成長では、万が一ブレーキシステム、ヒューマンエラー、保安装置の故障等があった際、停止信号をオーバーランしてしまったら、直ぐに追突事故になります。そうしたとき、手動の手ブレーキ、専用空気タンクを利用した保安制動装置を使用して事故ができる限り回避できるよう、赤信号を連続して表示させるシステムや、1トラックの長さに余裕を持たせるなどの安全策を講じてあります。 またホーム内はどうしても1トラックになります。 新幹線はできる限り直線か、直線に近い曲線を使用することとなっていて、どうしてもそうできない区間、都内区間は100キロ前後に抑えたりしています。 在来線や私鉄はそうは行きません。元々建設時期が古かったり、現在は地方私鉄規格なのに、元々は軽便鉄道だったり、曲線半径が小さい鉄道も多くあります。 曲線半径と1トラックの長さの関係で、基本進行方向に対して左側に設置することになっている信号機を右に設置したりしてもカバーできないとき、中継信号機を設置してあります。 安全上、1トラックの長さには詰めるにも限界があるので、曲線が続くとき、曲線がきついとき、駅構内で遮蔽物で信号を確認しにくいときは、中継信号を設置せざるを得ません。 ご質問者様は車の免許をお持ちでしょうか。名前は異なりますが、こうした事前に先の信号機の現示状態を知らせるシステムは、何も鉄道信号だけではありません。 道路でも曲線がきついといった理由で、「予告信号」というのがあります。先の交差点等に設置された信号機が何を示しているか、曲線が始まる手前などに設置し、信号機に「予告信号機」と表示されています。これも考え方は同じですね。
お礼
お礼遅れて申し訳ございません。 やっぱり、ひとつの信号間の距離がちゃんとあるんですね。 詳しい説明ありがとうございました!!