夏目漱石の「文學論」「文学評論」について

このQ&Aのポイント
  • 夏目漱石の「文學論」「文学評論」の評価や解釈、読み方について教えてください。良いもの、優れていると思われるものを教えてください。
  • 夏目漱石の「文學論」「文学評論」と東京帝国大学の「文学概論」の講義内容との違いについて教えてください。
  • 夏目漱石の「文學論」「文学評論」についての評価や解釈について教えてください。
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夏目漱石の「文學論」「文学評論」について??教えてください。

夏目漱石の「文學論」「文学評論」について??教えてください。 質問1 夏目漱石の「文學論」「文学評論」の評価や解釈、読み方について、良いもの、優れていると思われるものを教えてください。?学会や評論家のものでも、回答してくださる方自身のものでも、どちらかでも、両方でも、ぜひ教えてください。??  私が読んだことがあるのは、岩波の漱石全集の小宮豊隆の解説ばかりです。 質問2  夏目漱石の「文學論」「文学評論」は、東京帝国大学の「文学概論」の講義内容だったのだそうですが、漱石の前任者はラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だったそうです。漱石とハーンの講義の違いについて教えてください。なお、私は、江藤淳の「漱石とその時代」で知りました。 ??以上2件ですが,どちらかでも結構です。よろしくお願いします。

noname#212854
noname#212854

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.3

漱石の「文学論」、「文学評論」いずれも英国留学の成果です。 ですから、漱石の英国留学について書かれた、「夏目金之助ロンドンに狂せり」(末延芳晴著)など読まれたらいかがでしょうか? また、文学論については、漱石全集の編集にたずさわっていた秋山豊の著書「漱石の森を歩く」にそのさわりが書いてあるので、読んでみても面白いと思います。 小泉八雲と漱石の関係については、漫画ですが、「坊ちゃんの時代」などに触れられていて、わかりやすいと思います。 英語教師としての夏目漱石については、「英語教師 夏目漱石」(川島幸希著)が面白かったです。 専門書ではありませんが、参考にしてみてください。

noname#212854
質問者

お礼

 回答ありがとうございます。  「夏目金之助ロンドンに狂せり」(末延芳晴著)、秋山豊の著書「漱石の森を歩く」、「英語教師 夏目漱石」(川島幸希著)の3冊を、地元の図書館で予約しました。  どの書籍も、貸し出されていませんでしたので、火曜日には近所の図書館に届き、借りられる予定です。  残念ながら、「坊ちゃんの時代」は所蔵されていませんでした。所蔵者に心当たりがあるので、近い内に連絡を入れてみます。すでに、売却したかもしれません。その場合は、ブックオフにでも立ち寄ってみます。  ところで、あなたは、漱石関係の書籍を相当数読まれておられる様子です。最近の(1990年以降、できれば21世紀になってからの)漱石論で、あなたが面白かったものを,何冊かご紹介いただけないでしょうか?  ぜひ、よろしくお願いします。  ムーミン、大好きです。  どうも有難うございました。

noname#212854
質問者

補足

あなたの様な丁寧な読書家に応答して頂き,感謝申し上げます。 また、何処かの質問で出会えることを楽しみにお待ちします。

その他の回答 (4)

回答No.5

こんばんは。ご返事を読み、共感するところがありましたので、追加記入させていただきます。 漱石の論理性とか科学性に近い思考形態についておっしゃっていることは、非常に同感します。 講談社学術文庫などで漱石の講演集を読むことができますが、すでに手にはとってみられたでしょうか? そういう論理的一面でとても面白いものだと思いました。 私は、漱石の書簡集が好きで岩波文庫で2冊ほどでていますが、どちらも面白いものでした。 いわゆる「文豪漱石」とは違う雰囲気(もっと若々しい感じ)を味わえ、好もしく思いました。 おそらく、「文学論」的思考に立ち向かったチャレンジ精神のようなものは、この一面に由来する気がします。 正岡子規など周辺の人物との関わりとともに、漱石を理解するのも私には楽しいものでした。

noname#212854
質問者

お礼

三度までもの返答、ありがとうございます。 感謝することしきり、直接のやり取りができないのが残念です。 岩波版漱石全集で、ざざっと全体を眺め、目を通してみたことはありますが、現在の記憶は、小説、エッセイなどに偏っています。 講演については、東京帝国大学文科大学の教官だった時期の講演は、たしかに、「文学論」「文学評論」と一体をなしていますね。しかし、文章の記憶があってそう思っているのではなく、悲しいことに小宮豊隆の解説の記憶なのです。 漱石に関する見解は、直弟子の芥川龍之介による「気違いじみた天才」(遺稿「闇中問答」より)という言い方や、「眼に見るやうな文章?如何なる文章を模範とするべきか?」の中での言い方が、的確に捉えているように思います。 芥川龍之介も、いわゆる「文豪漱石ではない夏目漱石」を慕い尊敬していた様子です。 それ以外の漱石論は、(柄谷行人や江藤淳も含めて)書いている人の人柄の方が大きく見えてしまうので、中々読み切れません。 ところで、前回のお礼に,高島俊男「漢字と日本人」を上げましたが,その時脳裏にあったのは,加藤徹「漢文力」でした。余計なことを書かなければそれで良かったのですが、脳裏のこととはいえ、事実と違うことを書いてしまった以上,一応訂正しておきます。両方とも,愛読書です。 本当にありがとうございます。

回答No.4

ご返信、ありがとうございます。 私は、個人的な楽しみで夏目漱石を読んでいるだけなので、大系だっているわけではありませんが、面白いと思ったものを下記にあげさせていただきます。 (1)秋山豊著「漱石という生き方」 (2)志村史夫著「漱石と寅彦」 (3)小山慶太著「漱石とあたたかな科学」 (4)高島俊男著「漱石の夏やすみ」 (5)夏目漱石著「直筆で読む「坊ちゃん」」 (1)は、先に挙げた「漱石の森を歩く」の著者で、この人の沈着な文章が好みです。 (2)(3)は、漱石と寺田寅彦の関係を軸に漱石が科学をどう捉えていたのか、の評論です。(「文学論」の考え方が従来の文学者のものではなく、科学者としてのそれに近いことから言っても、漱石にはそういう傾向があると思います。) (4)は、漱石が学生時代に書いた「木屑録」を紹介しながら、漱石と漢文の関係を書いています。気楽に楽しめる本です。 (5)は、「坊ちゃん」の直筆の原稿用紙を全頁掲載したものですが、それを読み込んでいくことによって普段自分がいかに無意識に飛ばし読みをしているか、わかって面白かったです。 すでに読まれているかもしれませんが、柄谷行人著「増補 漱石論集成」は、文庫でまとまっていて、いい本だと思います。 長々と書きましたが、参考になれば幸いです。 ムーミンの中ではスナフキンが好きでした。

noname#212854
質問者

お礼

再びありがとうございます。 ご紹介いただいた書籍、近日中に手にしてみます。 おそらく、地元図書館にあるでしょう。 僕の漱石の「文學論、文学評論」、に対する興味の一半は、その論理性と言うか、科学性に近い思考形態なのです。 という意味では、2、3をご紹介いただいたのはドンピシャです。 5、はあなたの見解も含めて楽しく読めそうな気がします。 1、4、柄谷行人は、多少その存在を知っていましたが、改めて読んでみます。(高島氏の「漢字と日本人」は愛読書といっても良いほど親しんでいます。」) ありがとうございました。 ぼくも、ムーミンパパとスナフキン、が、大好きでした。 あと、プーとイーヨーも好きだったなー。(^^)

  • saesayaka
  • ベストアンサー率39% (41/104)
回答No.2

図書館によっては所蔵していないところもあると思うのです、来館する前に、電話で所蔵確認されたほうがよいです。 ない場合、別の図書館から取り寄せてくれる場合もあります。(図書館間相互協力貸出)費用が図書館全額負担の場合と利用者負担の場合とありますので、それも確認されたほうが良いです。 また、質問者さんが学生さんの場合、総合目録データベースWWW検索サービス等で大学図書館等の所蔵を確認してとりよせてもらっても良いでしょう。 http://webcat.nii.ac.jp/ あと、図書館の人に質問してみる(ここのサイトに載せた質問をそのまま伝えて大丈夫だと思います)と、所蔵している資料で、探しているものに近い資料とかを出してもらえると思います。 これも電話で質問して所蔵があるか答えてもらえるはずです。 来館してなかったらガッカリですから。まずは電話を! また利用されている図書館のHPとかも参考になると思います。 県立・都立の大きい図書館の方が資料が沢山あると思うので、そちらに問い合わせて聞いて見るのも良いでしょう。

noname#212854
質問者

お礼

再びの回答ありがとうございます。 通常利用している図書館では 2種類所蔵しており 2種類ともかり出すことができるので あたらしいほうの「夏目漱石辞典」を 借りることにしました。 ただし 新しい方のものでも 1982年の発行ですので 28年前のものです。 この28年もの間に 漱石観も 変化してしかるべきものでしょう。 辞典は調べてみても もっと新しい評価は 知りたいと思います。 ぜひ どなたか教えてください。

  • saesayaka
  • ベストアンサー率39% (41/104)
回答No.1

自分が読んで、良いとか優れているものっていうのは、人によって違ってくると思います。ですので、回答が出づらいと思います。 夏目漱石について関心をもたれているようですので、 『夏目漱石事典』とかどうでしょうか?参考文献等で載っているのではないでしょうか?近くの図書館で所蔵していると思います。

noname#212854
質問者

お礼

早速ご回答ありがとうございます。 「夏目漱石辞典」があるとは、思いもよりませんでした。  辞典類は、おそらく貸出しないでしょうから、近日中に図書館に行ってみます。  どうもありがとうございます。

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