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CDの寿命と貼り合わせのムラ
- 一般的な音楽CD(CD-DA)の寿命について尋ねます。CDの寿命はいくつくらいでしょうか?
- CDは非接触メディアとして発売されましたが、実際にはカビなどの問題が発生しました。自分の経験でも、15年以上経過したCDの一部が再生できなくなったことがあります。
- 国内盤はまだ貼り合わせのムラの問題はないようですが、輸入盤などでは均一な反射具合がないものが見受けられます。CDの寿命について知っている方や、同じような経験をされた方は、コメントをお願いします。
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はじめまして。 アナログレコードは長年の実績があるので、保存状態と再生機器次第で再生可能なのは判明していますが、光学ディスクに関しては実績に乏しいのが実情です。 理論的には半永久なのですが、実際の工程となるとそうも行かない部分もあり、製造プレスメーカーの力量の差もあります。品質管理の差もあります。 CDもLDも反射面にアルミを使用しています。これの乾燥が十分でないと腐食する。貼付けの糊の材質や塗布量が適切でないと急速に劣化する。 なので理論を満たすことはできない。これらはCDに先駆けたLDの製造過程で判明したのですが、このノウハウは企業秘密的なところなので製造プレスメーカーの差がかなりあります。 実際にLDではパイオニアやソニープレスのものは高品質でしたが、日立やクラレプレスのもので酷いものは購入時にすでに劣化状態で、回収騒ぎになったものもあります。 国内盤や大手音楽レーベルのものはSONYや東芝のプレス工場で生産しているものが大半なのでおそらく特上部類でしょう。 実際にCDソフト第一号の「LONG VACATION」(大瀧詠一)は我が家でまだ健在です。なので28年はOKと言うこととなります。 ところが海外版(メジャーレーベル以外)や廉価なCDは中国や台湾のプレスメーカーに委託生産してコストを抑えます。その結果寿命が極めて短い製品も出てしまいます。 対処方法は購入したらすぐにバックアップを作成するしかありません、が、肝心のCD-RもCD-RWも結構取り扱いが厄介なメディアなので保存管理にはレコードやビデオテープ以上に気を使う必要があります。光・熱に弱い。ポリカーボネイトに吸湿性があるので湿度の高い場所に置かない(これもCD投入後に判明したことです)。またメディアは国産(日本製)を使用する(と言っても太陽誘電製しかありません)。 これらで多少は長期保存が可能ですが10年は持たないと考えた方が良いです。実験室レベルでは30年は大丈夫と言っていますが、加速実験と現実ではどうしても乖離があります。
お礼
こんにちは。 ご回答ありがとうございます。 結論からいうと、”年月の経過待ち”ってことなんでしょうねぇ。 となると10年か20年くらい経たないとまだまだわからないってことになってしまいますが。 ポリカーボネイトが吸湿性があるんですか。それは知りませんでした。 CDRやDVDRなどで、ホワイトレーベルのものは水分を吸いやすい傾向がある、と聞いたことがあり、避けていたんですけど、盤そのものの素材がそれじゃあ、仕方がないですねぇ。 石油も枯渇するし、なにか新素材にも期待したいところです。 うちのCD第一号はフュージョングループ”SQUARE”の初のベスト盤で、これはまだ健在です。25年は経っていないと思いますが。「ロンバケ」は廉価版になった再発売盤を買いました。 LDにはまったく手を出さなかったので、被害はなかったのですが、やっぱ貼り合わせてあるものはダメなんですねぇ。 ちっとも広がらないSACDや、突如登場したHQCDは劣化にもそれなりに考慮しているんでしょうけど、長期保存という点ではアナログがナンバーワンなんでしょうねぇ。 めちゃめちゃ高価なガラス製CDは、長期保存にも耐えるんでしょうけど、手が出ませんし、高すぎて広まらないでしょうし。 心配なアルバムは、もうすっかり手に入らなくなったフタロシアニンのCDRに焼いたんですけど、そろそろ10年になりそうだから、これはこれでまた心配です。 安易で長期保存ということを考えると、テラバイト級のHDDを使って何度も何度も移し替えるとか、そんな方法になってしまうんでしょうねぇ。 なんだが愚痴になってしまいましたが、LDの例などを挙げて頂き、大変参考になりました。ありがとうございました。